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読後メモ index

2007.112008.1

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0712.html#yyyymmdd


2007年12月

その他


12/21(金)
熊木徹夫『精神科のくすりを語ろう 患者からみた官能的評価ハンドブック』日本評論社
精 神のために使う薬の処方は難しいということがまず前提としてある。精神科医は薬のイメージをふくらませ、患者に効く薬を処方する、しかしそれが必ずしもピ タッと効くことはなかなかなかったりする(医者も患者もそれは同じように感じている)。しかし、服毒体験した人(精神科の患者)、投薬体験をした人(精神 科医)、自主投薬を行う精神科医、おのおのが各自の薬に対する体験を持ち寄ることで、個々が個人の中に抱えておくより、薬のイメージは出来上がってゆくの ではないだろうか。また、たとえば一般的には副作用が前面に出てきやすい薬の、評価されるべき面も明らかになってくる場合もある。その薬でないとだめだと いう人たちにとって、もしもその薬が絶やされてしまっては死活問題なわけで、それぞれの薬の履歴書を作ってゆく必要性があるのでしょう。
かつて私自身が服毒したことのある薬が複数載っていて興味深く読みましたが、上記のような理由があって薬の評価が行われているということに、最初は興味だ けで手に取った自分を少し反省しました。この本には対となる『精 神科薬物治療を語ろう 精神科医からみた官能的評価』日本評論社 もあるので、そちらも読んでみたいと思っています。
12/20(木)
髪を切る。世間的には充分短い髪でしょうが、私にとってはなんだかしまらない感じだったので、前髪も横も短くしてください、と言ったら、全体的に短くなっ た。でも、やっぱりこれくらいが私らしいかも。コンプレックスと裏腹の髪型とはいえ。そういう気持ちとうまく共存していくしかないでしょう。
実家から荷物が届くのを待っていたら、郵便局から電話があった。「荷物の中身が割れてしまっているようなのです。確認していただいて、もし割れているよう だったら損害賠償の対象になりますので……」。さて、と、郵便局のおじさんと一緒に箱を開ける前からもう既 にはちみつのいい香りがしている。ああ〜。ふた瓶とも割れてしまっていた。ガラスがこんなに割れてしまうなんて。こういうことって初めてだな。そのはちみ つでパン・デピスを焼く予定だったのだけど、仕方がないので家にあるやつを使って焼いた。

12/19(水)
先週はかろうじてできた技ができなかった。先生にも「先週できたのに〜」と言われた@ステップ。
さて、スポーツクラブを出るときステップのクラスで一緒の人と同時だったので、駅まで一緒に歩きながら話した。方向も各駅電車に乗るのも同じだとわかり、 そのまま話し続けながら歩く。ホームで電車の時刻を一応確認し、さて、と来た電車に二人して乗った。私は次の駅、彼女はそこからあと2つ。しばらく乗って いて、先に気づいたのは彼女だった。「……なんか……、長く ない?」。!!! 急行に乗ってました。久しぶりにやってしまった。
次の急行停車駅で降りて折り返し電車に乗って……。酔っぱらってないのにねー、と二人してげらげら笑ってし まう。
帰宅したのは結局23時も回ってしまったし、お腹もぐうぐうだったけど、楽しかった。

12/16(日)
最近読んだ2冊。
P・D・ジェイムズ 青木久恵訳『灯台』早川ポケミス。ひとくぎり、なのかなあ。でも、
P・ D・ジェ イ ムズの年齢でひと区切りだと、そのままピリオドになってしまいそうで怖い。どうかそうではありませんように。
ラスト、ある人のセリフとそれに続くケイトの心境描写は良かった。
「例えば、夜間にすれ違った二蒦の船というより、少しの間 一緒に航海はしてもいつも違った港を目指す二蒦の船とでも言いましょうか」(p.402)
印象に残ったベントンのセリフ。
「子供のときって本当に幸せなんでしょうか。でも、まあ、 たぶんそれでいいんでしょうね。若いときにあまり幸せだと、もう取り戻せないものを探しまわってばかりいることになる。学生時代、大学時代が一番幸せな時 期だった人たちがそうですよ。いつも戻るんです。同窓会に欠かさず出る。私にはひどく哀れにしか思えません」彼はちょっと言葉を切ってから、また続けた。 「だいたいの人が相応以上の愛情を受けているものです」(p.386)
セリフを引用なんて、全体を知らない人にとっては意味のないことであると知りつつ備忘録として。

熊木徹夫『もう悩まなくていい 精 神科医熊木徹夫の公開悩み相談』 幻 冬舍ルネッサンス
症例14つあるうち、「電話の奥で殴られる彼女」(共依存関係)と「あなたはガンではなかった、よかったですね」(心的外傷後ストレス障害)のやり取りが 印象に残る。前者は、実際に起きる可能性はなさそうなのに、読んでいて一番「私が相談者だったらどうするだろう?」と考えながら読んだんだけど、そう来た か! という回答で納得して感心しきりだった。

しばらくのあいだ、自分以外の人が演奏する音楽を聴いていない。ラジオで数分流れる曲は、たとえばこちらが自発的にきこうと思ってきいているわけじゃない から、ただ単に「聞こえている」だけのことだ。なにかを聴きたい、と軽く思う。でも、なにを聴きたいかわからないんだよなあ。自分でどんな音楽を求めてい るのか、わからないから人にもたずねられない。クリスマスが近いから、単純に、そういう曲を集めたCDでも聴いてみるか。カフェ・アプレミディ・クリスマ スがどんななのか、ちょっとだけ気になる。

12/12 (水)
スポーツジムでのステップのクラスのあと、みんなで復習というか練習というか確認してたら、先生に「部活じゃないんだからできなくっていいんだよう〜。ひ と月の間にできればいい、くらいの気持ちで〜。簡単にできちゃったら、私が困る〜」と笑われた。

12/5 (水)
実は4日の夜、晩ご飯を作っていて調味料を片付けようと中腰になったとき、魔女の一撃が来ました。そのあと、スポーツクラブにステップをしに行く予定で用 意までしていたのに、立ち上がれないくらいだったのであきらめて横になった。ときおり立ち上がってはステップタッチをしてみたが、やっぱり無理そう。
翌水曜日は起きるともっとひどくなっていたので、会社を休む。四つん這いで移動。木曜日も一日家にいた。金曜日に起きると結構いい感じだったので、がん ばって会社に行く。でも、早く歩けないし、座っているとすんごく疲れた。土曜日に起きるともっと調子がいい。鍼をしに行ってきた。ぐわんぐわん来るところ があった。きょうはエアロ行っちゃおうかなーと思ったんだけど、念のため休み、夜、家でお灸したり。日曜日にはもう8割はオッケイだな、と思ったので、い つものようにステップとエアロに行く。

12/4(火)
最近、頭の中の大半は、エアロとステップとお菓子づくりのことで占められている。
先週の火曜日、初めて出てみたステップのクラスでは、毛穴という毛穴から汗が出た。ふだんかかない膝下というかふくらはぎのあたりまでかいた。運動量プラ ス精神的なものだね。

お菓子の本をいろいろ眺めたり読んだりした中で、最近いいと思ったのは、なかしましほ『もっちりシフォンさっくりクッキーどっしりケー キ』文化出版局中 城裕美『初めてつくるお菓子』朝日文庫
前者は、素朴な味を想像するレシピが集まっている。本のつくりも小さく、シックで素敵だ。卵を使わないマフィンが載っていて、材料は豆腐、菜種油、メイプ ルシロップなど。どんな味なのか気になり作ってみると、軽くてでも、なぜかこくもあって、とても気に入った。簡単だし。
後者は、すごく地味な本。手順写真はほとんどなく、その写真だってモノクロ。でも、その分、説明の文章は詳しくて、本当に初めてお菓子をつくる人にとって とても親切だと思った。朝日新聞に連載するにあたって、新聞記者がまず中城さんにレシピを依頼、中城さんに作ってもらい、その過程を原稿にし、それを本当 に初めてお菓子をつくる人に渡し実際作ってもらう(暮らしの手帖の『お そうざい十二ヵ月』みたいだ)。その作品を中城さんに見てもらい、間違いやすい点、説明不足を確認して原稿書き直し。という過 程を経てできた記事たち。
和菓子はくずきり以外載っていないけれど、基本的な洋菓子を作りたいのだったらぜひ最初の一冊にすす めたい。小川軒のレイズン・ウィッチや六 花亭のバタみたいな「レーズンサンド・ビスケット」や、トップスのチョコレートケーキを再現した「カフェオレ色のチョコレートケーキ」も載っています。
掲載されたとき、初めての人のほうがうまくいったらしいです。うまくいかない、という人たちは、たいがい少しお菓子づくりの経験 のある人がところどころ自分流に変えた結果だったらしい。
読んでいて面白いな、と思ったのは、小嶋ルミさんのお菓子本で初めて知った「卵白を少し冷凍させる」というワザがここに出てきていたこと。時系列からいう とこちらの本のほうが先だったんだなあと。
そもそもなぜこの本にたどりついたかというと、石 井麻理『石井麻里の世界お菓子ノート』を読んでいて、石井麻理さんが中城裕美さんのお菓子教室で長年修行していると出ていたか ら。で、中城裕美さんてどんな人? と調べて『初 めてつくるお菓子』が出てきたという次第。前述の『〜世界お菓子ノート』では、石井 麻理さんがオーブンミトン(小嶋ルミさんのお店だ)で修行していることも書かれていた。「つながり」を感じて面白い。

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