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読後メモ
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2011.06/2011.08
日記の
フリ
日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。
e.g.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1107.html#yyyymmdd
2011年7月
読・観・聴・その他
7/30(土)
角田光代『福袋』、桂望実『ハタラクオトメ』を読んだ。
『ハタラクオトメ』の主人公“ごっつぁん”はとても魅力的で友達になりたい。風貌の説明と、実際の発言だけで惚れ込んだ。物語の登場人物たちにも好かれて
いるのが自分でも納得できるのが読んでいて心地よかった。ただ、登場人物が意外に多く、それぞれの背景に少しずつ書き込みがあるものの、それがあまり活か
されないまま終わってしまった気もする。よく言えば、続編が考えられそうな“物足りなさ”。
そして。美内すずえ『ガラスの仮面』(47)の発売!!!
このところ単行本化されるサイクルが短くて嬉しいところ。長年、長年すぎる長年、読者たちがずっと望んできたことがやっと(一部? ではあっても)叶っ
た巻なのであります。私は、真澄さんの描写も好きでしたが、マヤの気持ちの発露………戻ってきて真澄さんに「待ってて」と発言するくだりが、もう、もう、
とにかく、けなげでぐっっっと来ました。
でも、いままだ物語は終わりでもないのに一時的にでもハッピーな二人にしてしまったことが、逆に、結末はそうしないのではないかととても不安です。どうか、二人にハッピーエンドが訪れますように。
この日は、健康診断に行き初めてバリウムを飲みました。発泡剤を飲むのはたいしたことではなかったですが、その後バリウムを渡されたときには「だめかもし
れん……」と覚悟しました。重いし、まずいし。まあ、でも飲んでしまえばあとは気持ち悪いこともなかったです。胃カメラみたいに、涙ぐむことはない。とい
うわけで、胃カメラとどっちが楽かと言われれば、バリウム飲むほうが楽ですかね……。
7/14(木)
今月頭に夫の祖母が亡くなってお葬式がありました。6月中頃に一度肺炎になり、今回はもうだめかもと言われたためお見舞いに行ったのですが、着いてみると
意外と元気そうにも見えて、滞在中に回復していくように思えました。少し安心して戻り、結果、30日に退院したのですが、その二日後の夜中に電話があり、
亡くなったと。初めてお通夜を体験しました。
いろんなことを考えて、なんとなくペースが戻らなくて、戻さないとなあと思いつつ、なんだか頭が怠けている感じ。
そのお見舞いと亡くなるまでの間に読んだ本は何冊かあったと思いますが、印象に残ったのはなんといってもヘレン・マクロイ 駒月雅子訳『暗い鏡の中に』でした。ネタバレぽく
なるので反転します。
超常現象としか思えないのになあと、自分で勝手に刷り込んで読みすすめていて、合理的な解決が
できるのがかえってもったいない感じがしたところで、ああいう終わらせかた。ミステリにおいて、実は超常現象でした〜なんて軽々しくやられたら頭にくるだ
ろうと思うのに、それに近いことをしておきながら頭にくるどころかうっとりしてしまう。結末がその可能性も匂わせつつ、しかし結論をつけないからだろう
か? いわゆる宙ぶらりんの中でも、合理と非合理の間のそれだから、魅力的だったのだろうか。なんともエレガンスでした。
そう、それから和田慎二さんが亡くなったのにはかなりショックを受けました。連載中の漫画『傀儡師リン』もあったのに。私の中で『スケバン刑事』の漫画は
5本の指に入るほど好きな漫画なのよね……。TVドラマ化されたものは良くわからないけれど、原作は本当に好きで何度でも読み返す。和田慎二さんの描く女
の子が好きなのだろう。
ここ数年、旅行らしい旅行に行っていなくて、実際、行きたい気持ちもあまりなかった。でも、お葬式を終えて、ふと、旅行に行きたくなった。帰省とかじゃな
く、自分の意思でどこかに行きたいと思った。でも、どこに行きたいかわからない。温泉に行きたいかな、と漠然と思うくらい。で、すごく考えた結果、きっと
普段は候補に挙げないような、うちから近いところにある温泉に行こうと決めた。9月に行く。
景色というものにあまり興味がない。でも、まだ見ぬ美しい景色を知らないだけなのだとも、思う。
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