富士はやっぱりでかいなあ・・・・


伊那ローメンの熱気冷めやらぬ2005年6月。俺たちは再び富士の麓に立った。
「不二の食感うどん旅」で驚かされた吉田うどんの時と、今度は反対側から富士を拝むことになった。
そう、ここは静岡県は富士宮市。最近、やきそばでつとに有名になりつつある地だ。
もっとも、俺たちをここへ駆り立てたのは、前回伊那のローメンも教えてくれたマンガ「駅前の歩き方」(森田信吾)だ。
伊那のローメンは確かに旨かった。少なくとも、今までに喰ったことの無い、それでいて気を衒っていては辿り着けないだろう、「食べ飽きない」飯であった。
2匹目の泥鰌を狙って、富士宮の常食やきそばは、普段食べているやきそばと違う、何を経験させてくれるのだろうか?
あるいは、そんなものはないのだろうか?

期待と不安を胸に、土曜から日曜に日付が変わろうという時刻に到着してしまった俺たちは、とりあえず遅い晩飯を食えるところを探した。
もちろん、こんな時間に焼きそばが食べられるとは思ってない。
富士宮やきそばはお好み焼き屋の鉄板で焼くことが一般的らしいのだ。よもや、深夜にお好み焼き屋が普通に営業しているとも思うまい?
普通のビアレストランに入り、普通に旨い飯を喰った。
この店が結構当たり。メニューがどれもちょい一工夫捻ってあって面白いし、そのくせ、素直に旨い。普通のソーセージ鉄板盛りが、全種類いちいち旨いのが印象に残っている。

さて、
「やきそばじゃん・・・・・・」
メニューには、やきそばがあった。
飲み屋で、やきそば・・・・・・
これは、名物富士宮やきそばなのか?それとも、飲み屋で普通に出る、締めの食事物としてのやきそばなのか?
パスタメニューと並べて書いてあるのが、また気になる。
もちろん、判らないものは即注文だ!

しかし、やきそばが来るまでの間、これが思案どころであった。
そう、俺たちは富士宮やきそばを知らない。普段喰っているやきそばと違うものが出たところで、それが富士宮やきそば特有の味なのかすら判らないのだ。

指針となるのは「駅前の歩き方」の主人公のセリフ
出来立てのアツアツだとパスタに似てて・・・
        ・・・・・・そう!もちもちアルデンテ!!

のみ。


卵が絡めてある以外は、あまり変わったところが無いように思われる。
さて、お味は?
さっぱりしている。油が結構絡んでいるのに、何故かさっぱりしていて、そして、麺が固くてやきそば特有の潰れたり千切れたりがない。
コシがあると言えばあるのか・・・シッカリした麺は、確かな存在感をもっていた。
これが、富士宮やきそばなのか?
翌日の食べまくりでその疑問が明らかになる。


うるおい亭

おじまや

その他



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