記事No | : 2057 |
タイトル | : Re: 他人の心に、悪魔を見る |
投稿日 | : 2013/05/22(Wed) 18:00:22 |
投稿者 | : 桃青 |
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> もちろん他者に仏を見出していくというのを聞くのは胡散臭いですね。
胡散臭くはないですよ。
ぽん州さんが「私はは他者の中に仏を見た。」と、言われるのなら、ぽん州さんは確かに仏を御覧になったのだろうと、私は受け止めます。
「仏はどこから来るのだろうか。わたしが(仏のところへ)行くところとてない。わたしが念ずるところに現れたもうのである。心が仏を作り、心において自らの心を見るのであり、仏の心を見るのである。この仏の心というのは、わたしの心が仏を見たてまつっていることなのだ。心は自らの心を知ることはない。心は自らの心を見ることもない。心に想いがあることを愚かなこと【癡】という。心に想いがなくなったときに、悟りにいたった。【泥おん】(涅槃)というのである。このような心のあらわれは他に示すことができない。みな、念ずることによって、そのようなあらわれとなるのであって、念ずることができたときには、こころになんのとらわれれもない空を会得したというにすぎない。」
(天台大師『摩訶止観』より)