記事No | : 2237 |
タイトル | : Re: 公平と平等 |
投稿日 | : 2013/08/26(Mon) 16:46:19 |
投稿者 | : 桃青 |
公平と平等はよく混同されます。
結論から言えば、仏教、とりわけ法華経は平等を説き、対して某M教等々は公平を説くと言えるのではないかと思います。
我が従兄が「相手によって持って行く香を変える」と言いますと、
眉をひそめるかたもおられるかもしれませんが、平等ではなく公平の観点からみれば、我が従兄の行為は正しく公平なのですよ。
お解りでしょうか?
仏教が公平を第一義に説く宗教なら、従兄の行為は当然として受け入れられ、「坊主がそんなことをしてもよいのか」と言う者は誰ひとりいないでしょう。
しかし、現実には檀家(主に布施の金額)によって態度や扱いを変える僧侶は、どちらかというと世の人々から「僧侶にあるまじき行為」と非難されることになる。
と、いうことは、世の人々は仏教が平等を説く教えだということをなんとなく知っているということなのだろうか。
人間はやっかいにも複雑なので、時に公平を求め、時に平等を求める。
人間は公平も平等もどちらも好きなのだが、公平を求めるひとには平等の教えは物足りないどころか、不公平を正しいとしているとしか見えないだろう。
平等を求めるひとには、公平の教えは世の不平等を肯定しているとしか見えない。