2001/07/17更新
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Housing Workshop



住まいをつくる方法


工務店・住宅メーカー・設計事務所
 
■上記のの3つが住まいづくりの窓口になる代表的なところです。一体何が違うのでしょうか?それぞれ特徴があります。ここでは、それぞれの果たす役割に注目してみます。
 
工務店 ■近くの大工さん、工務店にたのむ住まいづくりです。大工さんは間取りから工事までをやります。
つまり設計をする人と施工をする人が同じです。<設計者=施工者>

■昔ながら大工さんは、お客さんから必要最小限の要求を聞き、あとはのお任せでつくることが多かったようです。信頼もあつかったんですね。今だと、多くの要求を持つ人を満足させるのは大変なようです。
設計=施工
住宅メーカー ■工務店と同様、設計から施工までを一挙に引き受けます。<設計者=施工者>
営業担当の人がお客さんの相手をします。工事はメーカーの傘下に入っている工務店、大工さんが行うようです。
家を「つくる」というよりは「買う」という考えの人、面倒なことはイヤだという人には合っているのでしょう。
■いまでは住まいをつくろうと思ったらまず思い浮かぶのが住宅メーカーでしょうか。テレビCMや新聞広告などで圧倒的な影響力を持ちます。
(住まい=住宅メーカーの家のイメージになっていませんか?)
お客さんと話をする人と図面を描く人とは別の場合もあるようで、工事開始後に営業の人はあまり来ないので、そこが不満という話も聞いたことがあります。
設計事務所 ■設計事務所がお客さんから依頼を受けプランをつくり、工務店で施行します。
<設計者と施工者の分離>
お客さんとは設計者と設計監理契約、工務店と工事契約を結びます。
住まいづくりをじっくりとしたい人、条件が厳しいのでなかなかうまく行かない、そんな人にはもってこいです。

■設計者はお客さんの要望様々な条件をまとめ、図面化します。見積に出して調整ができたところで工務店とお客さんで工事契約を結びます。設計者はお客さんとの契約なので別の立場で工事の進行を見ることができます。
敷居が高い、頼みにくいと言う人も多いようですが、そんなことないのでまずは話をしてみて下さい。
設計施工分離
 
建築主・設計者・施工者
 
建築の3者 ■住まいや建築をつくる時、沢山の人が関わります。その中心になるのは建築主、設計者、施工者の3者で、それぞれ立場が異なります。
建築主
(建主)
■その建物の資金の提供者であり、その使い手です。設計することもつくり手となることもあり得ますが、時間的なこともあり、そう簡単には行きません。ですので通常は、誰かに依頼してすまいづくりをすることになります。
設計者 ■建主から依頼を受け、その希望や夢、そして敷地や法規の条件などをまとめ、打ち合わせを重ねて図面化します。見積の際には工務店との交渉、金額調整をし、工事監理では建主さんの希望に添うように、図面通りできているかチェックをします。住む人の心配な、できあがってから見えないところをチェックしてもらえるのは大きなメリットと言えます。
施工者 ■工事業者は、契約した図面通り、期日通りに工事をするのが役割です。職人や材料の手配、段取りをします。与えられた予算の中で、効率よく仕事をすることがひとつの目標です。(だからといって手抜きをするようなことは、悪意のない限りまずはありません。その後のメンテナンスもあるので。)
三者の関係
 
役割分担をしっかりと
 
■上記で申しあげたように、それぞれの立場・役割を明確にしてすまいづくりを進めるのがいいと思います。設計と施工が一緒の所にお願いする場合は、住宅の検査会社などを利用してみてはいかがでしょうか。工務店や住宅メーカーにその話をしてみて、見積の値段が一気に上がる、なんて事があったら…ちょっと??…かもしれません。いずれにしろ、自分が何に対してお金を払うのか、どんなモノ、あるいは技術を提供してもらえるのかキチンと説明を受け、それに納得して事にかかるべきです。
 


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