住空間考 |
住まいをつくる際には、自分で調べて、把握できることがあります。 無理なときは専門家に頼めばいいので、すべてやる必要があるというわけではありませんが、 そうするとより住まいのイメージを膨らませることができると思います。 土地探しから始める方にも参考になると思います。 |
土地と前面道路の関係 | ||
敷地と道路が接する長さ | ■まず、敷地は道路どうろに2m以上接していますか?接していないところには基本的に建築物を建てることができません。 | |
道路の幅
建築の法規 を参考にして下さい |
■敷地の全面の道路の幅は、4m以上ありますか?4m以下の場合は道路の中心線より2m下がったところが、道路と敷地の境界線となります。道路に当たる部分の面積は敷地面積から除かれます。(その分小さく計算しなければなりません。) | |
敷地の地盤について | ||
沈下・不同沈下 用語解説 でも触れています |
■地盤の強度(どれぐらいの重さに耐えられるか)を調べてみて下さい。もしも土地探しからお考えなら、不動産屋さんに聞いてみるのもいいでしょう。地盤強度の弱いところに何も対策をせずに建物を建ててしまうと沈下や不同沈下を起こす場合がありますから。これは大切な問題です。 | |
基礎 の設計も大切 |
■その対策としてはベタ基礎にして荷重を分散させたり、地盤を改良したり、あるいは杭を打つこともあります。それには通常の布基礎などに比べ、コストがかかります。本来ならば、土地の価格に含まれてもいいはずです。しかし、現実の土地価格には地盤の評価があまりはいっていない気がします。 | |
地盤の強度 計画が始まるときには地盤調査を |
■ひとつは地名や地形などから推測できます。(川の近くであるかどうかなど)また、多くの役所の建築指導課では、近隣の地盤調査のデータが閲覧可能です。その土地の近くのデータから、ある程度想像することができます。 いずれにしろ建てる前、計画が始まる前にはボーリングなどキチンとした地盤調査をしておくのが安心です。 |
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敷地に建てられる規模 | ||
建蔽率 けんぺいりつ |
■敷地に対してたてものをどれだけの面積建てられるかという割合です。 (建築面積÷敷地面積) 用途地域によって数値が決まっています。この数字が小さいと建物を建てる面積は小さいということですが、逆に通風をとったり、緑の多くつくれる環境であるとも言えます。大きいとその逆になります。 |
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容積率 ようせきりつ |
■敷地に対して建物にどれだけの床をつくれるかという割合です。 (建築面積÷延べ床面積) 延べ床面積は各階の床面積の合計です。商店の多く集まる所、都心部などは住宅地に比べ高い容積率が設定されています。 |
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高さの制限
建築の法規 も参考にして下さい |
■道路斜線制限、隣地斜線制限、北側斜線制限、絶対高さ、高度地区の指定などにより高さ、および空中のどの部分まで建てることができるかが決まります。詳しくは、建築の法規を見て頂きたいと思います。簡単に言えば、建物高さの上限、建物を建てる位置(道路や隣地の境界からどれだけ離すか)がおおむね決まってくるということです。周辺の建物を見ても、大体の大きさの想像がつくと思います。 | |
これで物理的条件はだいたいわかる | ||
物理的な形 は想像がつきました |
■以上のことは建築確認申請の時には当然クリアしてしなければいけない点です。(申請には他にも防火に関わることなど、いくつかの条件があります。) ですが、これだけの事がわかれば物理的な条件はだいたいわかったと言っていいでしょう。 なんとなくこれぐらいの建物が建ちそうだと想像はつきましたか?高さの上限、何階建ての建物が可能だ、1階分の面積はこの程度までだ、などということです。 |
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今度は内部空間やその中での活動に思いをめぐらせる | ■ですが、これだけでは「住まい」にはなりません。当たり前ですよね。 今度は、どういう生活をしたいのか?どんなスペースがいいか?考えていくことが必要です。「何ができるか」ではなくてなて「何をしたいか」の方が大切なんですよね。むしろ、こちらの方が先かもしれません。 |
Housing Workshop 住まいづくり研究 | ||
住まいづくりの基本 ・住まいをつくる方法 ・住まいづくりその前に ・自分でできる準備 ・自分流の住みこなし術 | ||
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