松嶌 徹さん!
在明日香960731/0730
昨夕、園の車で送ってもらって帰宅しました。真夜中0:00AMに到って、やっと眠る気になり、今朝は5時に起きました。
園長室で、3人の福祉職員と話し合いました。話し合いと言っても、それは上意下達的
なものであって、終われば、役人の一番偉いのが顎をしゃくって、「もう下がれ」というようなことでした。
結論として、
- ジュリ(ジュービシリンの略称)lこは、墓場往きの老人ホームは向かない。
外部の借金を背負っている者は者は、入所を絶対許されない。自己破産を成立させてからなら、考慮の余地があるが、やはり墓場ホームはジュリに向かない。3AMに起きてワープロをやるなどという反社会的行動は許されない。最近の福祉緊縮政策により、生活保護で墓場ホームに入所した者には、小遣いも支給されない。菓子代もタバコ代も一切ない。入所の際は、段ボール箱5〜6個しか持ち込みを許されないから、アスマン(明日香マンションの略称)の財物は殆ど放下してもらわないといけない。
[とここまで、私の期待に充分な冷水をかぶせてから、次のようなことを言いました。]
- ジュリのようなタイプの人間は、ホームヘルパーと「短期・老人ホーム」歴訪の組合せで、とlこかく食事を取ってもらわないといけない。
これは、無料サービスであるから、他の入所者への迷惑を考え、ワープロの持ち込みは遠慮してもらいたい。寝と食だけを主眼としてほしい。こうして、当分(私の耳lこは3年と聞こえた)ジユリの様子を見たい。
[パンを第一とした福祉の方針は、生活保護費だけでは食べられない実情を、彼らもよく把握しているからです。食事を人生の第一関心事として、「短期老人ホーム」を回る福祉旅も一興かと思い始めています。しかし、表現は? ワープロ不可だと、私はポケット
テレコを持ち込みます。次は、寄付額正直申告です。]
- 三カ月連続で、寄付額を申告してもらいたい。
その額の平均値を取って、その額を第4月から差し引く。私が70歳lこなったので、生活 保護費は120,830円に増額されたとの言い渡しを受けた。
[このなかから、家賃(4万4000円)と電気・ガス・水道などを差し引いたあとが、純粋の生活費となります。今までは,随時の寄付金で不足額を補っていましたが、正直申告となると、おそらく支援額はドシドシ減少するでしょう。ボケを逆手に取って、みんな忘れたと言って申告をサボるということは良心の曇りを呼びます。]
橿原園での一週間は、無為にして死期を待つ高齢者を観察することに費やされました。高齢者も充分lこ煩悩を具足しており、オンナ同士の喧嘩や陰口は凄まじいものでありました。
「短期・老人ホーム」歴訪が続くと、私がアスマンlこいる時間は少なくなり、この『明日香遺文』はゆっ<りとしか進行しません。なお、『遺文』という言葉が暗いと言われたので、『遺文』はこの第2冊でやめ、あとは単発の小冊子lこします。いままでどありの16ページですが、実量は40 0字x72枚となります。
この手紙は切り離して、あなたに送りますが、原文はそのまま第二号lこ入れるつもりです。
拝具
神一坊
(むかし、天一坊なる謀反人がいたのを模して。)
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