である。あのときも「おやがみさま」(ミキ神神懸りのとき、“実の神”とお名乗りになった神)が禁(とど)めたためlこ、自殺は果たせなかったという。

今の皇太子が幼稚園lこ入ったか
                                       在明日香960801/1515
 入らなかったかのころ、日本の庶民(下層民のほうかな)はどんな暮らしをしていたか。
皇太子と同い齢の聡ちゃん(その下の真弓かもしれない、記憶が怪しい)は、腹違いの妹
マリヤと同居して、食卓越しに随分苛めていたみたいだ。男の子はいじめる。女の子は泣
いて耐える。ツルコという母は、兄妹の間柄にはあまり干渉せず育てていたようだ。おかずは、納豆・魚肉ソーセージ・生卵のローテーションだった。場所は埼玉県の小さい村の農家。私は全国的lこ動いていて、滅多にあの家lこは帰らなかったようだ。
 おかずはおかず以上の何ものでもなく、PU(無双原理)を立てたジョルジュ・オーサワが、副食物の量を玄米飯の何割と制限していたのと相通じるものがあるのかもしれない。私も桜沢如−(さくらざわゆきかず)のファンだったから、菜っ葉の水なし煮などで、戦時中を生き延びていた。彼の文章は気持ちよいリズム感にあふれ、私は彼の本をほとんど読んだ。晩年、アメリカで警察沙汰lこ遭って、ご苦労な日々を過ごされ、帰国してまもなく他界されたのは、お気の毒である。彼は、弟子たちを呼ぶのlこ、独特のペットネーム(外国名が多かった)をもってし、戸籍名など無視していたようである。
 桜沢如−の奥さんは今も存命で、東京で活躍してあられると聞いたことがある。七十から上かな。

 橿原園の最年長者は95歳のお婆ちゃんで、五欲を引きずっている80代の婆さんたちには無理な、澄んだ朗々たる大声を出していた。いのちがその声lこそのまま出ているといった感じだった。回りの者が、「お婆ちやん、あと5年頑張りな。すると百歳になる。」「百歳になると、なんかええことあるのか」と追求していた。声の出し方その他、名古屋の金さんによく似ている。(銀さんには少し濁りがある。欲望が残っているためか。)
 金銀さんが、あの多大の収入をどうしているのかなあと、私があの18歳酒タバコ坊やlこ聞いたら、「そこらの引き出しlこ入れておいて、回りで世話をしてくれる人たちにとヒョイヒョイと渡しているのではないですか」と言っていた。しかし、やはり銀行も狙うだろう。
 金銀さんは、きっと今でも、昔の質素な食事のほうが好きではあるまいか。そんな顔を
している。

約束
                                       在明日香960803/1920
 約束はしないのがー番いい。もししたら、それに縛られないのがいい。
 といっても、世間は契約書というものを持ち出して、一方が他方を、あるいは互いに縛
り合って生きている。馬鹿馬鹿しい話ではないか。社員採用の際、会社側が「貴殿採用の暁は、定年まで貴殿の収入を保証し、当社も倒産しないことを誓います」という念書を出したという話は、まず聞いたことがない。
 経済的に(カネ的に)弱い者が強い者の言いなりになるのが、雇用契約である。
 サラ金契約のときも、あのシチ面倒臭い契約書を、私は碌に読んでいないが、おそら<
会社側の利益を護ることばかりが、難解な法律文で書かれているに決まっている。
 そして、人間はごく幼いときから、約束を守ることがどんなに大切かということを、親や教師から教え込まれている。約束破りはウソツキだし、社会の敵と見なされる。

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 政治家の公約破りを見習って、われわれもどんどん約束を破っていったらいい。どんな
ひどい目に遭うかは分からない。何でもやってみないと分からないことは多い。
 昨日(6月2日)、高石市の「ほんみち」本部で、茨木市のキミコに会う約束をしていた。とこうが、早朝の大便で、またまた大脱肛をこしらえてしまった。本当に身動きできない。荷物を持ってバスや電車に乗るなどは以てのほかである。「約束守り屋」の私は思案した。さいわい、なぜか財布には4万円もある。決断した。タクシーでゆ<ことlこ。
 タクシー代2万40円かけて来たよと言ったら、キミコは、「とんでもない。バカみたい」のようなことを言っていたが、「君との約束を第一にして、お金と僕の身体の苦痛を後回しにしただけなのだよ」と説明したら、何となく感謝してくれた。それから一晩、あの厳しい修行場に泊まった。修行者ひとり当たり畳一枚の狭さ。しかも、冷房なしの酷熱地獄。留置場や拘置所のほうが遥かにラクだ。9時消灯だったが、私は真夜中lこ起き出して、朝5時の「おつとめ」まで、ロビーでタバコをやったり、痛いお尻をいたわりつつ、廊下をのろのろ歩いたりして朝を待った。
 修行が終わるとすぐ無料の朝飯だが、それだけはシッカリ食べて、そのあと7AMlこはタクシーを呼んで、近鉄の阿倍野橋まで行った。キミコ母子を乗せてやったので、彼女が半額の30 00円を払った。私はそこから近鉄の特急で安く帰宅したのである。
 あとで思った。私が自分の3(身)を第一に考えたならば、家から動かなかっただろう。
畑田公子から異変を案じての電話が掛かったことだうう。事情を話して、約束破りを許し
てもらうという手もあった。とにかく朝方9時lこは帰って、風呂で汚れを落とし、クタクタlこなって眠った。

3の倍数と神の創造
                                       在明日香960803/2038
 体温を越える37度の室温で、フウフウ言っていた。このまま死んではいられないと決意した私は、この『遺文』も2冊で終わりにしたが、さて、その先はまだよく掴めていない。ただ、私の周辺に3の倍数(特に3、6、9)の「数証」が出ると、欣喜雀躍の体(テイ)である。
 ふと見ると、『目ざめよ!』の1ページが目に入った。これは「工ホバの証人」が無料で配っている小冊子である。ミツバチの巣のことが書いてある。あれが6角形であることは知っていたが、ここまで整然と3の倍数になっているとは知らなかった。
 ミツバチの巣の材料は蜜蝋(ミツロウ)で高価な品と言われる。たった1グラムのミツロウを作るのlこ、ミツバチは16グラムの蜂蜜と計り知れない量の花粉を必要とする。次Iこ、3の倍数がたくさん出てくるから、注意して読んでもらいたい。「ミツバチの巣室のミツロウの壁は、3面ずつ120度の角度で出会い、六角形が規則正しく配列されている。」
 日本語の語呂合わせで、369をミロクと読み、弥勒菩薩に当て嵌めるという、多言語間の連想的言霊(ことだま)発見を、語学lこうるさかった昔の私は毛嫌いしていたが、今の私はそれもよいとしている。
 とにかく、3の倍数は今後の「神の国」を造る。マンモン(金の神)に取り組まれている現在のカネカネ社会から離脱して、新しいカミカミ社会を創るのは、3の倍数が自分の実生活に現れ出したことに気づいた人たちだ。

資本主義金権社会からの離脱は難しい
                                       在明日畜960803/2115
 9時15分はこれまた3の倍数。私は励まされる。
 天皇と総理大臣をトップとするこの「拝金宗」カネカネ社会lこは、中間lこ大資本の会社

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