自由価/小鹿版 000427

私は今年2000年で満74歳になります。お手紙の返事くらいは出来ますが、事務はできません。どうか、次の配布人にすべてをお願いしてください。
松嶌徹さん
562−0012大阪府箕面市白島2−21−XX パラビラ3XX
電話07−2724−XXXX
松嶌徹郵貯口座番号:14190−68085XXX
 私は過去に30冊以上書いたでしょう。みんな心血をそそぎました。本の目録は上記松嶌徹さんのところにあります。お申込みください。私は自著を売りたくないので、自由価にしています。皆さんのお志に、すべてを任せています。商売は大嫌いです。
お手紙くださる人は、次のアドレスにしてください。電話もOKです。
  0744−28−4731(電話)
634−0822奈良県橿原市鳥屋町1−5−6
南都銀行510−360721ジュウビシリン


ごゆっくり
              在樫原平成12年4月27日午後8時48分
この小鹿版は[五月(さつき)]に続いてのものです。小田五月さんがこの家に来てから、奇跡的に「鬱」が消えました。「爽」と云ってもいいくらいです。それで次々と小鹿版が書けるのですが、せっかく10日ほどやめていたアルコ−ルが復活して、少々困っています。疑似アル中かもしれませんが、飲みすぎると下痢やヨタヨタ歩きとか、碌なことがありません。

日本中で、宗教、特に新宗教を毛嫌いする人が60%もいると云います。ところが、私のほうは、よほどの「臭教」でないかぎり、たいていは受け入れます。向こうが熱心に真心こめてやっているのに、簡単にNOとは云えません。その結果、いま私が所属(とは云えないか)しているようなのは、時間順に天理教、創価学会、崇教真光です。その人々と時々会います。喧嘩はしません。

今、サワラと大根おろしなどをおかずに、ご飯を2膳たべました。何でもゆっくりやるようにしているので、この本の題も[ゆっくり]にしました。五月は私の食器を洗ってから、もう寝るようです。今は9時41分。私の寝る時刻はまだだいぶ先です。何しろ、睡眠剤中毒ですから、どうにもなりません。酒だけで眠った時代もありましたが、今は駄目です。満腹になると、酒に手が伸びない時期もありましたが、今は食後酒をやっています。
仕様がないですな。


5月4日に
               在樫原平成12年4月27日午後9時49分
四つ下の弟・珠樹が松嶌徹さんに連れられて、このアパ−トに来ます。五月はその二人に何かご馳走をして上げたいようです。しかし、私は毎日精進料理のようなものしか食べないので、彼女もそれ向きの料理人になってしまいました。ビ−フのステ−キなどはできません。でも、二人の来客は健康食傾向だから、それでいいのです。でも、私はどうして酒飲みに逆もどりしてしまったのでしょうか。弟は酒好きです。アル中と云ってもよいぐらいの。松嶌徹さんは酒もタバコもやらない真面目人間ですから、珠樹は電話で「つきあいにくいな」と云っていました。そんなことはない。酒をやらぬ人間のほうが付き合いやすいです。

睡眠剤は間々効きすぎることがあるので、今夜は医者処方の二粒のうち一粒だけ飲んで、眠気到来を待ちます。今、10時5分。

眠くならずに起きてきました。いつものことです。10時35分。私は自分が去年手術を受けた脳膜の名前を思い出そうとしていましたが、なかなか出てこない。日本語大辞典(講談社)に当たって、やっとハッキリしました。脳膜は髄膜とも言い、外側から硬膜・蜘蛛膜・軟膜と呼び、私が罹ったのは硬膜下血腫です。珠樹はそれより以前に、蜘蛛膜下出血で死に損なったことがあります。二人の両親はみな脳病で亡くなっています。癌死の祖先は見当たりません。

私には弟が二人います。末弟とは全然交際はなく、次弟・珠樹とは親密です。一番下の妹・桐子は赤ちゃんのころ死にました。父は81歳、母は87歳で他界しました。みんないつかは死ぬのです。儚いことです。でも「鬱」では死にたくないと思い詰め、神様に祈っ
ていました。そうしたら、どうにか「爽」になりました。劇「爽」ではなく微「爽」です。
だから、死ぬのはやはり怖い、正直なところ。どこかの新宗教にドップリ浸かれば、死も怖くなくなるようです。

私が「爽」になっても、死の恐怖が残っているのは何故かなあ? 人間の本能みたいなものか。熟睡しているあいだは天国です。夢も近ごろあまり見なくなりました。熟睡中に死ねば最高ですが、周囲に迷惑をかけるでしょう。葬式もお墓も要らないが、私の死体を焼き場に運んだり、いろいろ社会に迷惑をかけます。だから、山の中で行方不明になって、
行き倒れで死ぬというのがベスト中のベストですが、残した財物の処理に、やはり社会に迷惑をかけます。未払い家賃の払いとか、家具・什器の処理とかいろいろ。つまらんなあ、
世間の若い健康な人々はこんなことを考えません。だから、「爽」といっても、微「爽」と私は云うのです。

私の手を見ると、生命線がやたらに長く、手首の線に繋がって、全身を回っています。当たるか当たらないか、そんなことは分かりません。11:17PM。もう一粒クスリを飲もうかな。服んでトイレに行って、ついでに体重を計ったら56.3キロもありました。
少し前は52キロだっのに、どういうことかな。たしかに、酒を飲んでいても、食欲は旺盛になりました。短いあいだに4キロも増えるとは!

もう寝ようか、11:32PMです。身体も暑いので、シャツ一枚になりました。室温23度。


トイレにしゃがむと立てない
                        在樫原平成12年4月28日午前7時43分
立ってやると散乱するので、小便も女座りでやります。すると、そのあと立てないのです。足腰が急に衰えています。これじゃ「鬱」が戻ってくるでしょう。しかし、気分は案外サッパリしているのです。急に、右腰が痛くなり出したのは治癒過程なのかもしれません。リハビリ散歩をして様子を見るしかない。まず顔を洗いましょう。7時50分。 起きてすぐ頭脳運動を始める。酒もです。それからひと働きして、リハビリ散歩に出ます。寝ても足腰が治らないのだから、動かすしかありません。憂鬱ではないのです、何とか解決しようという前向きの気があります。「微爽」で「微鬱」なのです。では、これから歩いて来ます。
ゆっくり