UNDAM ENTINEL RPG ―OutLaws Edition―

ルールセクション


【対艦戦闘】

 ここではMSを操縦しての対艦戦闘のルールを解説します。

1.艦艇データについて

 ここではMSの対艦戦闘に必要な艦艇側のデータの見方を説明します。

・回避値

 MSのものと基本的に同一です。攻撃側の命中判定のサイコロの出目がこの数値を上回れば、その攻撃は命中となります。

・耐久力

 MSのものと基本的に同一です。攻撃によって減少していき、耐久力が0以下になった場合は撃沈となります。

・対空防御力

 その艦船が搭載している対空砲の威力です。艦船ユニットは、MSによる対艦攻撃を受ける前に、対空防御力によって応戦することができます。

・武装

 その艦船に設置されている武装のデータです。ここでは、「火力」のデータのみしか使用しません。
 敵艦船の主砲、副砲などの武装を破壊したPCは、功績ポイントを獲得することができます。

・カタパルト

 その艦船に設置されているカタパルト及びMS格納庫ハッチの総数です。

・艦橋

 その艦船に設置されているブリッジの数です。すべての艦橋が破壊されると、対空防御能力が低下します。
 敵艦船のブリッジを破壊したPCは、功績ポイントを獲得することができます。

搭載MS/運用MS

 その艦船が搭載できるMSの総数と、格納庫で完全なメンテナンスができるMSの数です。

・装甲

 プレイヤー用MSのものと基本的に同一です。艦船の受けたダメージから、装甲と同じ数値だけ減少させることができます。

・追加

 この値もプレイヤー用MSのものと基本的に同一です。被害を受けた艦船は、追加ダメージ判定を行い、この数値以下が出た場合、追加ダメージを受けます。

2.対艦戦闘

 対艦戦闘は戦闘マップ上で行います。
 対艦戦闘を行う場合は、まずMS戦闘と同じように戦闘マップの両端にPC側MSと敵艦船のユニットを配置します。通常の場合、ユニットはお互いに向かい合って配置され、その距離はお互いの射程外となります(「超遠距離」以遠の9ヘックス)。

2−1.艦船ユニットの移動

 通常、艦船ユニットは1ラウンドに1回のみ移動します。艦船の艦長、指揮官がNPCである場合はさらに移動する場合があります。

2−2.攻撃範囲

 対艦戦闘における攻撃範囲は、MSによる攻撃範囲とまったく同一で、近距離、中距離、遠距離、超遠距離からの攻撃が可能です。また、近距離から遠距離までの距離からの対艦攻撃を行う場合、艦船による対空攻撃を受けます(「超遠距離」は対空砲の射程外なため反撃を受けません)。

2−3.行動パターン

 対艦攻撃を行う場合は、通常の攻撃の行動パターンの他に、「対艦攻撃」を選択する必要があります。また、1ラウンドに同一の艦船に対して対艦攻撃を2回以上行う場合は、最初に「対艦攻撃」を1回選択すれば構いません。
 例えば、ミサイルで艦船ユニットを攻撃する場合、「ミサイル」と「対艦攻撃」の二つの行動パターンを選択しなければならないのです。さらにビームライフルによる「単射」を行いたい場合は、既に「対艦攻撃」を行っているため、もう一度「対艦攻撃」を選択する必要はありません。

2−4.対空攻撃

 対艦攻撃を行うMSは、自分の攻撃を判定する前に、艦船ユニットによる対空攻撃を受けなければなりません。
 対空攻撃を行うためには、対空砲結果チャートを参照し、横の欄にその艦船の対空防御力をとり、2D6を行います。出目と対空防御力の交差する欄が対空攻撃の結果となります。
 対空攻撃を解決するサイコロの目には以下の修正が付きます。

単機による対艦攻撃行動   −4
2機だけによる対艦攻撃行動   −2
そのMSの行動による回避修正    1回避行動につき+1
技能「対艦攻撃行動」の修正   技能レベルによる

2−5.対空攻撃の結果

・数値 : その数値分だけ、MSの命中判定にペナルティ修正が付きます(そのラウンドの対艦攻撃を行った艦船に対しての攻撃のみに適用します)。
・ H : MSの対艦攻撃は自動的に失敗となります(そのラウンドの対艦攻撃を行った艦船に対しての攻撃のみに適用します)
・ D : MSの対艦攻撃は自動的に失敗となります(そのラウンドの対艦攻撃を行った艦船に対しての攻撃のみに適用します)。さらにMSは2D6のダメージを受けます(通常ダメージと同じように装甲が適用できます)

2−6.命中判定

 通常のMSに対する攻撃と同一です。パイロットの能力値の修正値、技能、選択した行動パターン、対空攻撃による修正を加算して判定を行います。

・攻撃方向によるルール (選択ルール)

 このルールは選択ルールとして扱い、ゲームに慣れた段階で使用して下さい。
 攻撃目標となった艦船から見て、攻撃側のMSがどの方向にいるかによって、攻撃側の命中判定に修正を行います。

正面  側面  背面 
±0 +2 ±0

 これは、側面からの攻撃は命中しやすいということを表現しています。

2−7.被害判定

 これも通常のMSに対するものと同一です。艦船側で命中箇所判定を行い、装甲値を決定します。受けたダメージから決定した装甲値を減少させ、最終的なダメージを耐久力から引きます。

2−8.追加ダメージ判定

 艦船が1点でもダメージを受けた場合、追加ダメージ判定を行います。2D6を行い、出目が追加値以下だった場合、追加ダメージを受けます。艦船追加ダメージ決定チャートを参照し、2D6で効果を決定します。

 


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