レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。 ネット配信とDVDの比較などはこちら ◆登場人物一覧 ◆ソウルホテル全体図 |
第9話 君の中の君 Ⅰ
(実際、プールシーンはファンサービスらしいです。韓国では女優が脱ぐよりモムチャン(※)男優が脱ぐ方が喜ばれるとか。きっとこの上半身裸もサービスのひとつなのね) 両手で顔を覆って「ううーん」って呻く声がセクシー♪ セクシーダ~イナマ~イト♪o(^^*o)(o*^^)o (※)モムチャン……モム(体)チャン(最高)ということで、ナイスバディってことらしいっす。 オルチャンもあり オルグル(顔)のオルとチャンで いわゆるイケメンのこと。 情報をくださったモッチンオンマさん、ありがとうございました(^^) 私はどっちも大好きです!(笑) 電話でレオを起こすドンヒョク。ニューヨーク市場の終了まであと1時間(※)。いよいよ今日、外資株を手に入れるために勝負をかけるのですな。 (※)ここのセリフはネット配信やDVDなどによって微妙に違います。 ネット配信――ニューヨーク証券市場が始まるぞ。 シナリオ本――ニューヨーク市場の開始まであと1時間だ。 DVD――――ニューヨーク市場が動き出す。 ノベライズ――ニューヨーク市場はあと1時間だ。 結論から言って、ネット配信の字幕とシナリオ本は間違い。DVDは微妙なところ(^^;) ノベライズが正解。 午前4時はニューヨークの午後1時で、後場(株式の午後の取引)が始まる時間だそうです。ドンヒョクたちは終了1時間前に勝負をかけようとしているのですね。ネットオークションでも終了間際の攻防が鍵。字幕の間違いひとつで緊迫した雰囲気が台無しになっちゃうのね(T^T) 彼らのシナリオは、 1.クローズの20分前にラスベガスのホテルの120万株をスタンバイ 2.仲間のブライアンが20万株投げれば、こちらは30万を 3.エリックが動き出したら全部買い戻すか、さもなければ一気に投げる ということらしいが(あ~ん、さっぱりわからん;)、ブライアンは仲間だけど、エリックが彼らにとってどういう位置づけにいるのかがよくわからない。
ドンヒョクはキム弁護士に、レオはブライアンに電話をかけてスタンバイさせる。 このときレオはブライアンに「一番上の兄貴だよ」と名乗っているので、本当に兄弟なのかと思ったが、ソウルホテル買収合併シナリオの表紙に載っているブライアンの名前はブライアン・コリンズでレオとは姓が違う。 彼ら3人の中でレオが一番年上という意味で言ったのかもしれない。 しばらくして、エリックが逆の動きを始める。ドンヒョクとレオの間に緊張が走る。 Bloomberg(金融、ビジネスの情報プロバイダ。国内外の為替、株式、債券等の金融市況や関連ニュース)を調べるがわからない。キム弁護士やブライアンにも心当たりはないと言う。 放っておけば彼らは多大な損害を出すことになる。時間はない。 ドンヒョクの頭脳がフル回転を始める。 やがて彼の頭の中にLA.の刑務所での光景がフラッシュバックする。ジャクソンだ。買収したラスベガスのホテルオーナーが一枚噛んでいるのだ。 彼はレオに指示してキム弁護士に電話させ、ジャクソンの愛人レイチェルに男の居場所を尋ねる。 案の定彼はL.Aにいてエリックと組んでいることがわかる。いちかばちか、意表をつく方法で逆襲をかけるドンヒョク。 女好きのブライアンにつけ入って、エリックが情報を聞き出したんだろうとドンヒョクは推測する。 「だから女好きなやつは、いつもそれがトラブルの元さ」とつぶやくレオに、チラリと視線を返す。レオは多分他意はなかったんだろうけど、ちくりと皮肉がききましたね(笑)
耐えかねたエリックから電話がかかってくる。値が下がっていく株をなぜ買ったのか。 「インスピレーション……それだけだ」 電話を代わったドンヒョクは短くそう答える。 「ただのジョークなんだろ? 愛してるよエリック」と笑いながら電話を切るレオ。 うーむ; このやりとりを見ると、ソウルホテルの買収には直接関わっていないものの、エリックも彼らの仲間の一人と見ていいんだろうか。第3話のリムジンでのドンヒョクとレオの会話では、ラスベガスのホテル買収のときは仲間だったような口ぶりだったし。 ドンヒョクは彼のことを信用していないし、エリックの方も今回のように裏切るような行為をして漁夫の利を得ようとしているあたりがよくわからんのですが (-_-)ゞ゛ とにかく、ソウルホテルの外資株15%に1200万ドルを上乗せして終了と、この勝負は彼らの大勝利に終わる。緊迫した展開や知的なドンヒョクの表情がすごくかっこよかったです。やり手の企業ハンターの名に恥じないひらめきと勝負強さ。しびれる~!
あたりは白々と明けそめている。大仕事をやり遂げた充足感と心地よい疲労にひたりながら、ドンヒョクは この株取引についての解説がブロコリのホテリアーファンというサークルの資料室にあります。会員登録(無料)が必要です。54番の投稿「第9話 始めの8分解説(はじめてさん)」をご覧ください。 ドンヒョクがどんな作戦を練って戦ったのか、株取引の仕組みがわかっておもしろいです。 ただし、解説を書かれた「はじめて」さんはホテリアーを見たことがなく、話の背景も人物設定も詳しくはご存知ありません。実際の投稿者であるDaisyさんの説明を聞いて、たぶんこういうストーリーなのだろうと想像して書かれたんですね。 だから、解説の中には、「ん? そうなのかな?」と疑問に思う部分もあります。 たとえばジャクソンはソウルホテルの債権者だろうと設定されてますが、彼は多分ドンヒョクに一矢報いたかったのと、ラスベガスのホテルを取り戻すための資金稼ぎがしたかっただけで、ソウルホテルには無関係なのではと思うし、ドンヒョクが1週間待てと言ったのはエリックに対するダメ押しというよりも、ジニョンのことがあったからなのではと思います。 なぜなら、こういう取り引きに慣れているはずのレオがそれを聞いて不審に思っていますし、このあとのドンヒョクの行動を見るとね……。(2004.9.18追記) さて、ベランダから 「レオ、車のキーを」 って、こんな朝っぱらからどこへ行くの~? もしやもしや? 場面変わってジニョンの部屋(やっぱり!(笑))。電話で叩き起こされるジニョン。あの~たぶん5時か6時頃だと思うんですが。ちょっとジニョンが気の毒(^^;) ――上で紹介した解説によれば、ニューヨーク市場が閉まるのが午後4時(ソウル時間午前7時)なので、ドンヒョクがジニョンのアパートへやって来たのは7時過ぎですね。早いことには変わりはないですが、さすがに5時6時というメチャクチャな時間ではなかったらしいです(ドンヒョクならやりかねんけど)。ベランダからドンヒョクが見た景色が夜明け前という感じの風景だったので(車のヘッドライトが点いていた)、そうとう早いと思ったのですが、早とちりでした―――2004.9.18追記 「おやすみのところを申し訳ありません。でも困ったな。今あなたの家の前なんですが」 全然申し訳ないって思ってないでしょ。困ったのはこっちだ~。ドンヒョクでなかったら、一言「帰れ」って電話切られると思うよ。もう~わがままなんだから~(笑) 不思議なんだけど、ドンヒョクってジニョンの勤務スケジュールを把握してないの? 当直があるということは交代勤務なわけで、早出の日とか遅出の日とか非番の日とか、サイクルがわかってたほうが誘うにしても効率がいいと思うんだけど、いつもジニョンの都合無視して強引ぐマイウェイしちゃってますね。ま、ドンヒョクなら何したって許せるんですが(*^^*)
でも、ジニョンときたら、ほんとに出てきちゃうのね。20代後半の女が顔も洗わないで出てくるなんて、むちゃくちゃチャレンジャーですがな。 しかも、韓国語ではここのセリフ、「コプマン テゴ ナワッソヨ(目やにだけ とって 出てきました)」になってる。 どっしぇ~~~~Σ( ̄ロ ̄lll) し、信じられん。DVDの字幕では「服だけ着替えて……」になっているし、ネット配信でも確か「顔を洗わずに来ました」とかで、そこまで露骨なことは言ってなかったよね(よみうりTVでは「顔だけ洗って……」。さすがに顔も洗わないのでは清潔好きの日本人受けしないと思ったか?)。 (モッチンオンマさん、韓国語の翻訳ありがとうございました。 2004.8.1追記)。 ちなみにこの「目やにだけ取って……」は、ごく親しい友人同士などのあいだで使う言葉で、「顔を洗ってすぐ出てきた」「お化粧やきちんとした外出の支度をしないで出てきた」という意味だそうです(penguinslegさん、情報ありがとうございました)。「若者のひなた」第2話にも出てきました。ご参考まで。
でもまあ、ここまで飾り気なく、と言うか、傍若無人に、と言うか(笑)、女性に振る舞われたことがなかったから、ドンヒョクにとってはすごく新鮮だったんでしょうね。うん、そう思おう……(こればっか)。 どこへ連れていくのかと思いきや、行った先は教会。仕事のときとは打って変わって穏やかなまなざしを向けるドンヒョク。 あたりはばからず大きな声でカトリックなんですかと尋ねるジニョンに、慌ててシッて指を口に当てる仕草がカワイイ! 何も言わずにジニョンの手を取り、歩いていくドンヒョク。 席について両手を重ね、祈りを捧げる。この角張った大きな手がいいわ~。包容力がある感じ。 魅力的な手のせいか、ヨンジュンシがヒロインと手をつなぐという動作が私はすごく好きなんです。抱きしめるよりもむしろ官能的かも。 落ちつかなげに、それでもドンヒョクを真似て手を合わせるジニョン。あくびがついて出る。 ドンヒョク「実は告白したいことが」 ジニョン「告白? 懺悔ですね」 ドンヒョク「僕がどんな人間で、何をするためにソウルホテルに来たのか、ジニョンさんに本当のことをお話したいんです」 ついに自分の正体を明かす決心をしたドンヒョクだったが、ニューヨークでの殺すか殺されるかのような熾烈な証券市場での戦いに、癒しを求めて教会へ行った話をしているうちに、ジニョンは寝入ってしまう。 ジニョンの頭が倒れかかってきて、ドンヒョクは彼女が眠ってしまったのを知って笑いを洩らす。そっと肩を抱き寄せ、ジニョンの顔を見つめると、顔を洗ってないことを思い出して一瞬ためらい(んなわけないだろ;)、ジニョンの瞼にキスをする。 これもステキなシーンなんですが、ジニョンをここで眠らせるために顔も洗わせずに引っ張って来たんだな、眠いのをアピールするようにジニョンはあくび連発してたし、と、演出の意図がちょっと見えてしまうのが惜しいところ。 え? 無粋なことを突っ込むな? は、はい。ごもっとも~(;^_^A 場面が変わってソウルホテル。ユ・チーム長と総務部長を連れて、資金繰りに頭を悩ますテジュン。従業員の給料が遅れそうだし、工事費の支払いも滞っている。おまけに工事の予定も1週間遅れていると、いくつもの難題が彼の肩にかかっている。 そこへ息せき切ってイ・ガプス主任が駆けつけてくる。その場を離れて総支配人と二人きりで話す彼の手に検数帳簿があるのを見つけて、不安を募らせるユ・チーム長と総務部長。やがて険しい顔でテジュンが戻ってきて、2時間後に緊急会議を開くと言い渡す。 再び教会。ドンヒョクに肩を抱かれたまま、ジニョンはまだ眠っている(ううう羨ましい)。二人の上着がちょっと色合いは違うものの同じ青なんで、まるでペアルックの恋人か夫婦みたい。むふふ。そこへ静寂を破って鳴り響く携帯。目を覚まし、あわてて出るジニョン。 韓ドラって携帯が鳴れば所構わずどこでも出るシーンが多いけど、単に撮影時間短縮のためなのか、それとも韓国人はどこでも気にせずに出るものなのか、どっちなんでしょ。 当直明けで遅番のはずなのに、予定外の会議が入って仕事に行かなければならなくなるジニョン。「どうしましょう、あなたの懺悔が聞けないわ」って、あんたが寝てるからやろ~! 「したけど」というドンヒョクに、「聞こえなかったもの。今度また。必ずですよ。約束」と、小指を差し出すジニョン。おおっとぉ、珍しく彼女の方が積極的です。 小指をからめ、親指でハンコを押したあと、「手を開いて」とジニョンの手首をつかむドンヒョク。ジニョンが手を開くと、手のひらを重ね合わせて滑らせ、「ジーッ」 これは? と尋ねるジニョンに、「コピー。約束をコピーしたんです」 ジニョン「職業病ね」 笑い合う二人。
もう、このシーン大好き! ドンヒョクのジーッが声といい仕草といい、かわいいったらありゃしないわヨイヨイ♪っと。アジア各国数千万人(推定 ←ほんまか;)のヨンジュンファンが、「私にもしてして~」と画面の前で身悶えしたことでしょう。 さて、支配人オフィス。机の上に箱に入った山のような化粧品を置いて、匂いを嗅いでいるイ支配人。たぶんこれは客室の洗面所に置く備品ですね。チェックしてるのかしら。そこへ帳簿を手にしたテジュンが入ってくる。オ支配人を見かけたら総支配人室へ呼んでくれと険しい表情。なにか一波乱ありそう。 ジニョンの誕生日を祝ってサプライズパーティーをすることを告げるイ支配人。一緒に行きません? と持ちかけると、あっさりテジュンがOKするので天にも昇る心地。このときテジュンはそれどころじゃなくて、ずっと固い表情のまま上の空で返事をしているのだけど、そんなことにスンジョン女史は気づかない。テジュンが去るや、「もっと強烈なのはない?」と化粧品の匂いを嗅ぎながら、心は早や今夜のパーティーへと。 総支配人室。呼ばれたオ支配人が入ってくる。検数室の出納帳簿と飲食部の売上帳簿を前に出し、酒類の在庫数と販売数が合わないと穏やかに話すテジュン。横領の証拠を突きつけられても観念せず、ベルボーイから17年もこのホテルに人生を捧げた自分を追い出すというのなら、受けて立つと改めて宣戦布告するオ支配人。 テジュン「私の夢は、あなたのような有能で経験豊富な人と一緒に、ソウルホテルをアジア最高のホテルにすることです。そのためには小さな雨漏りから防がないと」 これは本音だと思う。テジュンは、食えないやつと思いながらもオ支配人の能力は認めているんだろうね。だけど、真意は伝わらず、戸締りには気をつけるんだなとヤクザまがいの捨てゼリフを残し、オ支配人は出て行ってしまう。 腰巾着のユ・チーム長を引きつれ、屋上へ憂さ晴らしに出るオ支配人。吠えてます(うるさいよ;)。みんなそれぞれ自分の息抜きの場所というのを持っているのね。 「ハン・テジュンとキム・ユンヒをよく見張っていろ。不適切な関係の匂いがする」と、ユ・チーム長に命令する。テジュンをつぶさなければ自分がやられると思い込んでいるようだ。 臨時会議。あと2ヶ月のうちに経営を立て直し、工事を完成させねばならないと説くテジュン。それぞれの部署に厳しい課題を与える。イ支配人が嬉々としてテジュンの言いつけに従っている不快感も手伝って、オ支配人は事前の相談もなく総支配人の独断で決めたことを通告するだけの会議は受け入れられないと宣言して出て行く。 「ちょっとやり過ぎでは?」と心配するユ・チーム長に、「俺をクビにはできん」とあくまで強気。 支配人オフィスにあくびしながら戻ってくるジニョン。 「当直明けで疲れたでしょう。睡眠不足で大丈夫? 帰って寝なさい。肌によくないわよ。気の毒ね、肌のきれいじゃない人って」と、イ支配人のイヤミにちくりちくりとやられながらオフィスを後にする。 ふと気づいたんですが、今日はジニョンの誕生日で、夜8時にサプライズパーティーを仲間が企画してるわけですよね。臨時会議で召集されたため、このあとの仕事は休みになるわけだけど、本来なら遅番の勤務スケジュールのはずで、それなのに夜8時にパーティーなんて出来るの? 出勤前にする予定だったってこと? ジニョンと入れ違いでオフィスに戻るオ支配人。会議でのイ支配人の態度について、君はプライドがないのかと彼女を責める。総支配人の独裁を許せばホテルは難破船になってしまうと言うが、「オ・ヒョンマンという暗礁さえなければ順風満帆だと思うんですけど?」と切り返されてしまう。金がなくて給料も危ない状態なんだぞと最後の切り札を出すオ支配人に、イ支配人は驚いて聞き返す。 フロントの前。キョロキョロしながらメモを取る、挙動不審なユンヒの監視役ジョン君。オ支配人に見咎められ、あわててその場を去る。 レストラン。ピッチャーを手に、アン先輩からサービスの仕方を教えてもらうユンヒ。この頃のアンはとても優しく面倒見がよくて、いい姉貴分なんですよね。 とっさの客の要求にも適確に対応するユンヒに、アンはユ・チーム長に彼女のことを褒める。 そこへジョン君、再び登場。ユンヒがいるかどうか尋ねるが、ユ・チーム長は名乗らない相手に答えることは出来ないとやんわり断る。ユンヒの姿を自分の目で確認し、無言で立ち去るジョン君。入れ違いにオ支配人が入ってくるが、あんなにジロジロ不躾にお客様を見たらいけないんじゃないでしょうか(^^;) 「あいつは誰だ?」と問われて、キム・ユンヒを探しに来た人間だと答えるユ・チーム長。「総支配人のコネで入った、あの可愛い子です」と指差すのだが、さっきの屋上の会話だと、オ支配人はすでにユンヒとテジュンが何かつながりがあることを知ってるはずじゃないの? アンにウィンクされて、ちょっとうろたえて去るオ支配人。見かけによらず純情なのかな。 キム会長のオフィス。ジョン君に報告を受けて会長はカンカン。「自分は口数の多い男ではありませんが」と、いつもの前置きをしたジョン君、何を言うかと思えば、 「成長過程にある若者が自分の力で働いて生活していこうとすることに対して、我々は温かい心で見守るべきではないのかと思います」 私はこの一言でジョン君がますます好きになっちゃいました。キム会長には一蹴されてしまったけどね。
必死で先輩たちに謝るユンヒ(なんで客には謝らないんだろう?)。彼女をかばうようにして後始末をするアンやジョンシクがとても優しいのがいいなあ。キム会長もここでは娘を心配する父親の顔になってるのですね。 そばに来たテジュンの顔を見上げるユンヒ。涙いっぱいためて、こんな目で見られたらいじらしくてかわいそうで、ぎゅっと抱きしめてあげたくなっちゃう。
従業員に後の指示を与え、ユンヒを探しに行くテジュン。非常階段を出たところの屋上で彼女を見つける。以後、ここがユンヒの憩いの場となる。 自分がバカみたいだと呟くユンヒ。「父の助けを借りず、自分の意思で何かをするのって初めてだったんです。だからうまくやりたかったの。私ひとりでも出来るんだっていうところを父に見せたかったんです」
「失敗がいけないわけじゃない。失敗を恐れることがいけないんだ。 生きていれば今日みたいなことはいくらだって起こるでしょう。そのときに慌てずに対処できるかどうかでプロとアマの差が出るんです。 たくさん練習したらいい。仕事でも人生でも。 自信がなくなったなんて言わずに諦めずに続けなさい。そうすればいつかはお父さんの前でもうまく出来るようになりますよ」 テジュンはいつもいいこと言うなあ。ソウルホテル総支配人語録と題して売り出したらいいのに(笑) 私の父親のことを知らないのに……普通の父親とは違うんですと言うユンヒ。うん、確かにそうだね(^^;)
と、そこへやって来てしまうヨンジェ! 仲睦まじい二人を見てショックを受ける。 一足先にテジュンがそこを去ろうとするのを見て、ヨンジェは慌てて階段の横に立ち、あっちを向きますが、なんでテジュンもユンヒも目の前にいる彼に気づかないんだろう(^^;) 翌朝、サファイアヴィラにやってくるキム会長。この車もジャガーなんですね。似合いません(きっぱり)。 「連絡がないから死んでるんだか生きてるんだか見に来てやった」と、相変わらず口の悪いおっちゃんですが、海外資本の15%が手に入ったことを聞きつけてやってきたのね。VIPの車の出入りはチェックされる、と、迂闊に姿をさらしたキム会長を戒めるドンヒョク。計画が2週間早まったが、1週間遅らせて、その間にホテル内部の問題を解決すると告げる。
そんなことをしなくても、ホテルの足を折ってやったと得意げに話すキム会長。月末の資金を止めて、給料を出せなくしたのはこの人の仕業だったのね。すぐに銀行に連絡して取り消してくれと言うドンヒョク。 「刺身は好きですか? 死んだ魚を食べたいと思いますか? 給料も出せないような会社の株でどうして戦えるんです」 納得して帰ってゆくキム会長をヴィラの外で見送った後、レオはドンヒョクに「なぜ嘘を?」と訊く。資金を止めれば株は紙切れ同然になり、我々はタダで拾えるのに。従業員の給料なんか関係ないだろう。 「ボスが俺に言ったよな。鹿狩りが鹿の目を見たら銃を撃てなくなる。そうだろ?」 何か言おうと口を開きかけるドンヒョクだが、そのまま黙って部屋に戻ってしまう。 こうしてちょっとずつちょっとずつ、ドンヒョクとレオの間に亀裂が入っていくんですね。
添えられていたカードを開くと、ドンヒョクからの祝いの言葉が。「何回目の誕生日ですか?」って、ジニョンの年齢を知らないのね。 ここまで仲が進展してるのに知らないっていうのは変なんだけど、レディに歳を訊くのは失礼だから今まで遠慮してたのかな? 誕生日はいつ知ったんでしょうね。 いいタイミングで電話がかかってくる。「なぜ携帯を切ってるの? 電話番号調べるの大変でした」って、おいおい、一つ間違えばストーカーだぞ。でもドンヒョクなら許す。 ん? 家の番号知らないはずはないよねえ。先日の夜、ダンスの後にかけて来た電話も、今朝、教会に行くためにかけて来た電話も、どちらも携帯じゃなくて家の電話にかけてるはずなんだけど。早朝に叩き起こされるのはもうコリゴリってんで、ジニョンが番号変えたとか?(シャレになりまへんがな;)
「好みがわからなかったから何種類か買いました。一番気に入ったのを着て来て下さい」って、まあなんて気前がいいんでしょ。こんな恋人が欲しいわ。 靴まであるみたいだけど、どうやって足のサイズを知ったのかしら。レオに頼んで女子ロッカーに潜入してもらったのかしら。それともコンピュータ並みの頭脳でもって、背格好から割り出したのかしら。 おろおろしてるジニョンに口を挟ませず、強引に夕食に誘うドンヒョク。「誕生日に家で一人で過ごさせたりはしません」って、もしかしてデートの約束があるかもしれないじゃないですか。勝手に一人って決めつけちゃいけません。もう、しょうがないわね~。 ジニョンがベランダに出てみると、下でドンヒョクが車を停めて待っているのが見える。見上げてからうつむいてニコって笑うのがかわいい。
バランスを崩して荷物を落としてしまうジニョン。駆け寄るドンヒョク。なぜ持って来たのかと訊かれて、ジニョンは自分には必要ないものだと答える。高価なプレゼントがいいとは限らない、それよりおいしい夕食をご馳走してくださいと屈託なく笑う彼女に、ドンヒョクも思わず笑ってしまう。 誰もいないジニョンの部屋に電話が鳴り響く。電話に出ないし携帯も切っているジニョンに連絡が取れず、女子ロッカーで悩んでいるジェニー。その頃、イ支配人は私服に着替えてオフィスでそわそわしながらテジュンからの電話を待っている。 ようやく電話が鳴り、高鳴る胸を押さえて出るイ支配人。だが、それはジニョンを探すジェニーからの電話だった。ソ支配人は非番だとつっけんどんに答えるイ支配人。 従業員用通路で、テジュンは私服姿のアン・ミヒとばったり。「まだいるんですか。ソ支配人の誕生パーティーがもうすぐ始まりますよ」と言われて、すっかり忘れていたテジュンは焦る。当然オフィスで待っているイ支配人のこともコロッと忘れてるわけですね(^^;) プレゼントを買いに、閉店間際のデパートへ(BGM:サントラ盤2曲目「朝」のインストゥルメンタル)。
もう閉店なんですがと渋る店員に頼み込んで品物を見せてもらうテジュン。彼女にですかと訊かれて、「ええ、まあ」と答える。この、この~(//∇//) 女性にアクセサリーを贈ることなんて普段ないだろうテジュンが、一生懸命選んで、これだと思ったものを見つけたときの笑顔がいじらしい。それだけに次の瞬間、レストランですごく高そうなネックレスを差し出され、息を呑むジニョンを見ると、テジュンがかわいそうになってくる。このときばかりは多額のお金を惜しげもなくジニョンのために使えるドンヒョクがちょっとだけ憎らしく見えてしまう。
モデルナンバー095785。18KWG。ペンダントトップとチェーンは別売りになっており、ペンダントトップだけのお値段で日本での定価が262,500円(血の気引く引く;)。 シェラトングランデウォーカーヒルホテルの中にもお店があるそうです(情報をくださったjewelryartさん、ありがとうございました)。 席を立ち、ジニョンの後に回ってネックレスをつけてやるドンヒョク。 ジニョン「チョンマル ケンチャナヨ(本当に似合いますか)?」 ケンチャナヨってこんなときにも使えるのね。割と何にでも使える便利な言葉だとは聞いたけど。安否を訊くときもケンチャナヨ。セールスを断るときもケンチャナヨ。ネックレスが似合ってるかどうか訊くときもケンチャナヨ。ふむふむ ((φ(..。)メモメモ ジニョン「ありがとうございます。でも、高かったでしょ?」 ドンヒョク「領収書もつけましょうか?」 いや~ん。ドンヒョクってばお茶目さん(#^.^#) 負担になると心苦しいと言うジニョンに、お金を稼いでも使い道がないのだと答えるドンヒョク。実家が裕福なのかと訊かれ、ハンバーガーすら買うお金がなくて、ひもじい思いをしながら勉強していた学生時代の話をする。 ガソリンスタンドでアルバイトをしていたあるとき、強盗に入られ、拳銃をつきつけられた。運良くレジの下に拳銃があったので、ドンヒョクはそれを取り、強盗にではなく自分の頭に拳銃を当てた。そのころの彼は生きることに疲れていて、いっそ死にたいと思っていた。だから強盗にこう言った。 「ちょうどよかった。撃ってみろ。おまえが撃たないなら自分で撃つ」 すると強盗は、「やめてくれ。殺人犯になるのはいやだ」と言った。 彼はそうやってずっと神経をすり減らしながら、生きるか死ぬかの戦いを繰り返してきたのだった。ウォール街に身を置くようになってからもずっと。 ドンヒョクの表情は穏やかで、口調も淡々としている。それがかえって彼が舐めてきた辛酸を想像させる。 ドンヒョクは言葉を続ける。初めは金のために働いたが、ある程度稼ぐと仕事はゲームになった。金は目的ではなく仕事を楽しむ手段になった。 ジニョン「それで、ゲームは楽しかったんですか?」 ドンヒョク「ええ。あなたに会うまでは」 私のせいで不幸に? と訊くジニョンに、ドンヒョクは笑って「いいえ」と答える。 ドンヒョク「マネーゲームしか知らなかった愚か者が、本当の愛に気づいたんです」 キザね~。こんなことサラッと言っちゃって。またそれが似合うんだから。 今まで一人も愛した人はいなかったのかとジニョンに訊かれ、目を閉じて笑いながらいなかったと答えるドンヒョク。「ジニョンさんは?」 ジニョン「私にはいました。自分からプロポーズまでしました」 おおっとぉ; いきなり爆弾発言。そんな衝撃的なことを心の準備もさせずにあっさりと。ショックでドンヒョク固まってますがな;
おのれあいつか~~~と心の中でテジュンへの敵意を募らせるドンヒョク(え、違う?)。でもきっと、自分がこんなに愛してるジニョンから羨ましくもプロポーズされて、3年も待たせた挙句にあっさり断るテジュンって、ドンヒョクにとっては許せない存在だと思うよ。 断られたことで自分も考えを整理しようとしたと言うジニョン。「でも……」 ドンヒョク「でも?」 ジニョン「今でも彼に会うと……胸が震えます」 このときのジニョンの顔がとても切なくてきれい。まだ他の人を受け入れられる余裕がないと謝るジニョンに、ドンヒョクは愛の影に隠れているんですねと微笑む。時間が必要なら待つと言う彼に、ジニョンは涙で言葉を詰まらせる。
やがてテジュンが遅れてやってくる。ジニョンと連絡がつかないものの、花札でもして待とうと料理長が提案して盛り上がる。花札というのは、あの花札。そう、日帝時代(日本が征服していた時代)に持ち込まれ、すっかり定着したものなんですね。 ところでイ支配人は? とのアンの言葉に、ハッと思い出すテジュン。あ~あ; どうするよ。 オフィスではすっかり待ちくたびれて泣き崩れるイ・スンジョンの姿が。ようやく鳴った電話に出たイ支配人は、うっかり忘れてましたと謝るテジュンに、泣き疲れてしわがれた涙声で恨み言を並べる。恋愛経験がなくて、映画で恋愛を疑似体験している彼女は、「ある愛の詩」のセリフ、「愛とは決して後悔しないこと」を引用してテジュンを責めるのだった。 このとき、後からそっとオ支配人が近づいてきてるのね。食えないこの男が珍しく神妙な顔で、「その映画見たよ」
「デートをすっぽかされたんですか?」「映画でも見に行きませんか」と、スンジョンを気遣いながら優しく声をかけるオ支配人がなんだかいい感じ。テジュンに見せるふてぶてしさやユ・チーム長に見せる傲慢さはすっかり影をひそめてて、恋する男の純情が伝わってきます。 「あっち行ってよ、ハイエナ!」と、スンジョンに罵倒されても、ティッシュを手渡してやり、椅子に座ってそっと彼女を見守る。 う~ん、いい男じゃないの(^-^) 再びジニョンのアパート。イ支配人が電話のコードを引き抜いてしまったため、テジュンが何度かけても電話はつながらない。彼女を怒らせるとハウスキーパーも飲食部のメンバーも皆、とばっちりを食ってえらい迷惑だと責められるテジュン。土下座しろ、気を晴らすにはそれしかないだろうと言う料理長。やっぱり韓国では土下座って威力があるのかしら。
と・こ・ろ・が! なんとドンヒョクが一緒に上がってきちゃうのですね~。ドアの前まで来て、ジニョンが夕食のお礼を言っても、帰る気配のない彼。「こんなとき普通は、中でお茶でもと誘いませんか?」 おお、ドンヒョク、ここでも積極的~。後輩と一緒に住んでるから……と、しどろもどろになって弁解するジニョン。ドンヒョクは笑って、「言ってみただけです。無事に家に入るのを見届けたかったんです。さ、入って」。 いや、半分くらい嘘だよね。隙あらばと思ってるはずだよ。じゃなきゃ男じゃないもん(笑) 焦ってドアを開けようとするジニョンだが、鍵がかかってて開かない。バッグから鍵を取り出そうとして、床に落としてしまう。鍵に伸ばした二つの手が重なり、接近した顔にとまどうジニョン。 ビバ 少女漫画的シチュエーション!ブラボー!(笑)
再び手と手が触れ合う。ハッとしてジニョンを見つめるドンヒョク。 このとき、彼の男の部分に点火しちゃったのね。カチッと。 開いた手を、ジニョンの手首から腕へと滑らせていくドンヒョク。一歩一歩、玄関の中へと入ってくる。 この玄関と居間を仕切る扉がスリガラスで、ドンヒョクの姿はシルエットとしてしか見えず、ちょっとだけ開いた空間からジニョンだけが見えるっていうのが、すごくツボですね。 暗い居間ではホテルの仲間たちが息をこらして見ているわけですよ。もちろんテジュンも見てる。彼らとしてはどうしようもないもんね。まさかこんな展開になるとは。 玄関に彼らの靴があるからジニョンもドンヒョクも中に人がいるのに気づくのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、サプライズパーティーなので当然靴はどこかに隠してあります。 壁に背中を押しつけたジニョンに、じり、じり、とドンヒョクの影が近づいてくる。ホラーみたいね。恋愛ものでもホラーの手法って効果あるんだわ。 ジニョンの頬に伸びる男の手、息を呑むアン・ミヒ。テジュンの気持ちを知っている料理長は複雑な表情。当のテジュンはそんな料理長や皆の気持ちに気づき、あっちこっちに視線をさまよわせ、気を遣っているのが彼らしくて微笑ましい。 目を閉じているジニョン(これはOKのサイン?)に、ぐぐっと近づくドンヒョクの顔。 ってところでつづくです。あ~、いいところなのに~。 今回はドンヒョクの手に注目した回でした。 第10話は「君の中の君 Ⅱ」。どうなるジニョン! そして、娘をクビにさせるべく工作するキム会長。ますます盛り上がってまいりますぞ。 |