団塊の世代に提言
  文部科学省公認登録技術士(コンサルタント)阪本慶二

        
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 独り駆けコンサルタントの
旅立ち
         出立 辿り坂 
旅路 道草 

前書き
 
 今、注目されている団塊の世
代の人々のなかには退職
後、新規業務を志す方々がき
っと居るだろう。まだまだ元
気、体力気力強し、ぜひ志す
ようにと望む。
  よって、志の参考になるか
も知れないと考え、私が、独り
駆けコンサルタントとして勤め
てきたことのうち、現在に適合
することを取り上げ、まとめて
みることにした。
  その際、新しく志す方々は、
がむしゃら仕事ではなく、ゆと
りをもちつつ勤めたいと願っ
ているだろうと、私は推察す
る。
  それゆえ、私が、コンサル
タントを勤め、歩んできたこと
を旅に例え、出立を皮切り
に、技術士を目指し、受験し
てきた路を辿り坂とし、コンサ
ルタントとしての旅を記すに際

道草を大いに含め、天下に憚
ることなく大らかに振舞える独
り駆けの醍醐味も盛り込む旅
を示すことにする。
 そのように記したいことにつ
いて、かつて、高校の教諭が
言い聞かせてくださったこと、
「人は楽しいことを良く覚え、 苦しいことを忘れるようにで きている。前に遠足で山に 登ったときのことを友達と話 すとき、山頂に着いて眺め た美しい光景のことや美味 しかった弁当のことを楽しく 話す。苦しいことばかりを覚 えていると息が詰まって生き ていかれない。でもね、苦の 中の楽と言って、苦しかった なかの楽しさ。苦しかったこ とを思い出すとき苦を楽とし て心に残していることがあ る。遠足で登った山坂道で の苦しかったことを思い出し て話すときも苦々しい顔つき ではなく微笑み、皆共通の 思い出を持っていることを楽 しむようにして、ちょっと話す ことがある」
 この教諭の言、この記を綴 るに際して思い出し、この記 は、きっとこの言に靡いてい くだろうと思う。

                                                                                       





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