〈私立伝奇学園高等学校民俗学研究会〉田中啓文 |
シリーズ紹介 | ||||||||||||||||
私立田中喜八{でんなかきはち}学園高等学校、通称“田喜{でんき}学園”に入学したばかりの女子高生・諸星比夏留は、勘違いがもとで民俗学研究会に入部することになった。だが、民俗学研究会の面々はなぜか次々と怪事件に遭遇する。比夏留は得意の古武道の技を駆使し、高校生ながら民俗学の天才・保志野春信と力を合わせて、事件を解決していくが……。 | ||||||||||||||||
・主要登場人物紹介
| ||||||||||||||||
勘違いから民俗学研究会に入部した主人公・諸星比夏留は、民俗学の知識はほとんどないものの、古武道〈独楽〉の技と人並みはずれた食欲(←これは違うか)で様々な事件に挑みます。足りない民俗学の知識を補うのは、比夏留の同級生にして民俗学の天才・保志野春信で、解決場面での豹変は見ものです。そして、民俗学研究会の先輩たちや、腹に一物ありそうな顧問の“藪爺”、豪放磊落な比夏留の父親・弾次郎など、この二人を取り巻く登場人物たちも個性的です。 民俗学研究会の面々はフィールドワークに出ることもありますが(「黒洞の研究」・「人喰い洞の研究」・「雷獣洞の研究」など)、主な舞台は学園に隣接する校長の私有地“常世の森”です。立ち入り禁止のこの広大な森の中には、多くの怪しげな洞窟が存在するだけでなく、様々な怪異が潜んでいるようです。それを所有する校長も、何やら思惑を抱えているようですが……。 奇怪な事件を民俗学とダジャレで解決する、作者の資質が十分に発揮されたシリーズといえるでしょう。 |
作品紹介 |
11篇のエピソードが『蓬莱洞の研究』・『邪馬台洞の研究』・『天岩屋戸の研究』(いずれも講談社ノベルス)の3冊にまとめられています。 |
蓬莱洞の研究 田中啓文 | |
2002年発表 (講談社ノベルス) | ネタバレ感想 |
[紹介と感想]
|
邪馬台洞の研究 田中啓文 | |
2003年発表 (講談社ノベルス) | ネタバレ感想 |
[紹介と感想]
|
天岩屋戸の研究 田中啓文 | |
2005年発表 (講談社ノベルス) | ネタバレ感想 |
[紹介と感想]
|
黄金の羊毛亭 > シリーズ感想リスト/作家別索引 > 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会 |