機械獣ヴァイブ1~4/山田正紀
1986年発表 ソノラマ文庫 61A~D(朝日ソノラマ)
主人公・充の敵となる雨戸タケルですが、その名前は明らかにヤマトタケルを意識したものです。一方の充は、吉備津彦の記憶を持っているようです。現代の二人の争いは、ヤマトタケルと古代吉備王朝との戦いを反映したものであるのでしょう。
雨戸タケルの背後に出現する“翼手竜めいた影のような化物”は、〈神獣聖戦シリーズ〉に登場する“鏡人=狂人{M・M}”の姿を連想させます。どのような形になるかはわかりませんが、この二つの物語につながりが出てくると面白いところです。
2000.11.28 / 11.29 / 11.30 / 12.01読了