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最終更新日03/08/20

コラム

コラム13

 子供の頃、小学5年、6年生の時に地区の公民館主催で「探蝶会」と言う蝶を捕まえるイベントがありました。
早い話、蝶を捕まえて標本にする事です。
元々、
昆虫は好きでしたし蝶は綺麗なので興味を持っていました。
友達と参加して探蝶をするのが楽しかったのを覚えています。
でも、イベントに参加している途中から蝶を殺す事の罪悪感を覚えてから殺せなくなり蝶採取を止めました。
その時に作った蝶を標本した額縁はそのまま閉まって取って置いてありますが、価値観が変わり、今度はせっせと金柑と山椒の木を育てて成長させました。
目的はアゲハチョウの幼虫の主食がミカン科の植物なので育てた木に蝶が卵を産んだのを確認後、そのまま家の中に持ち込んで育てました。
学生の間それを続けていましたが、それでも成虫になったのはたった1匹2匹程度でした。
多くの幼虫は他の昆虫に食われたりして死んでしまうので・・・特にハチ科の虫に寄生されて、さなぎの状態で死んでしまう事が一番多かったです。

卵から蝶を育てると言うこの行動は今迄、蝶を捕まえて殺した罪滅ぼしと言っても人間である自分が生きている以上、多くの生き物を殺しているので偽善者と言われるかも知れません。ですが、やらないよりは良かったと思います。
ただ、蝶とかの採取をしている人の中には、卵から育てて成虫になったら標本する話を聞いた事がありますが惨い話です。

本来、
子供の頃は自然の中で動植物と触れ合いながら、生き物を殺す事に罪悪感を覚えて・・・要するに自分自身の体で、殺している事実に気付いていくのですが、今の子供はどちらかと言うと、その経験をする事すらなく生き物の尊さとかを知る機会が無いのは残念と言うより怖い話です。

探蝶をしていた頃を、今となっては飛んでいる蝶を見て昔を懐かしがるだけですが確実に数が減っているように思います。生態系が壊されているのでしょうね。
まだ自分の家の庭、庭と言うにはあまりにも多くの木々が植わっているので多くの生き物が集まってきます。動物から虫から色々と考えると何か変ですが・・・。

自分としては小さい頃から木々に囲まれていた所為か、好きなのはどちらかと言うと『海派』と言うよりも『山派』かも知れません。

写真はアゲハ蝶ですが、小さい頃はどこにでも居たのに今はやっぱり見かける回数が減りました。

コラムに書いたもそうですが、後何十年か経った時、今見ている生き物が見れなくなりそうで怖いです。

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