STEEL

最終更新日03/03/16

コラム

コラム35

バーチャルリアリティー

 直訳で仮想現実です。コラム25で少し話しましたが、この言葉を聞くようになったのは10年ほど前からでした。

元々、人にゴーグルと手袋をつけて仮想の世界を現実世界の様に見せるものを言っていましたが、今はコンピューターシュミレーションなど3Dグラフィクスで構成されたものも含めて言うようになっています。
ですから、ある意味、プレステのカーゲームGTシリーズもそれに当てはまると思います。ゲームの画面の中で実写に近い映像でゲームが出来るのですからすごい事です。

当時(10年前)の仮想現実は見ればギザギサのドット絵で作られており見ただけでコンピューターで作り出したものと分かるレベルでしたが、コンピューターの急速な進化と共に、現実と仮想の境界線が急に縮まり出しました。
特にハリウッド映画の背景などにコンピューター処理で描かれた擬似景色を採用し「ぱっ」と見た時、偽者か本物かの区別が付かなくなり出したのです。

これに対して「すごい」と思う反面現実と仮想の違いが無くなったら怖いと思うようになったのです。
今の最先端の映像は映画のファイナルファンタジーでしょう。

今の所、どう頑張っても人の表情は見ただけで作り物と分るのでほっとしていますが(違和感を感じる)この境界線が消えた時、現実と仮想の区別が付かなくなったら・・・現実の区別が付かなくなるのは怖い話です。
例えばTV電話で話していた人は本当はコンピューターで作られた現実に存在しない人だと自分が分らず話しているような事が社会で起きたら・・・・・・ちょっと危ない気がします。

すでに問題になっている出会い系のサイト上で本当の自分を偽って会話をしている人も増えており、相手を判断する情報が分らなくなってきています。情報化が進む中で仮想現実の活用方法も多彩になって行く筈です。
と言っても今は映画など時間をかけて製作しているレベルでありリアルタイムではグラフィクス演算処理がついて行かないようですが・・・・。
結局、仮想現実も人間側の使う目的次第だと思います。
新しい技術や物を運営する人間側に根本の問題がありバーチャルリアリティに限らず新しい技術はすべてがこの問題に当てはまると思います。

結局、ノーベルのダイナマイトと同じような結果にならない事を願いますが・・・・・。

写真準備中

PS2の性能まで来ると昔ポリゴン星人(笑)と呼ばれていた3Dで作られた人物が、ちゃんと人間になっているからすごいんですけど・・・・・リアルすぎで気持ち悪い時あるからなぁ・・・。
個人的にはあんまりリアル過ぎなくていいかな。

コラム34へ  ▲コラムトップへ  ▼コラム36へ