P-47よりも格闘戦に強かった軽爆、A/B-26の主脚は、兄貴分のA-20と似ていますが少し洗練されているようです。

進行方向は左。

主脚はスパン方向にのびた長い折り畳み軸にストラットと共に固定され、後ろ方向には図に見えるとおり三角形の変形しないヤグラを持っています。ヤグラのさきには図中ピンクで表示された二つ折りダウンロック用ストラットの下部が関節結合されています。ダウンロック用ストラットのもう一方の端は主脚中の折り畳み軸と平行なもう一つの回転軸に固定されています。

この二つの平行な回転軸からは主脚のほかに、作動用の油圧ジャッキ用、図中黄色で示した、たぶん伸び縮みする折り畳み補助力用だとおもわれる部品がつくアームの、計3対が固定されています。機体側から主脚-ストラット、ジャッキ、黄色い部品で、さらにその外側には外舷脚庫扉開閉アームがつきます。

脚の引き上げは、まず、水色とピンクの二つ折れストラットの間にあるカンヌキを外してから油圧ジャッキが伸びることで脚を引き込みます。

現存機が多そうな割にこの飛行機の脚の資料はほとんどなく、期待していた「WARBIRD TECH」もコックピットと兵裝ばっかで脚には淡泊。いちばん詳しいのはモノグラムの1/48キットという状態でしたが、レプリク140にちょこっと写真がでたのとウエブでいい写真を見つけたのでこの程度理解することができました。やっぱりモノグラムのキット作る姿勢、好き。脚は見えないとこまで再現してありますよ。

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