センチニアルという鉄砲に興味が出たのは正直30代後半過ぎてからです。(うそです!計算したら40代になってました・・・)

古いGUN誌を眺めてたらコートのポケット越しに撃ってるジャックさんの記事が出てきて、
グリップセフティがあったのがおもしろいなーと思ったのでした。

チーフのモデルガンで作れるじゃん!

と思ったときにはハートフォードのチーフは市場になかったのはお約束。

しかもグリップセフティの仕組みがよくわからない。
検索しても日本のトイガンのサイトしか出てこないし・・・

でも、2011年にタナカから素晴らしいチーフのモデルガンが出たので、腰をすえて作ってみることにしました。

グーグルの設定を日本語をやめて英語にすると英語のページが優先で出てくるということがわかりました。

センチニアルは1952年にダブルアクションオンリーの引っ掛かりのないモデルとして登場し、1957年にナンバーが付くまでただの「センチニアル」でした。(というか、そうらしい・・・)その時代のモデルを再現しました。

タナカのチーフのフレームにシュラウド部を貼って、グリップセフティ周り、ロッキングボルト、シリンダーボルト、サムピース、ハンマー、ハンマーノーズ、ハンマーストラットを新造しました。

4スクリューモデルにしたのでサイドプレートもダイキャストのは捨ててABS板で新造。

こんな感じでフレームを上に延長します。ダイキャストのインナーフレームはグリップ部はちょんぎって捨てた。まさにエアウエイト!

隙間が見えなくなるまで磨きます。あとバレルも先細りに見えるように加工しました。

延長部はこのあと何回か切った張ったしてます。

部品が出来上がったところ。

おもしろいことにセンチニアルではハンマーノーズとハンマーの間にバネは入りません。
アヒルの頭みたいなハンマーは回転径がM36よりかなり小さく、プライマーを下から突き上げるような形になるのですが、これは最終的にフレームのハンマーノーズが通るトンネルで進路を規制されるようで、ハンマーノーズは動かすと実に面白い動きをします。(実銃がそんなふうに動くかはシラネ)

初期のセンチニアルのシリンダーストップスプリングはどうもシリンダーストップと一体のようなのですが、よくわからないのでなにもしませんでした・・・

グリップはチーフとは上部のフレームとの半円形の引っかかり部分の径が違うので互換性がありません。ので自作。チーク材です。チークしか売ってなかったよ
ハイホーングリップというらしい。
ちょっと太すぎたかも・・・

ロッキングボルトはタナカのままだと感じが出ないので鉄棒から削り出してみました。旋盤とかないからリューターで・・・

なんか感じよくね?

ほんとうはここのクレーンで隠れる部分にシリアルナンバーが入るようです。
モデルナンバーがついた後だと「Mod.40」って入るみたいね。

インサート周りはノータッチです。

メカを組み込んだところ。

グリップセフティはセフティ爪の下部をひっぱって前に倒し、ハンマーが下がる邪魔をさせます。

セフティ爪はシリンダーボルトのハンマーブロック部と場所を折半しています。だからノーマルのチーフよりシリンダーボルトのハンマーブロック突起が低い。ハンマーブロックシリンダーボルト自体、センチニアルの特注ハンマーにあわせて長さも長いので、チーフと互換性ありません。

グリップセフティを握るとグリップセフティはセフティ爪の下部を押してセフティ爪をのけぞらせ、セフティが解除されます。

グリップセフティは付属の小さなピンで押し込んだ位置で殺すことができるので、再現しましたが、この撮影時になくしちゃった・・・実銃でもよくなくすパーツらしいよ・・・

グリップセフティの上部には白いドットが入れられていてセフティオンを知らせます。

このモデルにはハンマーブロックがありません。ハンマーの前進はリバウンドスライドのみで抑えています。たとえ尻から落としてもハンマーを地面が叩くことはないからね。銃口から落ちたときはハンマーの質量の慣性だけだからリバウンドスライドでも応えきれるのかな?

グリップセフティはABSで作りました。金属とか無理。
溝は7本。

この、サイト後ろの空き地は、なんというか、つい親指でなでなでしてしまう・・・

またスナブノーズのコレクションが増えました。

参考資料
centennial smith and wesson hammer などで検索して出てくるページ

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M36(タナカ)
デティクティヴ