巨大な動画ファイルをおわびします。

左脚を右から見たところです。

主脚柱は三次元的に45度の角度を持つ回転軸と関節結合され、たった一本の軸でおよそ90度ねじれながら後に畳まれるわけですが、脚柱には黄色と水色で示した回転できるスリーブが嵌っていて、それぞれ油圧ジャッキと脚出しを固定するメインストラットが結合されています。

油圧ジャッキは、脚柱をくるむように二股に別れ、黄色のスリーブに、紫で示したレバーを介して繋がっていて、レバーの先は薄紫の「ひざかっくんバー」を介してメインストラットをダウンロックする「ストラットのストラット」に結合されています。油圧ジャッキが縮んでも、「ストラットのストラット」はバネで引っ張られて伸びているので、メインストラットは折れ曲がらず、脚柱はうごかないので、油圧ジャッキはまず紫のレバーを引っぱり上げます。すると「ひざかっくんバー」が持ち上がって下から「ストラットのストラット」を「ひざかっくん」し、「ストラットのストラット」が折れ曲がることでメインストラットも折れ曲がり、結果脚柱が後に持ち上がります。

脚柱が持ち上がると、主翼に繋がった濃いピンクで示したケーブルが青のスリーブにあるピンクのレバーをひっぱり、緩衝部がムリヤリ縮みます。このへんの脚柱の単純で強引な縮め方はアメリカ機に多く見られますね。

メインストラットはダブルで、左右対称に脚柱をはさんでいます。

黄色と水色のスリーブには上部脚カバーが固定さていて、これは構造上主脚柱が翼から飛びだすための穴を塞げないので、その部分をカバーと翼下面をつなぐテープ状の布で塞ぐようになっているのは非常におもしろいです。

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