プロフィールにかえて
敗戦後のベビーブームの終わり頃、
福岡県の筑後平野に生まれました。
小学4年の暮れ我が家にもテレビが来て、
東京やアメリカの情報をせっせと茶の間に運びました。
ニュースで見た「60年安保」の樺美智子さんの死は
10歳の私の記憶に今なお鮮明に残っています。
中学時代はビートルズで衝撃的に始まり、
高校時代は中国の文化大革命を横目に眺め、
学生時代は学園紛争の嵐に遭遇。
時代につれニューファミリーとか団塊の世代と呼ばれ
西暦2000年に50代に突入しました。
仕事にかまけているうちに子育てが終わり、
気がつけばパートナーと二人きり。
平均寿命まで30年余りを残す地点に立ったとき、
真に自分のために生きる第三の人生ともいうべき
新しい時間の扉が静かに開くのを感じました。
妻や母や何かの肩書きからも自由になり、
あるがままの自分と向き合い、
真に自分の魂に感応するものを求め味わいたい。
この時代に生きた証として、命の限りの日まで
日々の感動を日本語で鮮やかに表現し続けたい。
それが今の私のただひとつの願いです。