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2月11日(金)曇り 一時小雨
ロンシャン教会へ行く パリからロンシャン教会のあるベルフォートへ行く方法はいくつかある。トーマス・クックで散々調べて、一番時間のロスが少ないと判断した東駅か らムルハウス行の急行で行くことにした。9:46発に乗り込む。私たちの持っているユーロパスは1等車に乗り放題だ。昼食を調達して6人用のコンパート メントを2人で占領した、と思いきや、出発直前に大きな旅行カバンをいくつも持って入ってきた、身なりの良い熟年夫婦と相席になった。香水がけっこうきつい。 ベルフォートはスイス国境に近い街だ。東駅を出て30分もすると、車窓は雨にけむる田園風景に変わった。13:50ベルフォート着。片道4時間だ。ロン シャン村までのローカル列車を調べると、もう17:00台のしかない。パリ行16:27発で帰るのであまり時間がない。駅前に1台だけ 客待ちしていたタクシーのおじさんと相談して、2時間貸切55ユーロで交渉成立。すぐに車を出してくれた。 交渉といってもフランス語は全くダメなので、片言の英語でやり取り。運転手さんが2時間で60ユーロといい、私たちは 50ユーロを希望して、歩みよって55ユーロとなった。相場は不明だけど、気持ちよく乗ってまた引き返したいから、 値交渉も1回だけにして、握手して出発! 田舎の一本道をずっと走ると、はるか前方の高い丘の頂きに教会が見えてきた。約30分で到着。緑の丘の上に建つのは、白壁とグレー屋根のコントラ ストも鮮やかな、しかし一種異様な造形の礼拝堂だ。ル・コルビュジエの設計と娘の説明。建築家の安藤忠雄氏も惚れ込んで数日通ったらしい。
1時間待機してもらったタクシーに乗って、駅へ戻る。出発までに少し時間があったので、駅前を一回りして、クロワッサンとキッシュ、ジュースを買 う。パリよりずい分物価が安い。16:27出発。まもなく雨が降り出した。そういえばパリに来て雨ばかりだ。東駅に20:20着。こういう日のために、駅 から徒歩10分の宿はありがたい。 このホテルは今夜までで終わりだ。古い建物の中にあるこの部屋は、天井は低くてリフトも階段も狭いけれど、掃除は行き届いて、清潔で、何も不都 合なことはなかった。朝食のお世話までしてくれるおばさまはオーナーの奥さんでご夫婦での経営だろう。温かい人柄で、ホテルに泊まっているという より、なんだか下宿しているような3日間だった。もっと若くて、何か勉強する目的があれば、こんな所に1年くらい住むのもいいなと思ってしまった。
今日の会計:合計 134.8ユーロ <2月10日へ戻る ><日程表へ戻る><2月12日へ進む > |