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2月14日(木)終日雨
日帰りトリノ旅行 駅の公衆電話でクレジットカードでかけようとしたが、 全然つながらない。形の違う電話機で色々試してもダメ。トリノ行出発時刻を確かめると、まだ時間の余裕があったので国際電話をかけられるテレフォンカードを 売店で見つけ、5.16ユーロで買った。ところが日本時間を考えると、午後3時でまだ夫は勤務時間中ということもあり諦めた。夕方かけることにしよう。 それにしても、駅はきのうと同じくゴミの山だ。どうしてこんなにして平気なのかと思うくらい散らかっている。もしかしたら、清掃の人たちのストライキかもしれない。 イタリアは列車もよくストライキでストップするというから。 ミラノ駅8:20発トリノ10時12分着予定の列車に乗り込む。ユーロパスは使わないので、初めて2等車にのる。外は雨模様で、郊外の田園地帯に入ると、霧の中の ような幻想的な風景が続く。見えるのはただ広大な畑、そして冬枯れの木立の列。うっとりと眺める。 トリノ行きは娘のリクエスト。3ヵ所を見て回る予定で、最初は有名だという映画博物館を見に行くのだ。詳しい地図は手に入らなかったが、娘のナビゲートで雨の街を 歩く。約30分で、高い塔のある建物に到着。外観は古めかしい趣だったのに、中に入ると全く違って超現代的な空間が広がっていた。古今東西の映画に関する資料を展示 してあって、見て回るのに一時間以上かかった。
パリでも通勤途中の男性女性が、駅でも路上でもサンドイッチやフランスパンをかじりながら歩いているのをよく見かけた。日本だったら、ちょっと抵抗があるけれど、 全然平気で立ち食いしている。人目など気にしないし、気にとめないのだろう。 美味しいピザを食べて元気になった所で、またある有名な建築家の建物を見るためせっせと歩いた。予定では1時間くらいで着くはずだったが、行けども見つからない。 とうとうお店に入って、道を尋ねたが、英語は分からないとのこと。親切なお兄さんが、建物の名前を手がかりに、熱心に道順を教えてくれた。少し歩いて、結局帰りの 列車に間に合わなくなるので、断念して引き返した。 さっきのお兄さんがまだ店の前に立っていて、アレ!というように私たちを見た。「せっかく教わったけどミラノへ戻るのに、時間がないの、ゴメンナサイ!」と身振りで 説明してお礼を言って別れた。約30分で駅に到着。朝から降り続く雨で、びしょぬれだ。14:07発のIC(インターシティー)の2等車に乗り込む。禁煙車の6人用の コンパートメントだ。先客の若い女性が一人、窓際に座っていた。 コンパーメントの広さは1等も2等も変わらないけど、違っているのは室内には雑誌や新聞、ジュースや水の空きボトル、菓子袋などが散乱しているところだ。 溜息がでた。おまけに同室の若い女性は、禁煙車のはずなのにタバコは吸うし、ケイタイを握り締めてメールに夢中。1時間半辛抱して15:45ミラノ着。日本時間は 夜中の12時前。再び電話にトライする。朝買ったテレカではどうしてもつながらない。電話機を変えてもダメなので、諦めて娘にバトンタッチ。カードでかける方法の 掲示に従って操作して、やっと英語のオペレータにつながった。 しかし娘がこちらの用意しているクレジット・カードの名前を言うと、バイバイ!ガチャン。で相手の要求したクレジット・カードを出してまたかけると、今度は別のカードオンリーと切られる。 とうとう手持ちのクレジット・カード4種類全部を出して「これでどうだ!さあこい!」と構えてかけると、指名の会社のカード番号・住所・氏名・郵便番号まで細かに聞かれて、やっと自宅 につないでくれた。公衆電話から電話をするのも一苦労だ。やれやれ。 しかしあいにく夫は留守のようで、留守電からは私の声が・・・。娘が「二人とも元気だから心配しないで!」とメッセージを入れた。「私たちが生きている事がわかれ ば、お父さんも安心するでしょう」と私と娘。結局きょうは一日雨にたたられ、映画博物館だけしか行けなかった。こういう日もあるでしょうと自分を慰める。 それにしてもミラノはパリよりずっと寒い。予想外のことだった。ホテルに戻って、スチームのまわりに濡れたジャケットを干す。
今日の会計:合計 98.02ユーロ <2月13日へ戻る> <日程表へ戻る><2月15日へ進む> |