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◆母と娘のヨーロッパ見てある記◆

  2月17日(日)雨 のち晴れ

フィレンツェからローマへ
7:00すぎ起床。またしても雨が降っている。昨日のお天気はどこへやら。私たちを雨雲が追ってきているかのようだ。荷物をまとめて、下へ降りて朝食を取る。パンと クラッカーをカプチーノでいただく。8:40チェックアウトしたが、まだ午前中は市内観光をするのでホテルで荷物を預かってくれるか聞くと、マダムは快諾してくれた。 身軽になって出る。雨が降っているせいか、昨日よりかなり寒い。歩いて15分でドゥオーモへ着く。きのう行列していた大聖堂前の広場はガランとしている。

クーポラに登ろうと大聖堂の入り口に行くと、門番のおじさんが、「きょうは日曜日のため信者さんの礼拝があるから、観光客はお断り」と多分そんなことを言われて中へ入れなかった。残念だけど 本来は信者さんのための建物なのだからしかたが無い。クーポラに登ってフィレンツェ市内を見渡したかったのに・・・。すぐ横のジョットの鐘楼もダメかなと思って 入り口に行くと、8:45よりオープンの掲示板があった。ガラス戸越しに中をのぞくと、受付に人がいた。聞いてみると、開いていて一番上まで登れるとの事。よかった! さっそくチケットを買う。

受付横からすぐに石の階段が始まり、ずんずん登っていく。息を切らせた所で急に明るくなり、展望所へでた。喜んで写真を撮っていると小さい入り口に石段が見えた。 まだ上へ上れるのだ。途中また展望所があり、大きな鐘が床に置いてあった。昔吊り下げてあったのだろう。狭くて暗い石段はさらに上へ上へと続く。 最後は人がやっとすれ違えるくらいの狭い階段になり、それがさらに急ならせん階段になり、やっとのことで最上階に出る。そこの一角が小さいオフィスになっていて、 男性が一人、私たちなど気にするふうでもなく新聞を読んでいた。階段を映したモニターも設置してある。石段が暗くて狭くて急なので、混雑時にはきっと入場を制限 するためのガードマンなのだろう。

ドゥオーモ横のジョットの鐘楼最上階までらせん階段で登れる 雨のフィレンツェ市街クーポラとフィレンツェ市街 鐘楼よりドゥオーモを見下ろすドゥオーモ
最上階からさらに階段を5,6段上るとやっと屋外へ出た。朝早いせいか登る途中でも、展望所でも観光客は私たちだけ。雨で遠景はかすんでいたが、四角形になった 回廊を回りながら、フィレンツェの街を眺めたり、カメラにおさめた。高さ82メートルの階段を上るのはちょっときつくて息切れしたが、登りそこなったドゥオーモのクーポラ より少し低いだけのなので、満足だった。

景色を堪能して注意して石段を降り、9:30再び広場へ出た。次にウフィツィ美術館へ行ってみると、もう観光客が繰り出していた。この美術館は入場制限があって、 660人までしか入れない。もうざっとみても500人くらいの行列ができていたので入場は諦めた。再びきのう行ったヴェッキオ橋を渡り、中世の街並みを散策する。 どこへ行っても日本人観光客が多い。日本人はイタリア観光に大いに貢献していると思う。

サンマルコ広場へ行き、教会の中へ入ると日曜礼拝があっていた。その横のサンマルコ美術館は休館日だった。残念なので、「もう一つの最後の晩餐」の絵を見よう とすぐ近くの美術館へ行ったが、ここも休館日だった。中央市場の横を通り、昨日サラダを買ったおしゃれなカフェで、少し早い昼食を取った。カフェラッテとトマトと チーズののったパンを食べてしばし休憩。

12時前にホテルに戻り、トイレを借りて荷物を受け取った。マダムがとても気さくて親切だったので、お礼に日本のおみやげのポーチをあげる。とても喜ばれた。 出発まで時間があるので、この日記を立ったまま書いている。12:47発でローマへ。14:30ローマテルミニ駅着。ローマはくもり時々晴れの天気で、気温も高く、重ね着している我々は 暑いほどだった。さっそく宿探し開始だ。

到着したテルミニ駅周辺の特に南側はあまり治安がよくないと聞いているので、駅近くは避けて少し離れた1番候補へ行ったが、分かりにくくて同じ所をぐるぐる 回ってしまった。やっと見つけたが部屋を見せてもらった娘が「イヤ」という。トイレとシャワーが共同で、しかもシャワーはカーテンだけのがいくつも並んでいたらしい。 2軒目は値段で折り合わず、2つ星のホテルALTAVILLAの看板を見つけて3軒目に入る。朝食付きで1泊70ユーロ。部屋も気に入ったと娘がいうので、ここに決める。

昨日泊まったホテルの倍の広さはある部屋でダブルベッドの横にシングルベッドまである。小さいけれどリフトもついていて、出入り口は二重になっているし、フロントに 入るのもオートロック式。ガラス戸越しに訪問者を 見て、ドアを開けてくれる。セキュリティーが厳しいということは、それだけ治安が悪いのだろうか。私たちも2ヵ所の鍵を渡された。7階建てのこの建物には3つの異なる ホテルが入居していて、私達のホテルは受付と食堂とが3階、客室は5階にあるけど部屋番号は320号室とややこしい。おまけにフランスもイタリアも1階はたいてい エントランス(入り口)や郵便受けなど共同部分になっていて、日本で言う2階から1階と数えるのでよけいややこしい。

フロントの年配のオーナーは物腰の丁寧な方だった。3泊分210ユーロをキャッシュで払った。さっそく荷物を解いて軽装になり、一休みして出かける。あすからの観光 に備えて地図と夕食の買い物を目的に、先ほど降り立ったテルミニへ向かう。何と3分で着いてしまった。ぐるぐる回って、結局駅に近いホテルに落ち着いていた わけだ。駅構内のインフォーメーションで無料のシティーマップを手に入れ、地階のスーパーマーケットで夕食の買い物をする。

ホテルにはテレビが付いていて、久しぶりにニュースを見る。北イタリア方面では大雪だったらしい。ミラノで降り続いた雨が、山間部では大雪だったのだろう。雨に 追いかけられている私たちだけど、明日の天気はどうなることやら。夕食後、娘とローマの行動計画を練る。1日目は主な観光スポットをたどって街歩きして、火曜日に 美術館などに行くことにした。

今日の会計:合計 103.47ユーロ
 ホテル代  70
 鐘楼入場料   10.32(2人分)
 昼・夕食代 23.15
 


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