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2月18日(月)雨
どしゃぶりローマを歩く 少し歩くと、早くもコロッセオが見えてきた。ホテルから1.5kmくらい歩いただけ。入場券売り場へ行くと、窓口の女性が私たちを見て「ジューロク ユーロ」。え?と驚く。 そう、彼女は8ユーロ2人分で、16ユーロと言ったのだった。世界中から観光客がくるコロッセオだ。ひと目で私たちを日本人と見分けたらしい。 時折雨足が激しくなるので、雨宿りしながらコロッセオの内側を見て歩く。5万人を収容したという古代円形闘技場だけあって、とにかく全体のスケールがデカイの一言に 尽きる。部分的に修復が行われていて、通路の横のスペースには、直径1メートル以上はありそうな石柱が何本も無造作に転がっている。どちらを見ても、石・石・石・・・。 雷雨が激しくなって雨宿りしていると、おなじ洞窟?のような空間に若い男性がもう一人雨宿りしている。しゃがんでいる彼の手には「世界遺産」と書いた写真集が。という ことは日本人だ。「どちらから見えたんですか?」と声を掛けると、「横浜です」。学生さんの一人旅らしい。 かなりの雨だったが、日本人観光客が多い。コロッセオの周辺にはみやげ物店が出店できずに立ち往生だ。、この雨では商売あがったりだろう。中東からの出稼ぎら しいおじさんたちが、折り畳み傘を10本くらいぶら下げて、傘の無い観光客を見つけてはすぐさま近づいてくる。けれど「ノー」ときっぱり断ると、あっさり諦めて離れる。 アジアの観光地の土産売りのようにしつこくない。晴れの日には、彼らはどうするのだろうか? コロッセオの周りにはいろいろ観光客相手の商売が成り立つらしく、古代ローマ人の衣装をまとった男どもがウロウロ。娘が「うっかり一緒に写真をとったらダメよ」と 忠告。何でもモデル料を払わされるとか。でも元手のいらないアイデア商売ではあると思う。約1時間見て、コロッセオに隣接する古代都市国家フォロ・ロマーノの横を通り、 約30分でヴェネツィア広場へ出る。広場に立つ荘厳な建物はヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂とか。
そこからまっすぐ東南方向へ歩くと映画「ローマの休日」で有名なスペイン階段へ出る。そこに到る表通りと平行して1本裏にマルグッタ通りがあって、「ローマの休日」の新聞 記者(グレゴリー・ペック)のアパートがあった場所だというので、歩いてみた。ロケに使われたアパートもそのままあるらしい。映画に出てきたような古い建物が多い静か な通りで、額縁屋さんの工房や手工芸品の工房などが並び、地道に生活している人々の暮らしぶりを感じた。観光客の姿もなく、落ち着いた佇まいだ。結局何の表示も 無いので、ロケに使われたアパートは分からなかった。 その通りから本通りへ出て少し歩くと、スペイン階段へ出た。映画「ローマの休日」に出てくるスペイン階段は、太陽がさんさんと輝き、階段には花があって華やかだった が、目の前にあるのは殺風景で雨に濡れたただの階段。シーズンオフとはこういうことかと思った。まだ真昼の12:30分だというのに、雨雲のせいで薄暗い。さすがに 観光客はまばらだったが、いるのは日本人ばかりだった。私たちも濡れながら写真を撮る。 そこからホテルまではそう遠くないので、少し遠回りして、2kmほどの道のりを歩いた。途中のお店で夕食を買い込む。 結局1:25分にホテルに戻るまで、ローマの観光ポイントは一通り回ったことになった。9kmくらい歩いた計算になったが、パリやミラノよりも中心の市街地が狭い感じだ。 お天気がよければ、テヴェレ川南西部へも行ける時間はあったが、何しろ雨が止まない。ジャケットも雨に濡れて重くなり、娘は靴に少し雨がしみてきたという。午後は ホテルのベッドでゴロゴロして、久しぶりにテレビを見た。夕方の番組でアニメの「ドクタースランプ・あられちゃん」「ドラゴンボール」「キャップテン翼」をやっていた。 あられちゃんや○△高校と書いたジャージを来た高校生が、イタリア語をしゃべってサッカーしていた。日本のアニメは強し。
今日の会計:合計 106.66ユーロ <2月17日へ戻る> <日程表へ戻る> <2月19日へ進む > |