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◆母と娘のヨーロッパ見てある記◆

  2月22日(金)晴れ! 

ウィーン音楽めぐり
朝までぐっすり眠りこけて、7時半起床。昨夜はちょっと寒かったが、たくさんの洗濯物はスチーム管の熱で何とか乾いていた。昨夜買ったパンを食べて、9:00前に出発。

最初に地図を頼りに、東方面にあるハイドンの家ヘ向かう。割とわかりやすく表示もあったので、見つけることができた。中に入って入館料を払おうとすると、いらないという そぶり。?と怪訝な顔をすると外を見てとのこと。外の掲示には料金が書いてあったが、よく見ると下の方に「金曜日の午前中は入場無料」と書いてあるのが読み取れた。 そうか今日は金曜日で、しかも私たちは朝1番乗りなんだ、なあるほどと納得。2人で5ユーロくらい得してしまった。朝からついているぞ!

中にはハイドンの楽譜や手紙、家族の肖像、楽器などが展示されていた。ハイドンの生家であるこの家は、古いためか歩くたびに床板がギッギッと鳴る。係りの女性が 説明したそうだったけど、なにしろドイツ語は分からないので自分達で見てまわった。ハイドンの家の由来を書いたプレートの前で、娘に写真を撮ってもらった。

次にこの近くにあるはずのシューベルト記念館を目指したが、なかなか見つからない。もしかしたらもう一つ先の通りかもしれないと、あらためて地図を見て行ってみると、 200メートル位先に玄関にオーストリアの旗を掲げた建物を見つけた。トーストリアの公共の建物には必ず国旗が4本掲げてあるのに気づいていたのでピンときたのだ。 行ってみると入り口横に「シューベルト」の名のついたプレートが掲げてあった。

案内に従って階段を登り3階へ。記念館といってもここも独立した建物ではなく、全体は普通の市民のアパートメント、つまり住居になっていて、通路やドア付近には子 どもの自転車や掃除道具などが置いてあった。その3階の受付へ行くと閉まっていて、開館は13:00〜16:30と掲示してあった。残念。午後また来ることにして、ウィーン の中心部であるリンクの方を先に見ることにする。

娘がいつもナビゲーター役をしてくれるので、私は楽チンだ。シューベルト記念館から北方向へ歩いて、一流のクラシックコンサートが開かれるウィーン楽友協会の建物 へ行く。ところがあいにく外装工事中らしく、囲いがされていたので写真は撮らなかった。そこから市立公園を目指して歩く。

ハイドンの家入り口ハイドンの家入り口 ベートーベン像ベートーベン銅像 ヨハン・シュトラウス像ワルツ王ヨハン・シュトラウス像
公園の入り口手前にベートーベンの像があった。私たちのほかには1組が写真を撮っているだけで静かだった。公園はドナウ運河の支流が引き込まれていて、円内には 大きな池があって市民の憩いの場になっている。もう春の兆しがあって、鴨がたくさん泳いでいる池の周囲には、お年よりや子どもづれの家族などがのんびりしている。 その周囲の木立の中に二十数個の音楽家の銅像が配置してある。私たちは金色のヨハン・シュトラウス像、シューベルト像など有名な作曲家の像をいくつか写真に収めた。

公園を出てさらにリンクの中心にあるシュテファン寺院へ行く。途中の道には空き店舗の多くて、すこし寂れた感じがしたが、寺院の見えるところまでくると、さすがに観光客 でいっぱいだった。11:00到着して、寺院の中を見せてもらう。(無料)

路面電車の走るきれいな街並ウィーンの街並 シュテファン寺院シュテファン寺院
寺院の中はみごとなアーチ型の柱がいくつもあって、荘厳な教会だった。さすがに大勢の人でごったがえしていて、出口も押し合いへし合いのまま、外へ出た。その時、 やけに後ろから押す人がいて、振り返ると少年だった。やっと外へ出ると斜めがけにしていた私のショルダーバッグのチャックが半分くらい空いていた。アレッ?と、一瞬 思った。開けっ放しにするはずはないのに・・。もしやさっきの少年が? と開いた所の中身を点検すると別に異常はなかった。そこにはマフラー、手袋、ハンカチ、 化粧ポーチしか入れていない。取られて困るようなものは、もともとそんな所には入れていないのだ。万一に備えて、財布も上着の隠しポケットに分散してしまっているの で大丈夫。

そこから国立オペラ座までの広い通りは歩行者天国になっていて、人々が小春日和の中を楽しげに行き交っている。小さい子どもをバギーに乗せて歩くお母さん達も多い。 天気がいいので、子どもを外に連れ出しているのだろう。

国立オペラ座の角を右に曲がってしばらく行くと、王宮に隣接した広大なブルク庭園がある。その中に入り、モーツァルト像を写真に撮る。これで大作曲家をめぐる音楽の コースは一通り終った。郊外にはベートーベンの家もあるらしいが、これは諦めた。ウィーン西駅から市の中心部へ向かう賑やかなマリア・ヒルファー通りへ戻り、お昼 ごはん。地元の人や観光客で賑わっているシーフードのお店に入る。パエリア、サラダ、カフェラッテなど、ケースの中のものを注文していただく。味もよく、とても美味し かった。ウィーンは、さすがに日本人観光客も多く見かけた。

モーツァルト像ブルク庭園内 シューベルトの家入口アパートメントの3階の一部にある
一息入れた所で、またシューベルト記念館を目指す。20分ほどで着いて、2人で2・5ユーロ払って見せてもらう。普通の建物の3階部分の3室くらいの小規模な展示だった が、楽譜や楽器がキチンと展示されていた。受付の年配の女性もとても感じがよかった。でもあまり見学者はなさそうだった。再びマリア・ヒルファー通りへ戻り、デパート やいろいろなお店に寄って歩く。15:00にカフェにてティラミスとフルーツケーキでお茶をした。ウィーンのお店も女性がたくさん働いているが、みなとても愛嬌がよいので 買い物も気持がいい。

ウィーンは寒いと聞いて準備していたけれど、心配とは反して晴天で、雪も全然なくて、傘なしで歩き回れるのは嬉しかった。歩行者天国の通りをブラブラ歩いて、夕食の 買出しをしてペンションへ戻る。今回はウィーンの中心部をひとまわりして雰囲気を味わっただけで、コンサートの一つもいけなかったのが残念だけど、次回はゆっくり滞 在したい街だ。

夕食後娘と今後の旅のスケジュールを話し合う。私の希望でフランクフルト市内の楽譜専門店に行く予定を日曜日にしていたが、娘がドイツの土・日は 日本と違って、お店は開いていないという。それももっともなことに気づき、フランクフルトへは月曜日の朝行くことにする。そのために土、日の訪問先を変更することになり、 娘の希望と私の希望と、ユーロパスの使用残日数をにらみ、トーマスクック時刻表で列車の時間を調べ、2、3のルート案を検討して、ようやくまとまる。やれやれ。

今日の会計:合計   92.4ユーロ
 ホテル         39
 シューベルト記念館  2.5(2人分)
 昼・夕食        31.92
 ティータイム      5.68
 鍵            3.6
 おみやげ        9.7


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