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◆母と娘のヨーロッパ見てある記◆

  2月23日(土)くもり のち雨

ビュルツブルグも雨だった
6:30起床。朝食のあと着替えて、7:40にペンションを出る。昨日、明朝7時半くらいに出発するからとペンションのオーナーに告げていたせいか、お母さん(70代くらい)が 朝7時くらいから窓口に座って、私たちを待っていてくださった。部屋の鍵を返して私のパスポートを受け取り出発。「気をつけていってらっしゃい、またきっと来てちょうだい」 というような意味のことを、ドイツ語と英語交じりで送り出してくださった。

8時頃、ウィーン西駅のホームへ着く。7番乗り場を確認して、昼食用のサンドイッチを買った。8:16発のEC281に乗る。2等車は混んでいたが、私たちの乗る1等の コンパートメントは空いていた。私たちのコンパートメントは全席予約カードが入っていたが、とりあえずは2人きりでスタートした。

11:23ドイツ国内に入ってすぐの国境の駅 Passau へ着く。ここから大勢の客が乗り込んだが、ほとんどが2等車のためか、私たちのコンパートメントは相変わらず2人だ。 おなかが空いたので、駅で買ったパンで昼食をした。

列車がドイツ国内に入ると、田園風景はオーストリアと似たようなものの、沿線の住宅の数が多くなり駅周辺の建物なども大型のものが並び立ち、人口の多さと経済力の 違いのようなものを感じる。

12:00ちかく、女性の車掌さんがみえて検札があったが、パスポートの提示は求められなかった。駅名のアナウンスも女性の声で、ドイツ語のみになった。(オーストリア国 内では英語の案内もあった。)ドイツ国内に入っての一番の風景の違いは、樹木だ。オーストリアの幹と枝だけの落葉樹の並木とは違い、常緑樹が増えたことだ。しかも 山はないので、平たい土地に一面にびっしりと木があって森となり、それがずっと大地を覆うように続いている。日本では見られない光景だ。

しかし、列車が進んでいくと、いつの間にかその森もなくなり、また豊な黒土に緑の草を生やした広々した農村風景が広がる。よく手入れされた農地がどこまでも続く。 一面の畑の中に、農家が点在している。何と広々とした農地だろう。畑を短冊のように区切るくっきりとした色の違いはあっても、日本のように畦(あぜ)とか水路がなく、 どこまでも広がっている。冬でもこの美しさだ。春になったらどんなだろうと思う。

車窓の田園風景冬なのに緑がいっぱい 泊まった部屋一応3つ星ホテル
14:26ビュルツブルグ着。何と、又しても雨が降っている。幸いに小雨だったので、スーツケースを二人でひきながら駅前からまっすぐに出る道を5分ほど歩くと、突き当たり にホテルがあった。しかし高そうなので、“カン”で左へ曲がり、少し狭い道の方向を見ると小ホテルの看板がいくつか見えたので、一番手前に入る。

例によって私は入り口で荷物番をし、娘に行ってもらうと、朝食つきでツインが64ユーロとのこと。見せてもら った部屋は狭かったがとてもきれいだった。そこに決める。受付の若くてきれいな女性が、無料のシティーマップにいろいろなお店や見どころに印をつけて教えてくれた。 ビュルツブルクはロマンティック街道の北の基点らしく、観光マップもちゃんと日本語のものが用意されている。

部屋に荷物を置いて、またすぐに雨の中をでかける。とりあえず歩き出すと、地図をテーブルの上に忘れたことに気がついたが、うろ覚えの記憶を頼りにそのまま進む。 5、6分でノイミュンスター教会とそのドームが現れる。そこから今度は左手へまっすぐ行くと、レジデンス(宮殿)があった。さっき通りがかりの女性が、「レジデンスは こっちよ!」と、教えてくれたのだ。きっと迷っていると思われたのだろう。人口13万にという小都市なのに、堂々たる宮殿だ。かつての領主大司教のための居城とのこと。 富と権力のかたまりそのものだ。

レジデンス
領主大司教さまのお屋敷跡
マリア礼拝堂赤い外観がユニーク
雨もひどくなり、3時を過ぎていていたので一休みしようとレジデンス広場近くのカフェに入る。中は座る所がないくらい混んでいて、ドイツ人ばかり。そういえばまだここでは 日本人に会っていない。店の出入口にはコート掛があって、みなそこに分厚いコートを脱いで、身軽なセーター姿でおしゃべりに夢中だ。若い人はほとんどいなくて、 中年の男女がにぎやかにケーキとお茶で楽しくおしゃべり。まさしく午後のお茶だ。

席が空くのをコート掛の横で立って待っていると、少し離れた所から手を挙げて「ここ空いているよ!」と合図してくれたおじさまがいて、私と娘はさっそくそのご夫婦の テーブルに相席で座らしてもらった。ご主人も奥様も甘そーなケーキを美味しそうに食べておられる。私たちは先にケースの中を見て決めていたケーキと、私はアール グレイ、娘はダージリンを注文する。

しばらく待つと、ティーポットにたっぷり2杯分以上の紅茶と、生クリームやレモン汁、砂糖などが1人分ずつ銀色のトレーにのってやってきた。ケーキも甘すぎず上品な味 で、とても美味しかった。こちらの大人の人は、土曜日の午後を夫婦やお友だちと一緒にお茶を楽しみながら、ゆっくりとするのがお好きらしい。日本なら女同士、主婦 同士が多いようなお店なのに、ほとんどが中高年のカップルだ。

本来なら橋を渡って対岸の丘から美しい中世の街並を眺めるはずで、ここヴュルツブルグに来たのだった。しかしこの雨と時間ではもう無理とわかり、残念と諦める。 再びドームの横を通り、市庁舎とすぐ横に立つマリア礼拝堂へ行った。オレンジ色の礼拝堂は、珍しい形をしていた。4時を回ったせいかお店が次々と店じまいしている。

今日こそはさっきホテルで教えてもらったワインの美味しいレストランで夕食を、と考えていたが、もう私たちの防寒コートはずぶ濡れで、傘もビショビショ。とても気のきいた レストランに入って食事をする気分ではない。娘も「イヤ」とのたまう。

結局またサンドイッチや惣菜を買うことにしたが、もうパンやさんなども片付け終わって、ケースを拭いたり床掃除をしている。「大変だー。向うの道にも確かパンやさんが あったよ」との娘のひと言で、走る。幸いかろうじてまだ売っているお店が見つかったので、夕食になりそうな野菜たっぷりのパンと飲み物を調達。駅の方面も念のため 遠回りして歩いてみたが、もう見事に商店街は閉店してしまっていた。まだ5時前だというのに、さすがというか・・・。

雨の中をホテルに戻り、濡れた服を脱いで着替えてやれやれと思っていると、明日以降の列車の予約をしていなかったことに気づき、あす朝出発の分もあるので、私だけ 着替えて、5時過ぎに再び駅へ行く。

明日と25日分の2つ、26日分1つの計4つの列車の予約をした。10.4ユーロなり。あらかじめ列車ごとに予約内容を書いたメモを用意しているので、手続きもスムースに 済んだ。駅構内のお店は半分くらいはまだ営業していたので、ビスケットを買い、新聞スタンドで日本の 新聞があるか聞くと、黒人のお兄さんが探してくれた。2紙あったので3.5ユーロでA紙を買った。今日は皇太子の誕生日とのことで、新聞の1面には 赤ちゃんを抱いた雅子さんの大きな写真があった。娘は久しぶりの日本の新聞を隅々まで熱心に読んで、洗濯をしている私にいろいろな情報を教えてくれた。 今日は一応3つ星のホテルだけあって、ふかふかの羽根布団がうれしい。早めにやすむ。

今日の会計:合計  102.95ユーロ
 ホテル         64
 お茶とケーキ     11.5(2人分)
 昼・夕食・菓子    13.55
 列車予約料      10.4
 新聞           3.5
 


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