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◆母と娘のヨーロッパ見てある記◆

  2月9日(金)曇りのち雨、一時どしゃぶり

パリジェンヌは黒の装い
 今日からいよいよ花の都パリ見物だ。昨夜着いてすぐ一晩やすんだので疲れも取れていた。朝食はビュッフェスタイル。最後にヨーグルトで仕上て、しっ かり腹ごしらえする。日本人のカップルや若い女性グループもちらほら見えた。ひと息ついて、9時過ぎにホテルのシャトルバスでまた空港へ運んでもらう。 空港からパリ市内へはバスも出ているが、私たちは最も安くて速い地下鉄を選んだ。

 約35分でノルド駅(北駅)到着。空はどんより曇り、冷え込んでいる。まず宿探しだ。日本を出発前に安宿のリストはバッチリ作ってある。パリの一番候 補はアポロホテルだ。ノルド駅と約200m離れた東駅の中間くらいにあるはずだけど、探せど探せどない。ぐるぐる回っているうち、アランホテルがあった。 確か誰かの旅行記に出ていた、星なしのホテルの名前だ。リストにはあげていなかったが、窓ガラス越しに覗くと食堂のテーブルが見える。見るからに庶民的 だ。ドアを押して、入ってみる。

 ボンジュール!と明るい声を掛けてくれたのは、窓口の気のいいおば様だった。こちらの条件を言うと、手際よくトイレ・バス・シャワー付きと無しの空 き部屋の料金を紙に書いてくれた。全部付いて一番高い部屋を見せてもらい、それに決める。朝食も付いて1泊59ユーロ。3泊分を前払いする。観光用のシティ ー・マップをもらって、畳半畳くらいの小さなリフトで5階の部屋に上がり、荷物を置く。ホテル探しを始めてもう1時間もたっていた。一休みして、地図上で ルートを決めてさっそく行動開始。12:20分にホテルを出る。
 パリ市街は意外と小さいので歩いて回れる、とどの本にも書いてある。それを素直に信じて、娘のナビゲートで出発だ。ポンピドーセンター→ノートルダム 寺院→アラブ現代研究所→アメリカンセンター→カルティエ邸→ルーブル美術館(外観のみ)→サンジェルマン・デュ・プレ教会とその向かいのカフェ「ドウ・ マゴ」と、見て回った。
ゴージャスなノルド駅ノルド駅正面 ノートルダム寺院(正面)ノートルダム寺院 ノートルダム寺院寺院
 ポンピドーセンター内のカフェで昼食。ノートルダム寺院前の広場はさすがに観光客でいっぱいだ。と、黒人の若い女性が近づいて、英語が話せるか?と聞く。 「少し」と答えると、ハガキのようなものを出した。それを読んでいくと『私はパリに留学して、子どもを産んだけど父親がいなくて生活が苦しい。仕事を探し ても無い。どうか・・』というようなことが書いてある。私と娘は思わず顔を見合わせて、バイバイと手を振ってそこを離れた。どうみても身なりはいいし、第 一信用できるものがない。見栄張って、英語がちょっとでも分かるなんて言うもんじゃないと反省。彼女はもう、別の観光客を物色していた。

ポンピドーセンターポンピドーセンター正面と広場 アラブ現代研究所 壁面 光の量を調節する壁面(窓) アメリカンセンター閉鎖中だったアメリカンセンター

 ポンピドーセンター、アラブ現代研究所、アメリカンセンター、カルティエ邸などは、現代建築史上特筆すべきものがあるとの娘の解説で、見るべきポイント を教えてもらって外観を見学。アメリカンセンターは閉鎖されていた。テロ事件の影響だろうか。アラブ現代研究所のあたりから降り出した雨は、時おり激しく なり、1本の折りたたみ傘しかない私たちは、たびたび雨宿りしながらの移動だ。でも、パリの人たちは、少々の雨では傘はささないようだ。かなり降っていても、 平気で歩いている人が多い。傘を持つのが嫌なのだろうか?
雨の「カフェ・ドゥ・マゴ」ヘミングウェイも通ったカフェ 建物全体が透明なカルティエ邸
(ジャン・スーベル設計)
建物全体が透明
パリの街並み(ホテルの窓から)ホテルの部屋からの眺め

 「カフェ・ドゥ・マゴ」へ行くのは私の希望だ。このカフェはバルザックも出入りしていたという昔から、パリの画家や作家たちの溜まり場であったらしい。ア メリカから大勢の若者達が移り住んでいたという1920年代、ヘミングウェイもその一人で、彼の小説にはこのカフェでジェームス・ジョイスと酒を酌み交わして、 親交を深めたことなどが描かれている。知る人ぞ知る有名なカフェなのだ。

 サンジェルマン・デュ・プレ教会を眺めながらドゥ・マゴでゆっくりコーヒーを飲むことを楽しみに、せっせと雨の中を歩いてたどりついたのに、ドゥ・マゴ は客でいっぱいだった。念のためにドアをあけて中を見渡したが、広い店内は満席状態。雨のせいもあってか、みな悠然とティー・タイムを楽しんでいる。歩道 にせり出すように並んだ椅子とテーブルが、雨に打たれているのが恨めしい。残念だけど、カフェの写真を撮って諦める。

 セーヌ川を渡ってまっすぐホテルの方角へ北上しながら、街並みや人々の様子を観察する。フランス人女性は小柄かと思っていたが、パリジェンヌは長身だ。 細身でショート丈の黒の防寒ジャケット、黒のパンツ姿が圧倒的に多い。道行く女性の8割くらいは、上下とも黒で決めていた。金髪やそれに近い髪の色と白い 肌には、黒がとっても似合う。首に巻いたマフラーの色が、アクセントになっていて、化粧は薄めのナチュラル・メーク。

 でも、ざっとみて道行く人の3割くらいは黒人で、その多さに驚いてしまった。場所によっては、半数くらい占めている感じだ。ふとアメリカの街を歩いている ような錯覚に陥る。フランスはかつてアフリカに多くの植民地を有していたので、その地域からの移民が多いのだろう。

 アランホテルの近くで中華の総菜屋さんを発見! 夕食用にチャーハンや春巻き、チキンなど量り売りで買う。アツアツに温めてくれた。ホテルに戻って、や っと濡れそぼった服から解放された。歩いたルートを計算すると、何と16kmくらいあった。どうりで足が疲れたはずだ。夜、洗濯。暖房のスチームの上やまわり に洗濯物を広げて就寝。

今日の会計:合計 99.2ユーロ
 ホテル代  59
 地下鉄   15.2
 昼・夕食  25


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