・そしてマンガサミット・
〜アジアマンガサミット2002横浜大会の収穫+α〜(2002.10.12〜14)
3日間通い詰めたアジアマンガサミット2002横浜大会。その収穫をここに載せておきます。
+αはマンガサミット開催中に別の場所で手に入れたサインのことを指しています。



もらった人(もらった順)
もらったサイン
(全員直筆イラスト)
描いてもらった(あった)キャラ
入手日




弘兼憲史
取締役・島耕作/島耕作2002.10.12.
志賀公江
虹子ララバイ/虹子2002.10.12.
モンキーパンチ
ルパン三世/ルパン2002.10.12.
ちばてつや
あしたのジョー/矢吹丈2002.10.12.
望月三起也
ワイルド7/飛葉大陸(ヒバ・ダイロク)2002.10.13.
ビッグ錠
包丁人味平/味平2002.10.13.
木村真二
ピヒラくん/ピヒラ2002.10.13.
大友克洋
ピヒラくん/ピヒラ2002.10.13.
藤子不二雄A
忍者ハットリ君/服部貫蔵2002.10.14.
一峰大二
怪傑ライオン丸/ライオン丸2002.10.14.
わたなべまさこ
少女2002.10.14.
秋竜山
2002.10.14.




アジアMANGAサミット 横浜大会 パシフィコ横浜(桜木町) 
その概要と個人的な感想



 アジアMANGAサミット…アジアの漫画家や原作者たちが、交流を楽しみながら、お互いの表現であるマンガ文化の普及と発展を望み、アジア全体で新たなる可能性を探っていく場が、「アジアMANGAサミット」だそうで、第一回が福島県のいわき市で、2回目が韓国のソウルで、3回目が台湾の台北で、4回目が香港で開催されました。

そして今回5回目となった横浜大会は2002年10月12日(土)〜14日(月祝)までの3日間開催され、横浜そごうでは原画展を10月9日〜14日まで開催されていました。

会場内ではいろいろな催しがあったり、有名な漫画家さんがそこらじゅうに歩いていたりとすごい光景が見ることができました。

しかしながら3日間私は行ったのですが正直言って盛況とは言いがたい来場者数で、3日間の合計を合わせても14599人で、主催者が開催前に予想した動員数3万人以上には遠く及びませんでした(ちなみに前回の香港大会では10万人が来場し大盛況だったらしい)。
原因は掲示板の過去ログにも書いてありますが、告知不足というのが最大の原因だったのではないでしょうか。
マンガサミットの事務局で活動されていた漫画家の関口ジュン氏も最終日の閉会式の時の挨拶で「事前の告知、マーケティングの不足があった」と発言されておりました。

 後に記述することになりますが、会場内では漫画家の先生にサインを求めるファン達を断らせるアルバイトのスタッフが多数見受けられました。個人的にですが、そのようなスタッフがいるんだったらを桜木町の駅前に告知・宣伝班として置いたほうが絶対良かったと今でも思っています。当時、駅前ではユニクロオープン記念の宣伝、オープンルームの宣伝など大体的にやっていました。同じようなことをやっていれば入場者数がだいぶ変わっていたでしょう。
もちろん先生方の保身もあるので任意でサインを断らせる人も数人は用意したほうがいいとは思います。
…ですが…ですがですよ。私がたまたま多く見ただけかもしれませんが、サインを快く描いている先生に向かって

バイトスタッフ 「○○先生、会場内ではサインを描かないでください」

です、それはないでしょう。今回サインを会場内では’たてまえ上’描かないよう漫画家たちに対し一応事前に言っていたそうです。ですのでサイン駄目だったら漫画家の先生だって大人なんだからちゃんと断れるだろうし、それに・・・本音ですけど来場者少ないんだから状況に応じてサインさせるとかしてほしかったです。まぁとにかく、来場者が多い少ないに関わらずにファンが頼んで本人がどうしてもダメと言ったら常識のある人なら分かってくれると思いますので、そういう点からも駅前にスタッフを置いたほうがよかったと思います。
(ちなみに私が見た凄いサインを断らせるスタッフは、休憩している先生がいて、その後ろ両脇に二人’休め’の格好で静止しているバイトスタッフ。あそこまでやられちゃ無理…というかみんなぶっちゃけ引いていた)


私の個人的意見もさることながら、いまの『サインを書く』常識というのをお話します。日本の漫画も国際化しつつあります。日本人は気軽にサインを応じてしまうことが多いですが、著名な方になるとサイン自体にお金が発生するので世界規模で見るとそういう行為はいけないらしいのです(ここで言ってるのは公式の場でのこと)。そういうところでのサインをもらう場合は大きく分けて3種類に分けられて、一つは・何か商品、物品などを買った方に対してサービスでサインする・というやり方。2つ目はサイン会という名目で・1サイン○000円で持ち込みのものでも何でも可・という割り切った…というか一般的に用いられているサイン会。それと日本で多いのがサイン会にて指定の著作本を買った人がサイン会の参加対象者になり、その本にしかサインをさせないやり方です。

いま言った3種類の中から今回のマンガサミットと照らし合わせると一番最初の・何か商品、物品などを買った方に対してサービスでサインする・というやり方が一番似ていると思います。まぁ実際には物を買ってもサインを断られた人もいましたけど。

あと仕方ないことかもしれませんが、主催者のブースで色紙が売っていたのですが、その額が一般人の感覚では考えられないような額(平均10000〜35000円)で売られておりました。しかも隣のブースでたまたま居合わせたモンキーパンチ先生にサインをスタッフが頼み、それを・・・正にその場で描いてもらった次元のイラストサイン色紙を先生のいる前でスタッフが2万円の値札をつけていきなり大声で「今描いてもらったばかりのモンキー先生の色紙ですよー、一枚限定で〜す」と言って売りだして私自身もなぜかヒヤヒヤして見ていました。
その割にはまんだらけという古本屋でサインが売られているのを非難していたり、とても矛盾してたのでなんかしっくりいかなかった点もあります。
結局のところ『無料のサインは駄目だがオフィシャルを通しての買うサインはOK』という決まりができていたように思えます。
ここまで読んでいただければ分かると思いますが、基本的にサインを獲得するのにお金が必ずかかるやり方を今回採用しています。ですのでお子さんや中学生くらいまでの少年達は何も出来なかったに違いありません。古い考えかもしれませんが、漫画の基本は『子供』がいないとまず始まりません。その子供達のために次回やる時は改善してほしいです。

あと先生方の描いた色紙を先生方から直接もらえるじゃんけん大会というのがあったのですが、そのときの司会をやっていた男性の言葉『ヤフーオークションで売り飛ばさないようにしてくださいね。サ○ー(会社名)はいつも監視していますから』といきなり先生を前に言ったときはさすがに私は呆れ果てていました(しかも3日間ずっと言ってた)。


それと最終日の最後に大オークション大会というのがあり、イラストサインや色紙が多数出品してあったり、先生方がその場で描いた大判イラスト板を競ったりする光景。それにそれが終わったあとの閉会式直前までの時間の土壇場で会場内サイン会状態と化したこと。このようなことがあったのですが、これはさる大漫画家の身内の方に聞いた話なんですが、今回の漫画MANGAサミットかなりの赤字だったらしく、少しでも軽減するためにこのようなことが起こったそうです。



改めて上の文を見返すと批判ばかりしか書いていないように見えます。ですがそんな上の文を帳消しにするような評価があります。それは日本でMANGAサミットを開催してくれたことです。この大会の企画・運営はイベント企画会社とかではなく漫画家たちがすべてやったと聞いています。そのことに対しては本当に脱帽するばかりです。そういうことに関してのプロじゃないんですから多少の不備は仕方ないと思っています。
でも次に日本で開催する機会があるのなら、今回の反省をきっと踏まえ、ひと回り大きくなったMANGAサミットが見れるでしょうから、未来の日本大会に大いに期待します。

もし今回の関係者の方が見ておりましたら、一言 『また行きます。頑張ってください』


2003年 2月 吉日
2003年 2月 17日・一部加筆







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