昔発売されていた、クラウンモデルの9mmゲージのプラ模型です。以前ご紹介したC51のシリーズです。
かなりたくさん作られたのか、模型店以外でもよく見ました。
私が最初に買ったのは1973年で、よく行っていたスーパーのリニューアルオープンの際、文房具売り場で見つけました。 ここで組み立てているのは、その後に買い足して温存していたものです。 |
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部品は黒成型のランナーが1枚と、テンダー上部です。他にチューブ入りの接着剤が入っています。 説明書は箱の裏側に印刷されています。左右に付ける部品の番号が逆になっている箇所もあるので注意…。 |
久しぶりのことで、すっかり構造を忘れていました。
ただ、C51と違い、安いわりに感じが良くて当時も満足していた覚えがあります。
バリは当時のキットなりにあります(タミヤなんかはさすがで、当時からバリが少なかったですが…)。 |
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これはどこまでが部品で、どこまでがバリなんでしょう(笑)。 |
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昔のプラ模型なので、キットに接着剤が付属しています。 そのタミヤセメントもだいぶ前に買ったもので、中身がドロドロに固まってきてしまい、何度かラッカーシンナーで薄め直しています。→ちゃんと復活するような気がしますが、ラッカーシンナーを入れすぎるとプラ模型がひたすら溶けます。 |
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初めに車輪を全部組み立てることにしました。 |
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動輪のシャフトには切り欠きがあって、反対側の動輪に決まった位相で付くようになっています。 しかし。 |
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すべて切り欠きを合わせて動輪を接着し、向きを揃えて並べてみたのですが、 これを180度裏返してみますと、 |
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反対側はてんでバラバラではないですか(笑)。 何のための切り欠きだったのか…。 |
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主台枠に車輪をはめ込んで、シリンダーと床板を接着しました。 タイヤは割と厚みがあり、フランジもしっかりしているので、ちゃんと9mmゲージのレールの上を転がすことができます。 |
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ロッドをシリンダーに通して第三動輪にピンで取り付け、ブレーキシリンダーを接着して下廻りは終わりです。 | |
左右のボイラーを接着しました。 これだけでボイラー・キャブなど、車体の主要構造がしっかりできるのがプラ模型のとても手軽なところです。 金属キットもこんな感じで、ドーンとしっかり鋳造されていればどんなに楽だろうと思うのですが(まあそれはそれで色々問題が起きるので、なかなかそうならないのでしょうが…)。 |
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屋根は別パーツで、妻面の窓表現も一体になっています。 | |
煙突上部や煙室扉などを接着し、ランボードも横から差し込んで接着するだけです。 C51ではランボードが外側にずいぶんはみ出しましたが、これは大体大丈夫です。 |
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バリに埋もれていたライトを接着し、上廻りは終わりです。 | |
テンダー上部はほぼ一体成型で、他に2つ部品を接着すれば終わりです。 後ろの盛大なバリをきれいに削り取りませんと…。 |
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しかし、テンダー床板後部についているこれは、バリではなくカプラーです。 紛らわしいです(笑)。うっかりすると削り取ってしまいますよ。 |
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テンダーの下廻りは、車輪を入れて台車枠を接着すれば完成です。 ボギー台車構造ではなく、曲線レールではあまりうまく転がりません。 |
できました!
デザインはフリーっぽいところもありますが、あのC51に比べれば、ずっと実物寄りになっています。
またいろいろ比べてみましょう。
箱絵 |
完成品 100円なら十分な気がします。 |
中村精密やマイクロエースからNゲージ鉄道模型が発売されていました。いずれもこのプラ模型よりあとの製品です。
クラウン プラ模型 |
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中村精密 全金属製です。動力はなく、後ろに連結する動力客車に押されて走ります。 |
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マイクロエース これは小型モーター搭載で自走します。塗装印刷がとてもきれいです。 撮影のために久々に取り出したら、まったく動かなくなっていました。この前は1号機関車もそうでしたっけ…。また調べておきませんと。 |
もうすっかり時代が変わりましたから、こういうプラ模型で遊んで楽しいと思う人は、商品化が成立するほどにはいなくなってしまったのでしょうね。
私は好きですけど…。
ところでこのプラ模型を、何らかの動力客車で押せば、直線ならNゲージのレールを走らせることができそうですが、
中村精密の動力客車(7100形付属品)で押せば、一応は走ります。ただ客車の動作音がそれなりに大きく、機関車に動力が入っていないのがもろバレです。 | |
KATOのチビロコの動力客車で押すと…客車が空転してしまい、ほとんど無理でした。プラ模型側の転がりをもっと工夫するか、もう一方の客車にも動力を入れるかしないと、ダメかもしれません。 |
やっぱり、短時間で組み立てて「あー面白かった」で終えるのがちょうどいい模型なのかもしれませんね。