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8100形 寿都鉄道8108仕様(ワールド工芸)の組み立て

寿都鉄道8108

2014年に北炭真谷地5051仕様としてフルリニューアルされた、8100形キットのバリエーションです。
キットの作りは5051とほぼ同じなので、8100(新)の組み立てを参照しながら進めました。それで間に合いましたが、一応次のためにざっと殴り書きのメモを作りました。

2020.11.28


この記事は筆者による組み立て結果の一部を記載したもので、自分が次のバリエーションを組み立てる際の補助になることを狙っています。撮影も全体の仮組み後に行っており、本来はまだ付いていないはずの部品まで写っています。いろいろと申し訳ありません。

●エンジン部

キャブ組み立て

キャブ
  1. 2枚重ねになっている側板の裏板をハンダ固定。
  2. 前部妻板(A1-2)
  3. 天窓(A1-7)
  4. 後部妻板(A1-1)。左右をつないでいる仮ブリッジは塗装直前まで残しました。
  5. 手すり(D1-15)
  6. 窓ひさし(A1-9)。説明書に記載がありませんが、取り付け穴が窓の上に開いていたため、そこに付きそうな部品を探して付けました。たぶんA1-9です。

床板(ランボード)取り付け

ランボード
  1. キャブの裾をまっすぐに整えてから、床板(D1-17)を固定。
  2. M1.4タップ。
  3. 床板中央部の仮ブリッジは、今回ほとんど全面にわたる板になっています。ボイラー内にコテが入らないため、ボイラー固定時に取り去りました。

ボイラー取り付け

ボイラー
  1. ボイラーヘッドがうまくはまるか具合を見てから、煙室下部を閉じて固定。
  2. M2.0タップ。M2.0を使うのはとても珍しいです。
  3. ボイラー後部の3つのピンをキャブの前部妻板に差し込み、ボイラーとキャブを合体。

ボイラー上の主な部品

ボイラー上の部品

ほとんど、真鍮ロストワックスの部品です。

  1. タービン発電機
  2. 0.4mm真鍮線で排気管を製作。
  3. スチームドーム(汽笛付き)
  4. サンドドーム
  5. 煙突
  6. 消音機。小さい小穴が開いているほうを後ろにします。
  7. ライト

ボイラー配管、空制機器

公式側配管1
  1. 0.25mm真鍮線で砂撒管を製作。実物は時期や用途により1本だったり2本だったりします。8108の手持ち写真はほぼ後ろ1本に見えますが、信じれば2本付いている?ように見える写真もあったので、公式側だけ2本にしました(つまり決め切れませんでした)。
  2. 空気チリコシに配管(D2-3)を固定し、コンプレッサーに固定。
  3. コンプレッサーをランボードに固定。ただし、次の配管の曲げと一緒に行い、曲げ具合を決めつつ取り付けました。
  4. 0.4mm真鍮線を現物合わせで曲げ、配管を製作し固定。けっこう手間がかかります。
  5. 配管の途中2箇所は、付属のUバンドでボイラーの穴に留めました。
非公式側の配管1
  1. 配管(D2-2)が一番下になります。
  2. 0.25mm真鍮線で砂撒管を製作。
  3. 配管(D2-5)
空気溜めの固定
  1. ロストワックスの空気溜めをボイラーの穴に差し込み固定。このとき2の補助板(A1-4)も合わせながら位置を決めました。
  2. 補助板(A1-4)を空気溜めの裏の凹みに重ねて固定。ただこれを付けても、柔らかいボイラーの下部が広がったり狭まったりしやすいため、空気溜めが外側に傾いたりしてあまりしっかりしません。
  3. 塗装前、最終的に残りの仮ブリッジはカットしました。
公式側の配管2
  1. 冷却管(D1-4)の後部は後ろに曲げてボイラーに沿わせます。失敗して曲げのあたりでちぎってしまい、とりあえず重ねてハンダしてあります。
  2. 冷却管(D1-4)を、空気溜め上部の取り付け座に重ねて固定。
  3. 冷却管後部を空気溜め後部の穴に合わせて固定。…のつもりが、切り詰めすぎて固定できず離れております。
非公式側の配管2
  1. 冷却管(D1-3)を、空気溜め上部の取り付け座に重ねて固定。
  2. 冷却管の前端の一方を、空気溜め前部の穴に合わせて固定。
  3. 長く伸びている1本を、ボイラーに巻き付けるように重ねて向こう側に回しました。
  4. 一番上にハンドレール(D1-1)を固定。
公式側の配管3
  1. 向こう側から回してきた冷却管を、空気溜め前部の穴に合わせて固定。
  2. 配管(D2-6)を固定。本当はこれが下になるのかもしれませんが、見た目の収まりからこうしました。
  3. ハンドレール(D1-1)
非公式側の配管3
  1. 0.4mm真鍮線で配管を作り、空気溜め後部の穴に合わせて固定。
    しかし、この配管を作るには付属の真鍮線は足りません。あとでわかりましたが、先に出た8105ではこの配管はオプション扱いとされていたようで(公式サイトの「重要なお知らせ」に説明書の追記がありました)、もしかしたらこの8108でもそうであり、説明書からその旨の記載が漏れているのかもしれません。手持ちの0.4mm線でくっつけておきました。
    このとき、3の発電機を合わせてみて、避けるように曲げました。
  2. 配管(D2-4)を固定。微妙に形が合わず、D2-4を曲げ直して使ってもよかったのですが、ついでに手持ちの真鍮線を曲げて作りました。
  3. 最後にホワイトメタルの発電機の前端をカットして平らにし、ランボードに固定。あとでこの周辺のハンダ固定をやり直すはめになる予感がしたため、その際に溶かしてしまうといけないので、ゴム系接着剤で留めるだけにしました。

煙室扉周辺

前面
  1. 付属の治具を利用して、0.5mm真鍮線を曲げて左右のブレースを作り、煙室左右に固定。あとで下廻りと合体する際に、現物合わせで少々曲げ直しました。
  2. 真鍮挽物のボイラーヘッドに、煙室枠(D1-16)をはめて固定。少々きつかったのでリング内周をわずかに削り広げました。
  3. 煙室扉ハンドル(D1-14)

●動力部

動力部とテンダーは、8100(新)の組み立てと同じでした(つかみ棒やドロダメはないとか、その程度の違い)。

一部失敗した点のみ書きます。

動力部
  1. スライドバーが付く板は、リン青銅のD2-1が正しいようですが、間違えて同じ外形の真鍮部品(A1-6)を使ってしまいました。そのままでも完成したように思いますが、もしかしたら材質以外にも、気付かない何かが違っているかもしれません。
  2. モーターブラケットの底に重ねる板(H1-8)は、前後の小さいツメを真下に曲げ、モーターブラケットの下に突き出すようにします。その突起をフレームの取り付け位置の穴にはめて、左右にモーターが首を振らないようにする仕組みです。
    が、なぜかこのツメをモーターブラケットの底ギリギリで削り落としてしまい、ネジ1本で留めることになったモーターがくるくる回ってしまうので、結局は自分で固定ピンを作り足しました。不注意でした。
部品完成

以上で部品が完成したので写真に撮り、ここで発見した部品の曲がりなどを修正してから塗装しました。手遅れの部分もありました。


完成

手曲げ配管の1本に少々手間がかかった程度で、特別な苦労もなくできました。旧キットに比べるとフレーム構造がしっかりしているため、組み立て・調整中も安心感がありました。もっとも、大してシビアな調整はいりませんでした。
毎度注意してもきちんとできなかった部分は、結局わたし本人の実力でしょうね…。何を組み立てても、どこか怪しさが残りまして、そこはキットがかわいそうですけども。

寿都鉄道8108 完成

寿都鉄道8108 完成

寿都鉄道8108 完成

寿都鉄道の末期は利益がまったく出ず、機関車も荒廃し、塗装の補修もほぼ行われなかったようですね。「未塗装」と表現されている方もいらっしゃいました。ペンキ書きのナンバープレートも見えなくなっていたこともあるようで、付属のインレタも貼るか貼らぬか迷いました(インレタの転写失敗がそれなりにこわくて…)。
模型としての取り扱いの面を考えると、4箇所すべて金属のナンバープレートを貼り付けても良さそうです。金属のナンバープレートも4箇所分付属しています。


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