Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>9600のモーターを引っ込める
2011.7.22
マイクロエースの9600は特に手を入れる必要がないほどマトモな姿をしていますが、他社製品がすべてキャブ内シースルーとなっているため、モーターを引っ込めてキャブ内を開けてみました。
マイクロエースの9600はウォームが直接モーター軸についているので、モーター交換の際にウォームを付け替えなくてはなりません。そのへんはKATOの旧D51のモーター交換と似ているところがあります。
シリコンチューブでつながっているマイクロエースのD51に比べて面倒です。
材料は小型モーターと、シャフト径調整用のパイプ(ここでは仮に絶縁チューブ)、プラ板小片少々です。撮影用に人形2体を使いました。
上が元のモーターです。ちょうどアイコムのキャラメルN用モーターに同じピッチのウォームが付属しているので、最初はそれを使おうと思いました。 | |
しかしウォームが短く、ウォームホイルに噛み合う位置までモーターを前進させると、モーターの下部がウォームホイルに当たるようです。ウォームを少し引き抜いてモーター本体から離そうと試みましたが、なんと失敗してモーターを壊しました。 | |
あきらめてBトレモーターを使いました。ウォームは元のモーターから無理やり外して付け替えました。シャフトがウォームの穴より細いので、細いパイプでシャフトを太くするなど工夫がいります。 | |
モーター取り付け部のダイキャストを内側から削ります。写真の赤い矢印の部分がかなり薄くなるので、当初は金ノコで丸ごと切り取ることも考えましたが、モーターの固定や通電方法が不便になるので残しました。モーターは外装をテープで絶縁し、余ったBトレ動力の集電板を端子にハンダ付けしました。 | |
モーターの下部には厚さ1.2mmのプラ板を取り付けてシャフトの高さを合わせました。この工作ではシャフトの位置を正しくしてモーターを固定するのが非常に大切です。いいかげんだと走行に差し障ります。 | |
モーターを組み込んで走行チェックしながら、ダイキャスト内側を削り足したりしてシャフトの向きを調整します。またボディーがヒップアップぎみだったので、ついでにダイキャスト上部やウエイトも少し削りました。 | |
キャブ後妻は厚さ0.5mmプラ板で簡単なものを作りました。特にバックプレートは付けず、プラ小片をモーターに貼って、加減弁ハンドルのシルエットに見えるようにしました。 | |
床板は後部の渡り板も含めて、厚さ0.25mmの黒色プラ板から適当に切り出すだけとしました。撮影用に投炭用の人形を置きました。人形もポーズにこだわると色々ありますが、遊びなのでそのままです。実はモーターを点検しているおじさんです。 |
これだけです。ご覧のようにキャブインテリアはほぼ何も作っておらず、椅子すらありません。
手順は少ないのですが、モーターのウォーム交換、ダイキャストの切削、モーター位置の調整などは時間がかかります。
機関士の人形は、両面テープで側面に直接貼り付けているだけです。
出発進行 | |
頑張ってね…。 |
発売予定の9600(49654)デフなしでやってみるつもりでしたが、ちょっと遅れているようなので、ここで使った製品は古い「A9706 9600形北海道重装備」です。長らく保管していて集電性能が落ちていたため、ドローバー集電線やその接触部などを磨いて回復させました。
関連リンク:Bトレ用モーターを使う-KATO編