C12の加工

C12加工前後

2005.8.23

C12は色々な制約に向き合ってデザインされていることがよくわかりますが、苦しい形であることは間違いないです。
そのままでは改造が大変なので、まず一体成型になっている車体を加工しやすい単位に切り離し、あとでプラモデルのように組み立てました。


使用したのは、以前の紙のC12で余った「もおか号タイプ」のボディーです。
足回りはC12 66を使ったので、結果的にC12 66のボディーがひとつ余りました。

加工の様子

C12加工前(側面)

加工要領は次のようになります。

  1. ランボード、サイドタンク、リアタンク、キャブ側板を切り離します。
  2. ボイラーを下から約2mm切り詰めます。
  3. サイドタンクとリアタンクを下から切り詰めます。
  4. キャブ側板の上部を1mm少々切り詰め、裾も0.5mmほど切り詰めます。
  5. 煙室パーツは直径を1mm小さくし、扉も一回り削ります。
  6. 出来上がったパーツを接着して組み立てます。
C12加工後(側面) 加工後の側面です。
邪魔だと思った部分はストレートに切除しました。
ランボードより下は手をつけていません。
C12加工前(前面)
加工前
C12加工後(前面)
加工後

ボイラーが太いので実物の細面な感じを出すのは難しいですが、そこは妥協しました。
それでもキャブ周辺の印象だけは何とかしたいと思いました。

●解体

キャブ分離
[1] ボイラーとキャブは最初から別パーツになっています。
キャブ下部切断
[2] リヤタンクを切る前に、裾のフチより下を切断しましたが、最初に別パーツの後部ハシゴを外したほうがよいです。
上部の石炭は上側にはがしました。
リヤタンク切断
[3] リヤタンクは、ドアの後ろの手すりをガイドにし、側面からデザインナイフを入れました。写真の緑の線だけはヒサシが邪魔で外から切ることができず、裏からナイフを入れました。
キャブ側板切断
[4] 側板の上部(赤線)は、角の丸くなっているところを切りました。そうすれば接着後の継ぎ目消しが簡単です。
水色の線は妻板のフチぎりぎりから、内側に向かって斜めにナイフを入れました(gmの箱モノのキットをイメージしてください)。内側から切ると楽そうですが、思わぬところにナイフが出てくることがあるので避けたほうがよいです。
前面分解
[5] 前デッキと扉も別パーツです。壊さないように分離しますが、うまくいかないときはナイフで切ったほうが安全かもしれません。
ランボード切断
[6] ランボードとサイドタンクを横から切り離します。ボイラーは緑の線のあたりに切り込みを入れ、裏の肉厚を削って内側に絞っておきます。
分解終了
[7] これでプラモデルのパーツを作り出すことができました。あとは最初の写真の要領で、キャブ側板・タンク・ボイラー下部・煙室戸を削ってパーツを整えます。

個々の部品を削って形を整えます。
まずサイドタンクを下から1mm切り詰めました。
サイドタンクとリヤタンクの高さが同じになるようにし、キャブ窓とタンクの高さがちょうどよくなるようにキャブ裾の高さを決めます。リヤタンクの裾はキャブ裾に合わせて下から切り上げます。
窓の上側は、屋根と仮組みして様子をみながら少しずつ切り取ります。私は最初1mmくらい切り取ってみましたが、あとでさらに0.3mmくらい切りました。

ボイラー下部は、段のついているあたりまで2mm弱切り詰めました。
サイドタンクも少し上げるので、その箇所のボイラーも下から削りますが、私の場合0.5mmくらいでした。

●再組立

前面の再組立
[8] ここから再組立です。
まず扉の位置を決めてランボードを合わせ、その高さに合わせてサイドタンクを接着しました。
後方の再組立
[9] キャブ側板は、ひとまずゴム系接着剤だけで接着しておきました。バランスがおかしいことに気付いたとき、切り離しが楽です。
動力の加工
[10] 動力は分解してから、矢印の範囲を上から2mmほど削り、断面が半円形になるようにします。
ボイラー後部には穴をあけてモーターを逃がし、モーターには直接安全弁を取り付けます。従台車からライトに伸びていたリード線は外しましたが、残せるものなら残したほうがよいです。

完成

C12完成(側面)

高さやキャブ周辺の違和感は解消することができ、横から見ると別ものになります。

C12完成

実物そっくりというわけにはいきませんが、他の機関車と大きさが合うので、走らせるのが楽しくなります。
ボイラーを後ろから絞ってより小顔にしてみたり、煙突を切って正しい位置に移したりしてみるのも面白いと思います。模型ではなぜか煙突がかなり後ろについています(姉妹機のC56はそんなことはありませんでした)。

ボディーにナイフを入れるのは気後れすることですが、実際にやってみるとどうなるのかを知りたい気持ちが勝りました。


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