2005.7.11
大味な工作で、方法は作りながら考えています。長ければ切る、短ければ足す(笑)。
使用したのはマイクロエースA7202「C58-98 北見機関区」です。デフが切り詰められており、前面の形状が一風変わっているため、前デッキの傾斜がきついのが目立ちにくいと考えたのです。
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試行錯誤のあと、結果的にこうなってしまったという部分もあります。
C57では、前後2枚に分かれているランボードをバラバラに切り離したため接合が少し面倒でした。何とかつながったまま切り取れる方法はないものかと、加工候補のひとつだったC53で練習してみました。 やってみると結構面倒です。ランボードが一直線になっていないというのもあるのですが…。 というわけで、C58でも前後別々に切り離すことに決めました。 |
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手持ちのC58は、どれも前デッキががっちり接着されていて、周囲を揉んでみても外れません。ここを外さないことにはどうしようもないので、デザインナイフで切り込んでいって乱暴に切断してしまいました。 | |
扉も一体成型になっているので、裏から切り離しました。写真で黄色くなっているあたりに見当をつけてナイフで切り込んでいます。 | |
やってみると意外と簡単でした。ただ、作業中にデフなどを傷めないように注意が必要です。私はデフのステーを1つ曲げてしまいました。先にデフの上端を切り取っておけば良かったのかもしれません。 | |
キャブを切り離し、邪魔なパーツを外してからランボードを切り取ります。このあとボイラー下部を少し切り詰めて、ランボードを接着し直しました。 | |
キャブは裾を2mm強切り上げています。ドア窓のバランスなど調整したほうがよい部分もありますが、これだけでだいぶ変わるので他には手を付けていません。 ※この写真は加工前のものです。 |
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デフは上端を少々切り詰めます。もし切りすぎてしまったら、薄いプラ板などを縁取りに見立てて断面に張り重ねると直せます(あまり切りすぎると無理)。 | |
動力は削る部分が多いので少し時間がかかりました。前面の傾斜部のあたりも削る必要があります。 ボディと一度でうまく合わせることができ、成功したと思ったのですが…。 |
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致命的な大失敗をやらかしました。ギヤ軸が根元からちぎれてしまったではありませんか! でも、直さないことには直りません。 |
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前面は外周を一回り削って小さくしました。扉の手すりはげんこつステーを外し、薄いプラ小片を台座にして直接接着しました。 (C56、C57も同じ方法です) 買い置きの大きいヘッドライトがなくなってしまい、買いに行くのも面倒なので、何か似た形の部品がないかジャンク箱をあさっています。あった、あった。 しかしこの箱、何のものかわからないデフやら屋根やら、冷却管やら…。 |
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モーターは発電機の後方にはみ出すのですから、その部分のボディーを削って合わせます。発電機の台座もわずかに削らなければならないかもしれません。 炭水車と連結するドローバーは、中央のジョイント部を接着剤で固定したのち、その上部の突起を削って平らにしておきました。 |
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ランボードが1.5mm下がるため、端梁もずいぶん下がって、ここにきて気になりだしました。 そこでカプラー開放テコをいったん引き抜き(1本根元がちぎれた…)、端梁をスパッと切り取って前デッキのバネ箱を下から削り、付け直しました。 ただ、逆に先台車の前面が平面なのが丸見えになるので、気にならなければ手をつけないほうが簡単です。 |
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左が未加工のC58(A7201 パレオエクスプレス)、右が加工後のC58です。 他の部分に比べて前面の密度が低いので、このあとデッキ下のステップと、北海道形の前面手すりを取り付けました。 また、動力先端の下側には適当な厚さのプラ板を貼り付けると、横から見たときに先台車の上に隙間がなくなって見映えが少しよくなります。 |
写真の大きさが違いますが、加工前の製品はこんな姿でした。
加工前
製品はモーターが後ろにも上にもはみ出さないようにするため、全体がかさ上げされて似なくなっていたようです。