Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C59の高さを下げる

C59の高さを下げる

C59未改造 C59改造後

マイクロエースのC59は非常に滑らかに走る模型ですが、当初から外観が犠牲になっていますので、車高・キャブ・前面の印象を中心に少々加工してみました。

2000.1.5/2004.12.31


はじめに

C59改造前後

左が未改造品、右が改造品です。
まずは動力ユニットを削って、車高を全体的に約1.5mm下げました。
その後、製品が特にツボを外している部分を簡単な方法で修正します。

高さについてはもう一声といきたいところですが、デッキも一緒に下がってしまうため、やりすぎると前から見たときに短足になって、逆にC59らしくなくなります。
目をつぶるところは、目をつぶっていきます。

ダイキャストブロックの加工

ボディーを外し、矢印の部分を中心にダイキャストブロックを削りました。

ダイキャストの加工

上が未加工の動力、下がちょっと汚いですが、加工後のものです。

(1)の部分は、断面の上部がきちんと円形になるように注意して削ります。三角屋根のような形になるくらいでも構わないと思います。
丸いボイラーの内側にぴったりはまるわけですから、高さだけ削っても収まりません。

(4)でプラスチック製のシリンダーブロックの上部も削りますが、割れやすいので少しずつ削りました。

ボディーの加工

ボイラーの加工

モーターの接点の部分が、ボディーに当たってしまうので、裏側から削ってボディーがぴったり収まるようにします。
(5)のあたりを裏側からできるだけ削り、最後に少し切り込みを入れて持ち上げました。

この材質は意外に柔らかいので、削りすぎやヒビに注意します。

キャブ

キャブの上下が長いので、ドア以外の裾(6)を下から切り上げます。
つまりこの部分だけは、車高を下げてもあまり高さが変わらないようにします。

このほか、私は煙突も少し切り詰め、テンダーの高さも下げました。

ここまでで車高が下がり、プロポーションが変わります。
なお、キャブの裾の切り上げは、車高の変更とセットで考えたほうがよいと思います。
車高だけ下げても、それだけではあまり似ないようです。

そのほか

動輪の加工 動輪の穴のモールドが浅いので、穴を開けてみました。※後期の製品では最初から穴があいています。
動輪を外し、車軸を曲げないように注意しながら、ピンバイスで表から穴を貫通させます。
まずプラ輪心が貫通し、次に金属の車輪裏に当たりますが、適度に力を入れてピンバイスを回していると、やがてドリルが食いついてくれます(無理は禁物)。
一度食いつけば、薄い金属なので容易に穴があきます。
小さいものなので、円形の穴を開けておくだけで十分な効果があります。
市販パーツ

簡単にディテールアップしたいときは、市販の専用パーツがいくつかあります。

・ナンバープレート(銀河モデル) C59・C60用10種類
C59 42、66、67、79、124、127、161、164、C60 7、101

・空気作用管(ワールド工芸) C59用

・C59標準仕様パーツセット(銀河モデル)
エアホース・排障器・デッキステップ・前照灯・逆止弁・砂箱フタ・汽笛・
信号炎管・空気分配弁・二子三方コック・キャブステップ・ATS車上子・
テンダー手すり・デフ手すり・ボイラー踏み板

パーツセットはとても便利ですが、入手しやすいのはそれぞれの単品かと思います(特にC59専用というわけではありません)。

完成

車高・キャブ・ライトの3箇所を変えると、だいぶ雰囲気は変わります。
この例は、さらに銀河のパーツセットとワールド工芸の空気作用管をそのまま付けただけです。

改造後C59加工後
未改造C59未改造
参考:
ワールド工芸
ワールド工芸

ナンバープレートについて

製品のナンバープレートは少々小さいので、先ほど紹介した銀河モデルのナンバープレートに交換すると、前面の印象がよくなります。
両面テープで元のナンバーの上から貼り付けるだけでも効果があります。

C59改造後
未改造
C59改造後
改造後
C59ナンバー変更イメージ
市販ナンバー取り付け

さらに改造

スタイルの改善にもっと踏み込むには、思い切ってランボードを付け直し、前面も改造する方法があります。

改造後

詳しくはこちらでご紹介しています。→[C59の加工]


「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る