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古典Dタンクの組み立て(アルナイン) その2

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ボイラー

ボイラーの位置合わせ

ボイラーを仮合わせして、動力部などに当たらないかを調べました。

どこか組み立てがマズかったのか、ボイラーの後端と、キャブ妻板の前に隙間が空いてしまいました。本当は妻板の穴にボイラー後部の突起がはまり込むのですが、ぎりぎり届いていません。

補正板

隙間ができたときのため、補正板が付属しています。
キャブ妻板にハンダ付けしました。

ボイラーの位置合わせやり直し

まだ若干隙間がありますが、一応固定はできるようになりました。

汽笛取り付け位置のマーク

別パーツの汽笛を取り付けます。
取り付け穴は自分で開ける必要があります。針先でスチームドームの後部に小さい凹みを付けます。

汽笛取り付け穴を開ける

0.5mmドリルで穴を開けました。
後ろにサンドドームがあるため、ドリルはまっすぐ差し込むことができず、斜めになります。ドリルでサンドドームの頭を削らないようにテープを貼っています。

丸いドームに斜めの穴を開けるのは一見難しそうですが、柔らかいホワイトメタルなので簡単です。

汽笛を接着

汽笛は2種付属しているので、好きな方を選んで付けます。

煙室扉を接着

ボイラー前方に煙室扉を接着しました。

次は塗装です。

塗装

塗装

アクリジョンのつや消しブラックで全つや消しにしました。
アクリジョンはエアブラシが詰まりやすい傾向にありますが、つや消しブラック100%となるとさらに詰まりやすいです。中盤から、ノズルを洗ってから1分もしないうちに詰まったりして、作業性が悪くて困りました。
かといってあまり薄めると、水性のため金属に弾かれてしまうので、加減が難しいです。

写真の右のほうに写っているのはこのキットには関係ありません…同時期に発売された、トーマモデルワークスの龍ヶ崎4号機キットの輪心です。思い立ったときにすぐ動力を組み立てられるよう、一緒に塗っておきました。

車体真鍮部分

車体の真鍮部分は、ライトに銀を入れ、ナンバープレートとガラスを接着しました。

ボイラー部分

ボイラー部はライトの銀と汽笛の金を入れ、ナンバープレートを接着しました。

シリンダーブロック

シリンダーブロックの取り付け部に付いている仮止めネジを外し、塗装したシリンダーブロックを付けて、タッピングビスで固定しました。

説明書に従ってカプラーを取り付ければ下廻りは終了です。カプラーは、マグネ・マティックカプラーNo.2001のショートタイプを前後とも使用しました。

古典Dタンク 完成

上下をネジ留めして完成しました。曲げ加工が多いので、今までの「とても簡単」シリーズよりは時間がかかりましたが、曲げ以外はすぐできました。
走ることがわかっているので気楽にできました。

古典Dタンク 完成

古典Dタンク 前方

古典Dタンク 後方上方

国鉄4030形をイメージして作られている模型です。実物のDタンク自体が少ないので自然そのへんに落ち着くと思います。
動力ユニットもコンパクトなので、他にも応用がききそうです。

この機関車はボイラーが長いので大きく見えますが、実際にはC12と同じぐらいの小型機です。

KATO C11
C11
KATO C11
KATO C12
C12
KATO C12
アルナイン 古典Dタンク
古典Dタンク
アルナイン 古典Dタンク

難しそうなD型機の動力ユニットを、安定した組み立て済みとしてまとめられているのは正直びっくりしました。
Dタンクという題材の珍しさもあいまって、歴史に残りそうです。

古典Dタンク

このシリーズ、このあとどんな方向に進むのでしょう。
Eタンクまで突き進むのか、意表をついてマレーとか…。
(おわり)


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