Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>C10

C10 その3-製品について

1 2 [3]


マイクロエース

●初回シリーズ

A7304 C10 1 原型 2003年

C10 1

A7304
C10 1 原型

2003年 (拡大写真)

重見式給水温め器がステキです。

A7306 C10 8・大井川鐵道 2003年

C10 8

A7306
C10 8・大井川鐵道

2003年 (拡大写真)

1号機と比べればあっさりした外見です。

2003年、マイクロエースの制式蒸機ラインナップの終盤に発売されました。
同社の他のタンク機にならい、貨車(ホラ)が1両ついて、値段を8600円に統一していました。

基本的な作りは、それより前に発売されていたC11と同じですが、車輪が黒色になり、ヘッドライドの形が変わるなどの仕様変更もされています。C11より煙室扉が少し前方にせり出している様子もちゃんと作られています。一方C10の特徴のひとつである、キャブやタンク周囲のリベットは表現されていません。
なお現在の大井川鐵道の8号機のサイドタンクには、実物でも原形のような目立つリベット列はありません。キャブや後部タンク等には残っているので欲しかったところです。

C10 内部

マイクロエースのC10(初回品)やC11(2代目まで)は、従台車からの集電を2本のリード線だけに頼っていますので、これが切れると走行性能が極端に悪くなります。また、赤の矢印のバネが弱くなると、接触が悪くなって同様に走行性能が悪くなります。よく走らなくなったときはチェックしてみるといいかもしれません。

従台車からリード線で集電する構造は、その後発売されたトラムウェイ製品も同様です。

●2019年改良品

A7315 C10 8・大井川鐵道・改良品 2019年

C10 8 改良品

A7315
C10 8・大井川鐵道・改良品

2019年 (拡大写真)

期待通り、キャブと炭庫にリベット列が追加されました。

16年後の2019年になり、C10 8が改良品として再登場しました。
プロポーションは初回品と同じですが、一部ディテールや塗装が変更されています。動力ユニットも新型に変更されて集電性が改善し、後部ライトも点灯式になりました。

初回品に付属していた貨車はなくなり、価格は¥14,000+税となりました。時代の変化を感じます。
今回はC10 8のみで、C10 1の改良品の発売はありませんでした。
こちらでもご紹介しています。→マイクロエースC10 2019年改良品(C10 8・大井川鐡道)


トラムウェイ

マイクロエースからC10が初登場してから、15年後に発売されました。このころはすでに、量産品の模型であっても、各社の縮尺はほぼ1/150に揃っている時代でした。

TW-N-C10B 国鉄C10形 2018年

C10

TW-N-C10B
国鉄C10形

2018年 (拡大写真)

重見式給水温め器がなくなったあとのスタイルで、タンク側面などのリベットが印象的です。

TW-N-C10A 国鉄C10形(重見式給水温メ管タイプ) 2022年

C10

TW-N-C10A
国鉄C10形(重見式給水温メ管タイプ)

2022年 (拡大写真)

今までの中国製から、輸入した部品を日本で組み立てる方式に変わりました。
公式サイトにエッチング製ナンバープレート付きとありましたが、先に発売された同社のC11門デフタイプと異なり、文字はエッチング浮き出しではありません。以前と同じ平面印刷です。

先にC11シリーズを出していたトラムウェイが、その派生商品のような形で発売したものです。
C11には初回の第一弾シリーズと、その動力を少し改良した第二弾があり、その第二弾の動力を使用しています。

ボイラー廻りはダイキャスト、キャブ・ランボード・炭庫などはプラスチックです。煙室の長さなどC11との作り分けも的確になされています。小型モーターがキャブ内に入っており、車高を押さえたスッキリした外観で、先輪までスポークの抜けた下廻りや適度なディテールのおかげで精密感のある模型となっています。

ただ上廻り各部の組み立てが丁寧とはいえず、ランボードの曲がりやキャブなどの傾きも目立つところが何とも惜しいです。走りのほうは大手メーカーの製品には及びませんが、良いものに当たれば客車を引いてまあまあの走行は可能です。ギクシャクと安定しないものもあるので、必ず店頭で走りを確認してから買うのがよいと思います。

こちらでもご紹介しています。→C10(トラムウェイ)


[←前ページへ]

1 2 [3]

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る