Nゲージ蒸気機関車>2022年のメモ>2022.8.10/2022.8.11
各社C11の中にあって個性の強い構造をもつトラムウェイのC11に、新たに門デフタイプが追加されました。
店頭で物を見ず、いちかばちか予約して送ってもらった1両です。これが一般的なものなのか、良いほうなのか良くないほうなのか、私には判断できませんのでご了承ください。
製品全体は従来通り中国製です。4年前に一度改良された動力ユニットが採用されています。
その時の様子はこちらをどうぞ。→トラムウェイ C11(第二弾)
なおKATOのC11も今月ほぼ同時の再生産です。
それぞれ作りはまったく異なりますが、大きさ的には並べても違和感はありません。
以下、トラムウェイの「門デフタイプ」です。
端梁幅が実物の1/150と比べて1.6mm程度広いこともあり、堂々とした前面です。
ライトには銀ブチがあるので一見大きいシールドビームのようですが、パーツはLP403のようです。ちなみに保存されているC11 254はシールドビーム付きになっていました。
向かって左のステップが元々事故ってますけども、曲げ戻すと折れそうなのでやめました。
今までのシリーズはよく知っていますので、あちこちがキチッとしていることはあまり期待していないです。
翌日…やっぱりステップがそのままではかわいそうで、慎重に熱を加えて修正しました。
※これ以外の写真は修整前のものです。
左右のステップは一体のパーツで、それがデッキ下に熱着されていました。はめ込みだけで固定する精度を出すのは難しく、かといって接着剤を使うのは組み立て性が悪かったということでしょうか。
ちなみにKATO製品はステップ・つかみ棒・解放テコまで一体のパーツです。工場での組み立て性を最優先にしているようで、触ると少しぐらつきます。
後方です。ライト両脇の通気口が特徴です。
以前の製品のひとつと並べました。
今回の「門デフタイプ」です。前面枠に銀色をさしたLP403風ライトです。門鉄デフは傾きなくきれいに付いていました。 |
第一弾のひとつ「国鉄タイプ・シールドビーム サイドタンク揺止付」です。こちらは商品名にもあるようにシールドビーム灯です。 |
細かいところも少々ご紹介します。
すべて、私が闇ナベ的に買った1両のことですのであしからず。
前後のカプラー解放テコは接着剤で固定されていましたが(写真で見える接着剤のはみ出しは元々です)、その割に効きが悪いようでした。
特に前面はポロポロ取れたため改めて接着しました。どのメーカーの模型でもそうですが、一度取れたところはまた取れやすいので、部品をなくすまえに接着するようにしています。
デフレクターも一方は簡単に外れましたので改めて接着しておきました。接着剤が部品の材質に合わなかったのでしょうか。
もう一方は触った程度では取れはしませんでした。念のため再接着しました。
塗装は全体的にはつや消し黒ですが、左右のサイドタンクの表面は、まるでビニールでも張り付いていたかのようにつるつるでした。
未塗装というわけでもなく、何かうっすらと吹き込み程度の塗りはあるようです。デフレクターもやや感じが近いので、もしかしたら今回の製造で追加したパーツの塗装がそういうものなのかもしれません。改めてつや消し黒で塗り替えたほうが落ち着きそうです。
これは4年前発売の別製品です。ランボードの白線がきれいに塗られています。個体によってばらつきはあり、この時はいいものを選べました。
今回はその反動(笑)。まさに筆を使って人が手塗りしているのですね。 白色がランボードのフチを乗り越え、上面の網目板まではみ出す大サービスでした。
自分で白線を塗る際も苦労するので、ちょっと既視感があります。
最後に、今回の製品ではとても良いことがありました。
歴代のトラムウェイのC11の特徴というか弱点の中に、何とも言えないナンバープレートがありましたが、今回はエッチング製のきちんとしたものになっていました。前回までの製品に比べると段違いに引き立ちます。
市販品などで見慣れたエッチングプレートに似ているので、国内調達品なのでしょうか。最近はエッチングの業者も減ってきていると聞きますが。
これは思いがけない改善でした。
以上、私が買ったものの紹介になります。
今までなかった門鉄デフのC11がレイアウトを走るのはなかなか良いもので、塗り直してもっと活用してみようかと思わせました。幸い今回買ったものは集電の途絶もなく、走らせて眺めることは十分できています。ただし動きのスムーズさはKATOのスーパーなものにはかないません。
事情が許せば、買う際には店頭で絶対に中身を確認することをお勧めします。
まとめますと、門鉄デフもいいねというお話でした。