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C53 その3

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キャブ周辺

中村精密 キングスホビー
中村精密
窓の上下はちょっと広いですが、キャブ側面の形はよいように思います。窓の上部にひさしをつけると、上下を狭められるかもしれません。
キングスホビー
キングスホビー製品はいつもキャブの形が上手ですが、よく見るとモーターを隠すためにちょっと延長しているかのように見えますね。C55由来のためキャブ下は宙ぶらりんで、動輪は水かき付きです。
モア マイクロエース(デフなし)
モア
大きくてすっきりした動輪や、ランボード下の配管、繊細な笛のテコ表現など見ごたえがあります。
マイクロエース(デフなし)
モアよりボイラーが高く、動輪は一番小さくなっています。もう少々、実物のようにキャブが上下に押しつぶされたような感じが出ていればよかったですね。
マイクロエース(デフ付き) マイクロエース(デフなし・改良品)
マイクロエース(デフ付き)
窓下に横棒が追加された以外は初回のデフなしと同じです。写真の65号機は、汽笛がドーム脇についているため、ここには写っていません。
マイクロエース(デフなし・改良品)
再生産品のデフなし(45号機)です。形は以前と同じですが、キャブ裾の銀色のために上下高が縮まったように見え、やや感じよく見えます。ナンバーは形式入りです。
ワールド工芸(デフなし)
ワールド工芸(デフなし)
デフなしは窓の保護棒の取り付け穴が高い位置にあり、2種類のパーツを選べます。 キャブ下の後台枠も表現されています。 なお、キットには後に取り付けられた後部天窓も付属しています。
中村精密のバックプレート モアのバックプレート
中村精密
中村精密はテンダードライブのため、簡素なものではありますがバックプレートがあります。
モア
モアはコアレスモーターがキャブ内いっぱいになっているので、バックプレートも後ろまで下がっています。これが実物ならちょっと足元が狭いですね(笑)。
ワールド工芸のバックプレート
ワールド工芸
中村精密と同じくテンダードライブで、キャブ内は最も広く取られています。バックプレートの模様はエッチングですが、一部は貼り重ね表現です。
モア 非公式側ボイラー後部
モア 非公式側
キャブ下の配管などがすごい表現です。テンダーのステップのリベットなど細部まで作られており、見れば見るほど細かいディテールを見つけられます。
放熱管はエッチング抜きで、ここだけ他と釣り合わず簡素な印象です。 
モアのC53は単発製品のため他形式との流用がなく、実物で同じ向きに揃っていない動輪のカウンターウエイトも、ちゃんとそのように作られています。
ワールド工芸 非公式側ボイラー後部
ワールド工芸 非公式側
ワールド工芸はエッチング表現にて配管をすっきりまとめています。放熱管はエッチングですが、折り重ねて立体感を持たせています。
なお配管を金属線で自作する人のために、配管留めのパーツが多数付属しています。
マイクロエース 非公式側ボイラー後部

マイクロエース 非公式側(デフなし・改良品)
ボイラー上の配管はマイクロエースも一通り押さえられており、別パーツも駆使して立体感があります。キャブ下は従台車が動き回る関係で単純です。
塗装の表面は大変滑らかで、同時発売の流線型(改良品)にみられるような塗膜の厚みもあまり感じません。

キャブ〜テンダー(流線型)

流線型はキャブ裾とテンダーのフォルムが連続的なデザインになっています。

中村精密 キングスホビー
中村精密
テンダー下部は直線的に内側に曲げられていますが、キャブ側面下部は垂直のままです。ボイラーカバーの裾はなだらかにランボードにつながっておらず、水平なランボードの上に載せる表現として割り切っています。
キングスホビー
テンダー下部、キャブ側面下部とも直線的に折り曲げられています。ボイラーカバーの裾はなだらかになっています。
ワールド工芸 マイクロエース
ワールド工芸
光線の都合でわかりませんが、テンダー下部やキャブ側面下部は内側に折り曲げられています。初回品ではやや直線的でしたが、リニューアル品では丸みが意識されています。
マイクロエース
これは初回品です。写真が不明瞭ですが、テンダー下部とキャブ側面下部に丸みがついています(肉厚を削っているというほうが正確)。 キャブ前方は他の3社とは異なり短いですが、C53流線型の図にはこの形で描かれているものもあります。
マイクロエース・改良品
マイクロエース・改良品
初回品にはついていなかった安全弁が、キャブ前方のボイラー上に追加されました。上から見たときはちょっとしたアクセントになります。

テンダー(標準タイプ)

マイクロエース 65号機テンダー マイクロエース 30号機テンダー
マイクロエース 65号機
標準の12-17形テンダーです。
マイクロエース 30号機
30号機はD50振り替えの20立方米形となっています。後方2箇所の細い手すりは金属製です。
ワールド工芸 モア
ワールド工芸
エッチング抜きの配管が多数あり立体感があります。台車はエッチング板をつづら折に重ねて表現されています。前方手すりは抜けておらず板状です。
モア
周囲の配管のほか、給水蓋の取っ手まで線材で作られています。テールライト未取り付けの姿ですが、中央に暖房管が付いています。

テンダー(流線型)

中村精密 キングスホビー
中村精密
ハッチが1つと、屋根開閉用のシリンダーが2個表現されています。軽く電気配管の表現もあります。
キングスホビー
薄い1枚の板でできているのでちょっと不安な感じがします。ハッチが3つと開閉シリンダーが表現されています。
ワールド工芸 ワールド工芸(新)
ワールド工芸
給水口はありませんが、屋根開閉シリンダーのほかに作用ロッドも表現されています。標識灯も2個ついています。
ワールド工芸(新)
小判形の給水口が3つ付きました。開閉シリンダーの位置なども変更されています。
マイクロエース マイクロエース改良品
マイクロエース
シリンダーなどの表現はなく、銀色に塗られたダミーのライトがついています。ハシゴが浮いていて立体的な表現になっています。
マイクロエース・改良品
テールライトに色入れが追加されました。なお、丸屋根の上部は側板と一体ではなく、台車のネジを取ると外れます。

テンダーの後部は普段見えないところで、各社とも少ない資料を元にそれらしく作られているようです。


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