Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C53流線型(新)の組み立て

C53流線型(新)の組み立て その2

1 [2]


このへんで帯状疱疹にかかったり(なぜか最近私の周りで公私共に多い)、仕事が異様に忙しくなったりで少し中断しました。
1〜2週間あいた程度ですっかり忘れてしまったような気がします。

テンダーの組み立て

テンダーの主要パーツ

これから組み立てるテンダーの主要パーツです。

側板は本体と一体化(折り重ね)されているので、C55流線型に比べて少し部品が少ないように見えます。

テンダーを箱状に組む

まずは、裏の丸穴からハンダを流して側板を張り合わせ、後部妻板を閉じて箱状にしました。

平らなところで確認

平らなところに置いて、ガタガタしないか確認します。
ちょっとゆがみがあったことに気付き、後部妻板を付け直しました。
これらが持ち越されていると、あとで前後左右どこから見ても、バラバラに傾いているように見えてしまいます。

後部のはしご

後部妻板にははしごが2本ついているので、表側に180度折り返して重ねます。
裏側にハンダ穴らしき小穴が左右2箇所ずつあるので、そこと下端の合わせ目あたりをハンダ付けしました。

テンダー後妻の取り付け

後部妻板を取り付けます。
あとでテールライトを付ける穴を、前もって開けておくと楽です。

妻板がぴったり収まる位置に取り付けると、妻板の上の水平なフチの模様と、テンダー側板のフチの模様が合わず、しばらく調整しました。

石炭皿の固定

テンダー前面は、模様が表に出るように折り返して貼り合わせ、上部のW形の仕切りと石炭皿を固定しました。
C55流線型と同じです。

テンダー前妻の固定

取り付けたところです。左右の側板のフチが少し出っ張っていますが、実物がツライチだったのかどうかわかりません。 ここを削ると、新製品で追加されている屋根のフチのモールドがなくなってしまうので、このままとしました。

旧製品のテンダー前妻

こちらは旧製品の同じ場所です。連結面でふだん見えないこともあり、ずいぶんあっさりしていました。

テールライトの取り付け

床板を取り付ける前に、テールライトを付けておきました。後部妻板の別付パーツはこれだけです。
このへんで、2本のはしごの間の仮ブリッジを切り取っておきます。

テンダー床板の組み立て

床板の下部は丸みがつけられています。旧製品よりも丸っこくなっています。
折り線を全部谷折りして組み立て、裏側の丸穴にハンダを流して貼り合わせます。

床板の取り付け

床板をテンダー本体にはめ込みます。
なかなかうまく入らず、無理に入れると外板が歪むので、表から見えない部分の板厚を削って収めました。

床板の一番下のフチには、折り目のつなぎ目が点々と残っているので、断面にハンダを少量流してからヤスリで削り取りました。

給水口の組み立て

旧製品にはなかった給水口は、楕円形の板を3枚重ねて表現されています。
ズレのないように中心を合わせて重ね、断面にハンダを流しました。その後ヤスリで修正します。

給水口の取り付け

3個作ったら、中心に付属の0.6mm真鍮線を立てて所定の位置に固定しました。

資料不足で真鍮線の先端をツライチに削るか、少し出しておくか考えましたが、とりあえず少し出した状態で組み立てました。

屋根開閉シリンダーの取り付け

屋根開閉シリンダー2個を取り付けてから、テンダー本体に内側から固定しました。

C55のときは塗装後に接着するよう指定されていましたが、C53では特にそのような指定がないので、先に取り付けてしまいました。C55よりも邪魔ものが少ないので、たぶん塗装もこのまま問題なくできると思います(カンスプレーだと噴射量が多いのでちょっと難しいかも)。

前部と同じく、側板が少しはみ出していますが、ここを削り取ると今回追加された屋根のフチがなくなるので、このままにしました。説明書の試作品写真でも、そのように見えたり見えなかったり…。

新旧側板

新旧製品はテンダー側板の模様も少し違います。
昭和10年以降の給水ハッチ改良後の姿とのことで、旧製品ではフタのあった部分が縁取りになっています。
屋根前後の縁取りの追加や、台車軸箱のフタの形状の変化もあります。

上廻り完了

以上で完了です。
特別難しくはありませんが、前面形状の組み合わせ部分は少し神経を使いました。

下廻りはほぼC55流線型と同じ要領で、特に動力ユニットはまったく同じです。
C53は第1動輪が少し離れており、第1・第2動輪の間に2組のブレーキシューが背中合わせについています。
模型ではプラ製の床板(ブレーキシュー付き)の前方を切断し、前後ひっくり返して取り付けてこれを表現するようになっています。

小ギヤと駆動軸ギヤが、厚みの半分ずれて噛み合うのが正常な設計であることを、C55流線型・C53流線型の説明書を見て初めて知りました。それまで自分の組み立てのミスなのかどうかはっきりしなかったのです。

「高精度ギヤ」の新動力ユニットはやはり効果があるようで、音も静かで安定しており、今までのワールド工芸のテンダー動力の中で一番よいように思います。 ギヤ表面のバリや、ギヤ軸のネジ穴のバリもなくなるよう配慮されているようです。

完成

この高さでスノープローに衝突されたら大変ですね。


[←前ページへ]

1 [2]

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る