Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>C54
中村精密 基本はホワイトメタル一体ですが、出っ張った給水温め器や小さいデフなど一応の特徴はできています。マイクロエースもそうですが、顔がもう少し引っ込んでいればもっと似たように思います。 |
キングスホビー よく似ているように思います。ライトはホワイトメタルの煙室扉と一体で、裏から光ファイバーを差し込んで点灯するようになっています。 |
マイクロエース 標準型 車高がある以外は何とかまとまっているように感じます。給水温め器は実物どおり出っ張ってほしかったのですが、解放テコが邪魔だったのでしょう。 |
マイクロエース 火の粉止め 煙突に回転式火の粉止めが付けられている以外は、標準型と変わらない形態です。 |
ワールド工芸型 ほとんどそのものずばりの顔です。給水温め器はロストで、非公式側の配管2本も一体で鋳造されています。 |
構造や条件が違うのでまとめ方に差異がありますが、どれもそれぞれのメーカーの流儀の中で、C54の表情に近づけられているように思います。
KATOのC11と、キングスホビーのC54です。実物が同じ時期に作られていることもあり、印象が似ていると思いませんか?
マイクロエースのC54など、同じマイクロエースのC11よりもC11に似ているように思います。
中村精密 窓の上部が少し高いので、「ひさし」などを作って隠せばちょうど良くなりそうです。 |
キングスホビー 形の捉え方が上手だと思います。C55への「かぶせもの」なので、テンダーとの段差は大きくなってしまいました。 |
マイクロエース ランボードとボイラーが高いため、窓の位置や大きさを調整しているようです。ちょっと苦しそうです。 |
ワールド工芸 これまたよく似ています。大きい窓が印象的なデザインです。固定式ですがキャブ後方には渡り板も付いています。 |
実機では、窓の上辺はテンダーの上辺と大体同じ高さになります。ワールド工芸はそのあたりもバランスがよくなっています。
またC54の特徴である、キャブ屋根妻面の分厚い縁取りは、キングスホビーとワールド工芸で再現されています。
マイクロエースは屋根の高さを抑えたため色々と無理がきており、キャブ自体はいまひとつ似ていないように思いますが、このボイラーの高さとテンダーの低さの間に挟まれては難しそうですね。 なおキングスホビーもそうですが、コンプレッサーの後ろにある速度検出器のディテールが効いています。
中村精密 |
中村精密 汽笛のほか逆止弁も金色です。ロッドにも赤が入っていて全体に華やかな感じです。 初期のC51ではボイラーをまたぐハシゴが一体でしたが、C54では別パーツとなって効果を上げています。空気放熱管はボイラーと一体成形です。 |
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キングスホビー |
キングスホビー 冷却管は繊細なエッチングです。ランボード上の網目模様も楽しいです。このランボードにフチをハンダ付けしてボイラーに取り付ける作業がなかなか難しいです。 汽笛はKATOのC55のものを使うように指定されており、この例ではまったくそのまま取り付けています。 |
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マイクロエース |
マイクロエース 「スーパーディテール」と宣伝されていたボイラーまわり。今見ると普通ですが、同社最初のD51などに比べるとだいぶ表現力が増しています。 |
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マイクロエース C51(参考) |
マイクロエース C51(参考) …しかし個人的には、すでに発売されていた、同社の9600北海道重装備やC51のほうが、よりスーパーディテールらしかったように思います。立体的なパイピングは今でも見ごたえがあります。 |
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ワールド工芸 |
ワールド工芸 冷却管をはじめ主な配管はエッチング抜きで、素材にはリン青銅とステンレスが使い分けられています。一部は真鍮線を曲げて取り付けますが、給水温め器周辺の配管が多いC51に比べますと難しくはありません。 |
中村精密 テンダードライブのため、内部に駆動機構がびっしり入っています。石炭は粗めですがザクザク感がとてもよく出ています。 |
キングスホビー 種車のC55テンダーの側板を切り取り、代わりにエッチングの外板で枠を作って載せる構造です。 |
マイクロエース マイクロエースは同形のテンダーを付けた機関車をいくつか出していますが、形式をまたいで共用された例は少ないようです。水容量や増炭板の有無などの形態差のほか、エンジン部に合わせて大きさを変えたりもしているようです。 |
ワールド工芸 先にC53で使われたのと同じテンダーが付属しています。中身も同じ高精度ギヤ仕様です。 |