Nゲージ蒸気機関車>蒸機の紹介>C56
2000.9.13/2024.3.24
C56は車体が小さくボイラーが細いため、9mmゲージでは製造しにくそうな形式ですが、1980年代にはすでに中村精密からコアレスモーターの製品が発売されていました。
1999年から2000年にかけて、乗工社・マイクロエース・トレインショップから次々と発売され、一時は市場に3社のC56が同居しているという珍しい状況がみられました。
2012年になってから、KATOよりコアレスモーターを内蔵した新製品が縮尺1/150で発売されています。
中村精密 | 中村精密 (拡大写真) |
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乗工社 | 乗工社 (拡大写真) |
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マイクロエース(92号機) | マイクロエース(92号機) (拡大写真) |
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トレインショップ | トレインショップ (拡大写真) |
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KATO | KATO (拡大写真) |
発売順に並んでいます。各社とも全長はほぼスケールで作られており、どれもほとんど同じ長さです。ただし小型で製品化が難しい形式のため、発売時期や駆動方式により、車高やボイラーの太さはずいぶん異なります。
乗工社はテンダーモーターのため、キャブ内をシャフトが貫通していますが、キャブ内部がすっきりしていてボイラーも細くなっています。他はエンジンドライブで、中村精密・トレインショップ・KATOはコアレスモーターです。使用したモーターの大きさにより、ボイラーの太さが多少の影響を受けているものがあります。
キャブのあたりを中心に順に見ていくと、3番目のマイクロエースでいきなり大きくなって遠近感がおかしくなりますが、マイクロエースは通常のモーターを使用してエンジンドライブを実現しているためです。
中村精密 (拡大) | 乗工社 (拡大) | マイクロエース 92号機 (拡大) |
トレインショップ (拡大) | KATO 小海線 (拡大) |
マイクロエースのみ別形式に見えますが、そのほかもメーカーそれぞれに特徴があります。特に動力の影響を受けるボイラーの太さや、それとバランスを取るナンバープレートの大きさの違いで、表情にも違いが出ています。乗工社とKATOが比較的似た印象です。
乗工社のステップはフロントデッキと一体のロストパーツなので、少し太くなっています。
中村精密 (拡大) | 乗工社 (拡大) | マイクロエース 92号機 (拡大) |
トレインショップ (拡大) | KATO 小海線 (拡大) |
テンダーの全幅に対して、上部の炭庫の幅が少しずつ違うので、後姿の表情も違います。
乗工社はテンダー内にモーターが積み込まれているため、炭庫の幅が最も広くなっています。KATOのみ後部ライトも点灯します。
なお実物の炭庫の幅に個体差があるのかどうか存じませんが(詳しい方教えてください)、図面によって少し幅が異なるようです。
マイクロエースとKATOの炭庫の幅は少し違っているのですが、それぞれに近い寸法の図面がありました。
トレインショップはステップが1つずつ線材でできている繊細なもので、後部カプラーはZゲージ用のマグネ・マティックカプラーです。
中村精密 | 中村精密 | |
乗工社 | 乗工社 | |
マイクロエース | マイクロエース | |
トレインショップ | トレインショップ | |
KATO | KATO |
これだけ小型の模型でも、最古の中村精密から最新のKATOまで、長さと幅はほぼ同じに揃っています。
一時期市場に3者共存した乗工社・トレインショップ・マイクロエースと、最後発のKATOです。
マイクロエースは背が高い高いと言われていますが(実際かなり高い)、それぞれに「汽車」になっていまして、自分で見て違和感がなければそれでよいわけです。貨車はKATOのツム1000です。
乗工社
トレインショップ
マイクロエース
KATO