Nゲージ蒸気機関車2024年のメモC56 160(KATO)

C56 160(KATO) その2

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テンダー

KATO C56 160後部

特定機ならではのディテールフルな仕上がりです。
点灯式のライトは上端にあり、その下にはカメラも見えます。

バック運転も意識して、KATOのテンダー機では一体化することが多い解放テコは別パーツであり、ライトも点灯式です。

C56 小海線と比べると公式側の台車枠にも配管が追加されており、後部に暖房ホースもぶら下がっています。

KATO 小海線
KATO C56 小海線
KATO C56 160
KATO C56 160

C56 160では妻面の増炭枠の扉やATS機器箱の蓋など、細かなディテールが変更されています。
短いつかみ棒が付いているのも楽しいですね。このつかみ棒は分売されました。

さてC56のテンダーといえばスロープが特徴で、そこに設けられているステップも後付けの違いで様々です。
KATOの160号機は6段ステップで、左右で形が違います。

KATO C56 160 KATO C56 160

次はマイクロエースです。後部ディテールは既存品の流用ではなく160号機のために作られているようです。
後部ライトは銀色に塗られたダミーですが、レンズカットはそれらしくできています。

マイクロエース C56 160

テンダーのライト

ライト

KATOのC56 160のテンダーライトは引き抜くことができます。分売パーツ(Z02-2689 C56 160テンダーライト)も販売されました。

外観的にはD51 498ライトと同様ですが、導光部が短いです。

D51標準形への装着

そのためD51標準形にも導光部をカットせずに装着することができます。点灯もします。

最近は色々なヘッドライトが分売されるようになって嬉しいですね。

C56 160のヘッドライト

ちなみにC56のヘッドライトはあまり前方に出っ張らず、煙室の上に載っているのが基本の形です。
個体差はあり、少し出っ張ったり、逆に引っ込んだりしているのもあります。

この模型は現在のC56 160と同様になっています。昔々の160号機はライトが今よりも小さいLP42で、レンズ面が今に比べ少し後ろに位置していました。

また、姉妹機のC12ではC56よりライトが少し前方に取り付けられているのも面白いところです。

その他パーツ

付属パーツの小袋

完全に個人的なことですけども:
いつも付属パーツを取り出したあと、元の袋にきちんと収まらないので、今回は開封する前にガッチリ収納状況を写真に撮っておきました(笑)。

開封前の裏表です。ナンバープレートとその他のパーツがうまく重ねられていることはわかりますが…。

パーツをそのまま取り出したところ

重なったまま、パーツ袋からそっと抜き取ったところです。

片側にカプラー類、もう一方にヘッドマークですね。

パーツを並べたところ

袋にしまうときはこの逆にやればいいはず…なのですが、やはり袋がピッチリなので結構難しいです。

工場ではこういうのどうやっているんでしょう。慣れでホイホイ袋詰めできるんでしょうか、すごいです。

ナンバープレートは赤・黒それぞれ8枚ずつ入っています(全部C56 160)。C56小海線のときはナンバーの切り離しにナイフなど工具を使いましたが、今回は指先でもぎ取れました。

ヘッドマーク

付属のヘッドマークは「SL北びわこ号(夏)」「やまぐち」の2種です。

これが全体的なことかわかりませんけども、印刷はデカールをシワシワに貼ったような感じで、光の加減によっては表面が凸凹して見えます(小さいものなので大抵の見え方は大丈夫)。
私が手持ちの製品で比べますと、同じ黄色の「やまぐち」でも2018年・2023年のD51 200はこうではなく、2019年のC57 1に付属しているものは今回のC56 160と同じく顕著に凸凹な感じでした。単なる印刷の具合の違いなんでしょうかね。

ダミーカプラー

ダミーカプラー

パーツの話で…C56 160のダミーカプラーは、今までの他の蒸機と同じく「D51ダミーカプラー」という品名になっていますが、品番が今までのZ02-0143ではなくZ02-3032となっています。実際に形も異なります。

昨年(2023年)のD51 200の再生産からこれが使われているような気がします。同じD51 200でも2018年の初回品はZ02-0143でした。

分解

ランボード白線

ランボードが割と曲がっているものがあり、白線が湾曲していたので、分解してランボードを外してガッチリ直そうとしました。

結論は、大して改善しなかったのですけども(笑)。

発電機を外す

キャブを外す必要があるので、その前に発電機とその配管を上に引き抜いて外しました。

キャブと基板を外す

キャブは裾を慎重に開きながら真上に外し、天井のライト基板を後方に引き抜きました。

この構造の車両は基板がボイラー後方を止めるカンヌキになっているので、先に基板を外さないと分解できません。

デッキ部を外す

一方デッキ部は白線のあたりを持って前方に恐々引き抜きました。

すると、ぽろりと煙室扉が取れました。

小海線とのフロント部の違い

C56 小海線では煙室扉がデッキ部に一体化していましたが、C56 160では別パーツになっています。

小海線とのボイラー前端の違い

そのためボイラー前端の形状も違います。

ちょっとした構造変更ですけども、何か理由があったのでしょうね。印刷の便宜のためか、今後のバリエーション展開のためかしら。

ボイラーを外す

さてボイラーを上にまっすぐ引き抜いて外したところです。

C56 小海線と動力は同じ構造のようです。

動輪押さえを外す

動輪押さえを外して裏側から見たところ。こちらもC56 小海線と同じではないかと思います。ただ、左右のダイキャストブロックを引き剥がして中身を確認するまでは至っていません(今のところ、その必要がないので)。

ランボードを外す

ランボードの後部は第3動輪の裏側に入り込んでいるため、第3動輪を軸受けから浮かせないと外しにくいです。

ただ、外してみたら白線の歪みはあまりなく、これは取り付けたら曲がるやつですね。あんまり、気にせずにいくことにしました。

テンダーの中身

テンダーの上物は台車枠のツメで留められており、まっすぐ上に引き抜くと外れました。

左がC56 160、右がC56 小海線です。中身は同じです。

というわけで、動力部・下廻りについては、よくできていたC56 小海線が踏襲されているようです。

C56 小海線との合成

ところでさっきの分解の要領で、C56 160のデッキ部パーツと煙突を外し、代わりにC56 小海線のパーツを付けてみたものです。
(デッキ部パーツはパチンとはまらないので、ただ前から差し込んであるだけです)

こんな姿もありかな、と思います。


結構年月は経ちましたけども、C56のバリエーションが無事追加され、その出来もよくて安心しました。
小海線は最初から2020-1と枝番が付いていたので、そのままバリエーションが出なかったらちょっと寂しい感じでした。
(今のところC12やC59もそういう立場ですが)

最初に発売されたC56 小海線が、いわゆるSLブームにおいての普通のC56(のひとつ)だとすれば、今回のC56 160はその後の普通であり、これで商業的には多くの人の望みをカバーできたのではないかと思います。
もちろんそれ以外にも人によってさまざまな普通があり、個々のトッピングに関しても好みが千差万別ですから、今後も要望は尽きないかと思います。ただ、できる範囲で加工して作ってみるのも楽しいことですね。

C56 160と58654

ちょっと遊び方が雑かもしれませんが、58654も今日で最後ですし…。
(おわり)


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