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C57 135(新)の組み立て

C57 135

2013.9.5

2013年、13年ぶりにリニューアルされたC57 135号機のキットです。
発売済みのC55 3次形(北海道タイプ)とほとんど同じ構造ですが、キャブには若干、数ヶ月前に発売されたC59 124の構造も取り入れられています。

[1]  


この記事は、C55 3次形の組み立てをコピーした手抜きでして、写真も大半がC55のままです。というのは両者の構造はほとんど同一です。
一部、組み立て順を変えたほうがよいと感じたところだけ、C57 135キットの写真を使用しています。特にその区別は記載していません。

単なる組み立て結果なので、組み立て方法は説明書をもとにご検討いただければと思います。

キットの様子

組み立て前のキット

キットの内容です。一番奥の完成品は旧製品です。
構成は最近の同社キットと同様で、大きい部品は真鍮エッチング、形を維持したい部分はリン青銅、特に細い手すりなどはステンレスとなっています。
ボイラー、キャブ屋根、キャブ前ひさし・テンダーは曲げ済み、丸穴の抜けた動輪とスポークの抜けた先輪・従輪は黒色タイヤです。

初回品では、フロントステップのロストワックス部品(4個)の添付が漏れているので、公式サイトを参照のうえ連絡すれば送ってもらえます。

ほぼ135号機特定のため、好みに応じて使い分けるパーツは少なく、部品の選択間違いは少なそうです。

キャブ

キャブの外板

キャブに歪みがないか確かめてから、内張りの穴にハンダを流して固定しました。

キャブの前妻・床板

キャブには前作のC59 124と同様、内側に形持たせの補強板が付きます(写真右上)。これにより妻板の角度が決められます。
先に床板も作っておきました。これを合わせながら形の歪みがないよう確認してきます。

妻板の取り付け

妻板の内側に補強板をハンダ付けします。固定後、左右をつないでいた仮のブリッジ部を切り取ります。

その後、妻板と側板の合わせ目にしっかりハンダを流しました。しかし、先に補強板が付くと、その作業がしにくくなります。

キャブの角をヤスる

キャブの角には丸みをつけるので、ヤスリで成形しました。いつも少し曲がってしまいます。曲がると、その線に目が惑わされて、キャブをまっすぐ取り付けるのが難しくなります。

キャブ屋根のパーツ

屋根の部品を順に付けました。

  1. 前面窓のひさし(少し外側を向いてしまいました)。
  2. 天窓レール
  3. 天窓の波板
  4. 天窓ふた
  5. 信号炎管
バタフライスクリーンなどの折り曲げ

側面窓にある、バタフライスクリーンとひじ掛けを折り曲げました。

ひさしと吊り環

窓のひさしの上方には吊り環が付きますが、位置決めをやさしくするために両者は一体化していて、取り付け後に切り離す仕組みになっています。
なお、はじめから分離している吊り環も付属しており、説明書ではそちらが主体になっています。そのほうが好きな位置に付けられるのでよいことがあります。

  1. まずひさしを差し込んで固定しました。
  2. 吊り環はひさしから上方に伸びているランナーで支えられているので、屋根に合わせて表からハンダ付けしました。そのあとランナー部をニッパーで切り取りました。
後ろ側の部品

キャブの後ろ側の部品を付けました。密閉キャブなので少し手すりが多いです。

  1. 前方手すり。少し後方に向くので、あらかじめ取り付け脚を曲げておきました。
  2. 屋根後端のフチ。密閉キャブでは、このフチとキャブ後妻との間隔が狭いので、内側からハンダ付けするなら後妻よりも先に付けないと付けにくいです。
  3. 散水管。両端の管は屋根上に載せるように書かれていますが、これはC55の記述であり、C57 135では載りません(実機確認しました)。
  4. 後妻を折り重ねて張り合わせたら、キャブに取り付ける前に窓の格子を付けました。
  5. 後妻の固定
  6. 後方手すり(雨樋)
なんでこうなるの

ここでキャブ半壊

しかし、一体どうすればこうなるんでしょう。
まあ、たぶん床に落っことして、さらに椅子の足で踏んづけたとかそんな感じでしょう。

これでも修復中なんですよ…。自分の中にあったすべての修復策が裏目に出て完全にモチベーションを失い、放棄しかけました。
凹みにハンダを盛って削り始めましたが、薄い屋根が思ったよりはるかに柔らかく、ヤスリがけの圧力でどんどん沈み込むことに途中で気付きました。

修復後

これは完成後です。ハンダより軽く削れるパテに変更しました(タミヤの光硬化パテ)。金属との相性が不安でしたが、自動車の修理にだってパテは使われますしね…。境目には瞬間接着剤も併用しました。

この平面写真では意外とわかりませんが、肉眼で立体視すると修復しきれていないイビツさがはっきりわかります。でもこれが私のC57 135の目印ということになりました。
あと、私には自動車修理はできないこともわかりました。

床板の組み立て

さて、何とかごまかしたので続けました。
床板を組み合わせました。ただし、説明書の組み立て順では、実際の固定はボイラーにキャブを取り付けたあとになります。

  1. 折り重ね済みの床板
  2. キャブ支持板を直角に取り付け
  3. キャブ支持板に、後部床板を直角に取り付け
  4. キャブにはめ込んで固定
    写真(C55)には、固定はあとでと書きましたが、C57 135ではここで本当に固定しました。大丈夫です。ボイラーにキャブを取り付けてしまうと、バックプレートが少し付けにくくなるだけです。

車体の基本部分

ランボード

ランボードを組み立てました。先に網目部分が表に出るように折り重ねておきました。

  1. 前方部分を折り曲げておきました。
  2. エアタンク取り付け部を直角に起こしました。内側に2ヶ所ずつ出ている短いベロも、あとでボイラー下部に密着させるときまでに、少し起こしておきます。
  3. ランボードを平らに押さえながら、ハンダ穴にハンダを流して網目板を固定。
  4. 前デッキの網目板を折り曲げて表から重ね、裏からハンダ付けしました。

現在はランボードがリン青銅製のため、昔のキットほど神経質にならなくても、水平は保ちやすいような気がします。

ボイラー

ボイラーをランボードに取り付ける前の下準備です。

  1. 内側に補強板を重ねてから、ボイラーボスを差し込んでハンダ付け。
  2. ポイラー後部に、ボイラー外板を重ね(一直線になるように)、
  3. ずれないように1箇所を少量のハンダで仮止め。
  4. まっすぐ付いていることを確認し、他のハンダ穴にハンダを流して固定しました。
ボイラーとランボードを接合

ボイラーをランボードに固定します。

  1. ランボードの3本のステーをランボードに仮付けし、曲がりがないか調べてから本付けします。
    ほとんどガタはないと思いますが、ボイラーが左右にずれないよう、ど真ん中に取り付けるのも大事です。一方に寄っていると、左右のデフとの間隔が不ぞろいになったりします。
  2. 固定したステーの間にある短いベロをボイラーにハンダ付け。
  3. 後部ランボードが一直線になるよう、火室側面にハンダ付け。

取り付けの前に、ランボードがまっすぐになっていることと、ボイラーの下端がまっすぐに揃っていることを、今一度確認しておくのがコツかと思います。

キャブの取り付け
  1. バックプレートは先に付けたほうが付けやすいです。しかし、ボイラーの中を見通してキャブの曲がりをチェックすることがしにくくなるので、C57ではキャブの固定後に付けました。
  2. 火室側面のスリットに、キャブの裾を差し込んで位置を合わせます。前後左右・上下から見てキャブをまっすぐにし、ごく少量のハンダで1点ずつ付けてはチェックしました。
    しかし、先のキャブ半壊のため、キャブそのものに致命的な歪みができてしまい、あまりうまくは付けられませんでした。
ボイラー上の部品

ボイラー上に基本的な部品を付けました。順番はとくに関係ないと思います。

  1. 煙突+煙突スカート
  2. 逆止弁とその配管
  3. 蒸気ドーム
  4. タービン発電機
  5. ATS発電機

煙突スカートはいつもどおりボイラーにぴったり合いました。ドームはいつもより若干合いが悪く、裾を内側からヤスって調整しました。

煙室扉
  1. 0.5mmドリルで開孔し、補助灯を固定。
  2. 0.4mmドリルで開孔し、丸めた手すりを固定。
  3. 固定した手すりは、中央部をカットして除去。
  4. 0.6mmドリルで開孔し、主灯を固定。
  5. 0.4mmドリルで開孔し、煙室扉ハンドルを固定。
  6. 裏側にはボイラー取り付けガイド板(A-13A+A-13B)を十文字に組み合わせて固定。これは説明書に記載がありません。

組み立てた煙室扉は、ボイラーにすべての配管とデフを固定してから、最後に付けます。

フロントの部品

フロントデッキの部品を付けました。写真の都合で、デフなどあとで付ける部品も写っています。

  1. 傾斜部のステップ4個を固定。初期出荷品には同梱漏れがあります。
  2. 手すり付きの端梁をずれないように合わせて固定。
  3. 4箇所のてこ受けを90度ひねり、カプラー解放てこをはさんで固定。
  4. 給水温め器を固定。熱に弱いので注意します(温め器なのにネ)。
  5. 給水温め器の網目板を本体に固定する前に、標識灯を固定。
  6. 網目板をデッキに差し込んで固定。給水温め器を溶かさないよう注意します。
フロントデッキ裏側

撮り忘れたので塗装後の写真です。

  1. 左右つながったステップを折り曲げて組み立て、ステップの中段を固定します。
    なお中央部にはカプラー取り付け用のネジ穴があるので、1.2mmタップを立てておきます(ここだけ1.2mm)。
  2. ステップをデッキ裏側にぴったり合わせて固定。そのままだと左右のステップが車幅から少しはみ出すので、適当に切り詰めて固定しました。
  3. スノープローを組み立て。本体はただの平面板で、旧製品より簡素なものになりました。
  4. ダミーカプラーとスノープローを重ね、1.2mmネジで固定。
  5. エアホースを固定。

ボイラー上のディテール

非公式側パーツ1

左右両側に付く部品は、ここで両方とも付けています。

  1. 側面ステップ。公式側の下段は、逆転器レバーを付けたあとのほうが付けやすいです。
  2. 砂撒き管(0.25mm真鍮線にて、片側2本ずつ)
  3. 給水ポンプ配管(0.4mm真鍮線)
  4. 点検ふた
  5. 調整ネジカバー。C57 135では写真と違いロストパーツです。
  6. オイルポンプ箱
  7. 点検ふた
  8. 小型オイルポンプ箱
  9. ランボードをつないでいた仮ブリッジを切り取り、給水ポンプ取り付け座を固定。
  10. 冷却管。C57 135では写真のC55と違い、後方の配管が向こうに回りません。
非公式側パーツ2

注:煙室扉は仮にはめているだけです。固定はデフを取り付けたあとにしました。

  1. 通風管
  2. ハンドレール
  3. 発電機排気管。足のほうがちょっと長いですがそのまま付けました。

これで非公式側のランボードより上側は全部終わりです。

公式側パーツ1

今度は公式側です。

  1. 空気作用管は塗装後に取り付けることになっていますが、今回は車体と一緒に黒で塗りつぶすことにしたので、ここでハンダ付けしました。
    ボイラーバンドと重なる部分を軽く点付けしました。
  2. 空気作用管の向こう側に渡る部分を固定。砂撒き管の下をくぐらせます。
  3. ハンドレールを固定。
公式側パーツ2
  1. ドーム前ステップは、先に付けてしまうと空気作用管が付けにくいことがあるので、ここで付けました。
  2. 逆転機ロッド。C57 135では、先端にロストのカバーも付きます。これらのあとに、ボイラー側面ステップの下段を付けたほうがやりやすいです(私は逆をやりましたが、何とかなりました)。
  3. コンプレッサー配管は、逆転機ロッド・空気作用管・ハンドレールの上側に重ねました。この配管はC57 135ではよく目立つので、トミックス製品でも真鍮線で浮かせてやると効果的だと思います(やっていませんけど…)。
  4. 一番上に加減弁ロッドを付けました。
公式側パーツ3
  1. 冷却管。後部の下側に向かう1本(説明書の☆印)を、ランボードの穴に差し込むよう図示がありますが、位置が合わなかったので差し込んでいません。
  2. テンダー予熱管3方コック。
  3. 小型オイルポンプ箱。ワールド工芸の場合、この部品は真鍮挽物です。ディテールはありませんが、平滑で形がしっかりしているためハンダ付けしやすく、結構好きです。

これで公式側のランボードより上側は全部終わりです。

デフと煙室扉
  1. デフの取り付け。今回は前フチの下部にも取り付けピンがあるので、フロントデッキ網目板が左右にずれていない限り、デフを垂直に固定するのが容易です。
  2. つかみ棒を固定。
  3. 最後に煙室扉をはめ込んで固定しました。デッキ裏側に出る下の継ぎ目をハンダ付けし、上側は内側から接着留めしました(コテが入らなかったので)。
非公式側 ランボード下

今度はランボード下です。

  1. 火室下部は塗り分けの便宜のため、塗装後に接着するように指定されていますが、今回は黒塗りすることにしたのでハンダ付けしました(あとで気が変わって筆塗りしました)。
  2. 後部配管を固定。
  3. 給水ポンプ。後方から上部に伸びている送水管は、根元からカットしました。
  4. 前部配管を固定。前方で途中が途切れているのは、可動式の加減リンクに当たるためのようです。
  5. 給水管(0.5mm真鍮線)。ガイド穴がエッチング板に開いているので、それに合わせて曲げました。
  6. チリコシを固定。
  7. ホワイトメタルのエアータンクを固定。
公式側 ランボード下

公式側も順に部品を付けました。

  1. 複式コンプレッサー。
  2. 後部配管。
  3. 分配弁配管。
  4. 分配弁。
  5. ドロダメ。
  6. 前部配管。
  7. エアータンク。

ステンレス製の配管は、よく磨いてステンレス用フラックスとステンレス用ハンダを使っても弾かれてしまうことがあり、ハンダ付けしにくいです。普通の板金用フラックスをドボッと付けて(漬けて…というぐらい)、普通のハンダでジュッとやったほうが付きやすく感じることがあります。

これで機関部上廻りは生地完成です。


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