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C55 3次形の組み立て(ワールド工芸 北海道タイプ)

C55 3次形

2011.6.3

2010年から続けて発売された、C55 3次形の3番目の製品です。3次形は九州タイプが2製品、北海道タイプが1製品となりました。
いずれも高精度ギヤに改良された最新仕様で、組み立て方もタイプ別の作り分けを除いてはほぼ同じです。

[1]  


今月はC55を連続的に3両組み立てたので、手順はある程度わかりました。
北海道タイプは43・47・59号機、49号機、50号機の3タイプを作り分けられるようになっています。ただ配管の取り回しなど細部まで実物とまったく同じになるわけではないので、凝る方はある程度の配管自作が必要です(要するに普通のキットです)。
私は50号機用のパーツを選んで素組みしました。

昔のキットでずいぶん悩まされた部品の不足・不良は今回もなく、好記録の更新中です。

ニッパー

組み立てる前に…以前よく使っていたニッパーが2年前から入荷しなくなってしまい、色々なものを試していますがベストなものを見つけられません。

片歯式のプラモデル用が推奨されていますが、刃先に厚みのあるものは部品のゲートに入らないので、細かい部品が切り離せません。しかし、先の細いものはすぐ切れなくなってしまい(プラ用ですから仕方ない)、キット1つ分持ちません。
一番右の、3.peaks SM-02というのが以前愛用していたもので、何年も前に買ったので切れ味は落ちていますが、切れなくなった新顔よりもまだよく切れます。新しいのが欲しいのですが、近場では他社に駆逐されてもう売っていません。

組み立てるナンバーに応じて、使用する部品が少し違います。あらかじめ説明書を見て使う部品に印をつけ、使わない部品には×印をしておきました。
50号機の場合、ステップが片側にしかないエンドビーム、上部にテールライトを取り付けるエプロン、短いスノープロー、ライト位置が低いテンダー炭庫仕切りを選びます。

以下は私が組み立てた順番を列挙しているだけです。使う部品や折り曲げ方などは説明書に従いますが、説明書の図だけでは折り曲げ方向が逆に見えるものがあるので、部品の折り線や模様の位置をよく見て考えます。
ただ、曲げに失敗して取れてしまっても、重ねてハンダ付けすればよいので大したことはありません。

キャブ

キャブの外板

キャブに歪みがないか確かめてから、内張りの穴にハンダを流して固定しました。

キャブの前妻

キャブの前妻に角度を付けて折り曲げ、キャブ本体に合わせて固定しました。

最初、下側の裾が一直線になるように合わせたのですが、そうすると上部の屋根との間に隙間ができてしまい、仕方なく屋根にぴったり合わせて裾のほうをずらしました。
これは、仮留めのためにハンダごてのパワーを絞りすぎて、ハンダが流れずにもたもたしているところです。

キャブの角をヤスる

キャブの角には丸みをつけるので、しっかりハンダを流しておいてヤスリで成形しました。あまり、きれいな直線が出てくれません。
削りすぎると、側面窓の前方の平面部が少なくなってしまい、C55らしくなくなります。

C55の3次型やC57は、キャブの窓が後ろギリギリに寄っているといいますか、窓の前方の壁がとても広いといいますか、そこが特徴になっています。 このへんはワールド工芸の旧キットのほうがよく似ていたように思います。

キャブ屋根のパーツ

屋根の部品を順に付けました。

  1. 前面窓のひさし(少し外側を向いてしまいました)。
  2. 天窓レール
  3. 天窓の波板
  4. 天窓ふた
  5. 信号炎管
バタフライスクリーンなどの折り曲げ

側面窓にある、バタフライスクリーンとひじ掛けを折り曲げました。

ひさしと吊り環

窓のひさしの上方には吊り環が付きますが、位置決めをやさしくするために両者は一体化していて、取り付け後に切り離す仕組みになっています。

  1. まずひさしを差し込んで固定しました。
  2. 吊り環はひさしから上方に伸びているランナーで支えられているので、屋根に合わせて表からハンダ付けしました。そのあとランナー部をニッパーで切り取りました。
切り過ぎた

しかしパチンと切ってみると、吊り環の先端まで切ってしまっていました。
そこで思い出した→確かC57 4次形でも同じことをやった。(学習機能ナシ)

仕方ないので、コテ先のハンダをちょんちょんと少しずつ付けて形を作り足しました。塗ればばれないでしょう…。

後ろ側の部品

キャブの後ろ側の部品を付けました。密閉キャブなので少し手すりが多いです。

  1. タブレットキャッチャー
  2. 前方手すり。少し後方に向くので、あらかじめ取り付け脚を曲げておきました。
  3. 屋根後端のフチ。密閉キャブでは、このフチとキャブ後妻との間隔が狭いので、内側からハンダ付けするなら後妻よりも先に付けないと付けにくいです。
  4. 散水管
  5. 後妻を折り重ねて張り合わせたら、キャブに取り付ける前に窓の格子を付けました。
  6. 後妻の固定
  7. 後方手すり(雨樋)
床板の組み立て

床板を組み立てて、形を合わせておきました。ただし、説明書の組み立て順では、実際の固定はボイラーにキャブを取り付けたあとになります。

  1. 床板を折り重ねてハンダ付け
  2. キャブ支持板を直角に取り付け
  3. キャブ支持板に、後部床板を直角に取り付け
  4. キャブにはめ込んでみて、きついところをヤスって調整

車体の基本部分

ランボード

ランボードを組み立てました。先に網目部分が表に出るように折り重ねておきました。

  1. 前方部分を折り曲げておきました。
  2. エアタンク取り付け部を直角に起こしました。内側に2ヶ所ずつ出ている短いベロも、あとでボイラー下部に密着させるときまでに、少し起こしておきます。
  3. ランボードを平らに押さえながら、ハンダ穴にハンダを流して網目板を固定。
  4. 前デッキの網目板を折り曲げて表から重ね、裏からハンダ付けしました。

現在はランボードがリン青銅製のため、昔のキットほど神経質にならなくても、水平は保ちやすいような気がします。

ボイラー

ボイラーをランボードに取り付ける前の下準備です。

  1. 内側に補強板を重ねてから、ボイラーボスを差し込んでハンダ付け。
  2. ポイラー後部に、ボイラー外板を重ね(一直線になるように)、
  3. ずれないように1箇所を少量のハンダで仮止め。
  4. まっすぐ付いていることを確認し、他のハンダ穴にハンダを流して固定しました。
ボイラーとランボードを接合

ボイラーをランボードに固定します。

  1. ランボードの3本のステーをランボードに仮付けし、曲がりがないか調べてから本付けします。
    あとでキャブを取り付ける都合で、ランボードはなるべく前寄りに取り付けました。とはいっても、ほとんど前後のガタはありません。
  2. 固定したステーの間にある短いベロをボイラーにハンダ付け。
  3. 後部ランボードが一直線になるよう、火室側面にハンダ付け。

それぞれ、片側から見ると一直線なのに、前後から見ると左右のランボードの高さがずれていることがあるのでドキドキします。
ランボードは水平になっていても、ボイラーと平行になっていないことがあり(完成時、ボイラーが後ろ下がりになったり、前下がりになったりする)、まあ難しいものです。本当はまっすぐ付いているのに、ボイラーを扁平に押しつぶしていてそう見えることもありまして…。

キャブの取り付け
  1. ここでボイラー後端にバックプレートを付けました。
  2. 火室側面のスリットに、キャブの裾を差し込んで固定。組み立て時のランボードの前後のずれなどが原因で、うまくスリットに入らないことがあります。キャブがまっすぐについていれば、無理にスリットに入れなくても大丈夫です。
    前後左右・上下から見てキャブをまっすぐにし、本付けしました。
  3. 最後に、あらかじめ組んでおいた床板を取り付けました。キャブの取り付けの際に内側についたハンダを削っておかないと、ぴったり入らなくなっていることがあります。
ボイラー上の部品

ボイラー上に基本的な部品を付けました。順番はとくに関係ないと思います。

  1. 煙突+煙突スカート
  2. 逆止弁とその配管
  3. 蒸気ドーム
  4. タービン発電機
  5. ATS発電機

煙突スカートやドーム下部の曲面はよくできていて、何の調整もしなくてもボイラーの曲面にぴったり合いました。

フロントの部品

フロントデッキの部品も先に付けておきました。

  1. 傾斜部のステップは、つまみを付けたまま差し込んで固定し、あとでつまみを切り取りました。
  2. 50号機は公式側のステップだけ横に付いているので、前方のステップを片方切り取ってから横にステップを付けました。
  3. エンドビームをぴったり合わせて固定。非公式側のステップは、もとのランボードに付いているのが下段、エンドビームについているのが中段になるので、うっかりどちらかを切断しないようにご注意。
  4. カプラー開放てこ
  5. エアホース
  6. テールライト(雪が深いときのため、高い位置についています)
  7. つかみ棒はここで付けましたが、デフの取り付けのときに邪魔になったので、あとのほうがよかったような気がします。九州タイプの門鉄デフならここで付けても大丈夫です。
フロントデッキ裏側
  1. カプラー取り付け座。1.2mmタップを立てておきました。ただ、ダミーカプラーを固定してしまうときはその必要はありません。
  2. 今回はZゲージ用マグネ・マティックカプラー(#903)を使いましたが、一応ダミーカプラーも用意しておきました。
煙室扉など
  1. 煙室扉には始めから補助灯が付いているので楽です。ついでに主灯もついていればよかった(笑)。
    付属の0.25mm真鍮線を丸めて、4箇所のステーの溝にはめ、ステーの先をヤットコで挟んで閉じました。
  2. 閉じたステーの先をハンダ付けして真鍮線を固定。
  3. 主灯
  4. 煙室扉ハンドル
  5. ホワイトメタル製の給水温め器は溶けやすいので接着しました。
  6. 網目板(ハンダ付けするときに給水温め器を溶かさぬよう要注意です)

ボイラー上のディテール

非公式側パーツ1

ボイラー上の配管には、重ね順があります(実機により多少違う可能性があります)。
左右両側に付く部品は、ここで両方とも付けています。

  1. 側面ステップ
  2. 砂撒き管(0.25mm真鍮線にて、片側2本ずつ)
  3. 給水ポンプ配管(0.4mm真鍮線)
  4. 点検ふた
  5. 調整ネジ
  6. オイルポンプ箱
  7. 点検ふた
  8. オイルポンプ箱
  9. ランボードをつないでいた仮ブリッジを切り取り、給水ポンプ取り付け座を固定。
  10. 空気放熱管。後方の配管はボイラー上部に沿わせて反対側に回しました。
非公式側パーツ2

注:煙室扉は仮にはめているだけです。固定はデフを取り付けたあとにしました。

  1. 通風管
  2. ハンドレール
  3. 発電機排気管。50号機にはちょっと長いですがそのまま付けました。消音機の部分はそのままだと直方体になりますが、四面にハンダを盛って角をヤスると、円柱に近づけることができます。

これで非公式側のボイラーは全部終わりです。

公式側パーツ1

今度は公式側です。

  1. 空気作用管は塗装後に取り付けることになっていますが、今回は車体と一緒に黒で塗りつぶすことにしたので、ここでハンダ付けしました(目立つのが似合う場合と似合わない場合があるような気がしまして、まったくの主観です)。前後に分かれていますが、最初につないでしまいました。
    ボイラーバンドと重なる部分を軽く点付けしただけです。
  2. 空気作用管の向こう側に渡る部分(砂撒き管の下をくぐらせます)
  3. ハンドレール
公式側パーツ2
  1. ドーム前ステップは、先に付けてしまうと空気作用管が付けにくいことがあるので、ここで付けました。
  2. 逆転機ロッド
  3. コンプレッサー配管は、逆転機ロッド・空気作用管・ハンドレールの上側に重ねました。
  4. 一番上に加減弁ロッドを付けました。
公式側パーツ3
  1. 空気放熱管
  2. テンダー予熱管3方コック
  3. オイルポンプ箱

これで公式側のボイラーは全部終わりです。

デフと煙室扉
  1. デフの取り付け。先につかみ棒を付けていたので、前端のほうをハンダ付けしにくくて困りました。
  2. デフの垂直を調整したら、煙室扉をはめ込んで固定しました。あとで外せるように(その必要は通常ありませんが)、ゴム系接着剤で仮止め的に付けてあります。
非公式側 ランボード下

今度はランボード下です。

  1. 火室下部は赤塗装の塗り分けのため、塗装後に接着するように指定されていますが、今回は火室下部も黒塗りすることにしたので、ここでハンダ付けしました。
  2. 後部配管
  3. 前部配管
  4. 給水ポンプ。送水管は前方に曲げて前部配管と接続します。なお実際の50号機とは前部配管や接続が少し違いますが、楽して素組みしました。
  5. 給水管(0.5mm真鍮線)。ガイド穴がエッチング板に開いているので、それに合わせて曲げました。
  6. チリコシ
公式側 ランボード下
  1. 複式コンプレッサー
  2. 後部配管
  3. 分配弁配管。矢印のあたりはテンダー予熱管の一部で、実物では先ほどの配管と連続しているものです。気になる方はつないでみては…。
  4. 分配弁
  5. ドロダメは、まわりの配管に接するところは適当にカットしました。
  6. 前部配管。油断して、後部が少し浮いていることに塗装後に気付きました。
機関部上廻り完了
  1. 回転火の粉止めは一応付けておきました。
  2. ホワイトメタルのエアータンクは、配管に当たる部分を削って取り付けました。これはハンダ付けしやすい場所だったのでハンダ付けしましたが、油断するとペロリと溶けます。

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