一足先に(といっても5年前)リニューアルしたトミックス製品と並べても、大きさ的な違和感はありません。
KATO C57 4次形 (拡大写真) |
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トミックス C57 180号機(3次形) (拡大写真) |
トミックス |
KATO C56あたりから採用された、デフの前方裏側に斜めの削ぎ取りがない薄型デフです。 |
KATOはナンバープレート以外のパーツがすべて工場取り付け済みです。
なんと前面の小パーツは、解放テコ・テールライト・側面ステップ・つかみ棒・エアホース・前部暖房管がすべて一体になっています。
公式側 |
非公式側・後方 |
ボイラー上 |
キャブ周辺 |
C62の動輪がそのまま使われているのではなく、少なくとも第2動輪にて、C57(〜中期)の輪心が作られています。
※将来の1次形を視野に入れたものかもしれませんが、4次形にもこのタイプはありました。ちなみに先輪もディスク輪心、スポーク輪心両方がありました。
KATO C62北海道形 |
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KATO C57 4次形 |
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トミックス C57 1号機 |
動輪はトミックスよりも若干大きく再現されています。
先輪はようやくスポーク抜きになりました。何となく、トミックス製品がC57のスポークを抜いていなかったら、今回も抜かれなかったような気がします。直接バッティングしていない、D51やC56は抜きませんでしたから。
ついでに従輪のスポークも抜かれています。
C57 1号機のコンビネーションレバーが取れかけていたことに今気付いて直しました…。
一見地味ですが意外に力が入っています。同じKATOのD51とも違います。
特に後部台枠において、実物の違いによる見かけの違いが表現されています。
D51 標準形 外側に開いた後部台枠が、イコライザー裏に密着。 |
C57 4次形 後部台枠は前端と後端のみモールドで、途中は厚みのあるドローバーがそのシルエットを兼ねています。 |
そして、従台車の上部に、模型ではよくある隙間が見えません。 |
なんとドローバー上部に、よく追加工作される例のヒレが作られていて、隙間をふさぐようになっています。 |
ユーザーが自分で手を入れてきた/入れざるをえなかった部分がどこなのか、ひとつひとつ検討して、入念に潰しているようです。
今までの構造で流用できそうな部分までも、そのつど徹底的に改良している様子が伝わってきて、恐れ入りました。
でもそろそろ、このATS車上子?を何とかしても、バチは当たらないと思うのですが。 |
動輪の底板には、C56と同様にブレーキ引き棒などのディテールが追加されました。
真横から見たときに、これがちゃんと透けて見えるよう、底板の形が工夫されています。
また台枠の軸受けの切り欠きが動輪の丸穴と重なる瞬間があり、向こうがチラチラと見えたりします(頻度は少ないですが)。
実は最初、C62の資産を利用して合理的に (KATO的には「手際よく」)作った模型だろうと思っていたのですが、まったく違いました。新規設計品として相当に力が入っています。