Nゲージ蒸気機関車2014年のメモ>2014.6.2

C57 4次形(KATO) その2

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トミックス製品と

一足先に(といっても5年前)リニューアルしたトミックス製品と並べても、大きさ的な違和感はありません。

KATO

KATO C57 4次形 (拡大写真)

トミックス

トミックス C57 180号機(3次形) (拡大写真)

トミックス
トミックス
KATO
KATO
C56あたりから採用された、デフの前方裏側に斜めの削ぎ取りがない薄型デフです。

KATOはナンバープレート以外のパーツがすべて工場取り付け済みです。
なんと前面の小パーツは、解放テコ・テールライト・側面ステップ・つかみ棒・エアホース・前部暖房管がすべて一体になっています。

KATO前面パーツ

外観ツアー

全体

公式側

後方

非公式側・後方
テンダーは船底のストレートタイプです。九州で見られた前方寄せの炭庫です。

ボイラー上

ボイラー上
D51の途中から登場した、空気作用管の配管留めを塗り分けるテクニックも引継ぎ。

キャブ周辺

キャブ周辺
配管密度は高めですが、プラモールドがうまく併用されており、上部はそれほどゴテゴテしていません。
窓は開いており、働いている姿となっています。

動輪

C62の動輪がそのまま使われているのではなく、少なくとも第2動輪にて、C57(〜中期)の輪心が作られています。
※将来の1次形を視野に入れたものかもしれませんが、4次形にもこのタイプはありました。ちなみに先輪もディスク輪心、スポーク輪心両方がありました。

KATO C62

KATO C62北海道形

KATO C57

KATO C57 4次形

トミックス C57

トミックス C57 1号機

動輪はトミックスよりも若干大きく再現されています。
先輪はようやくスポーク抜きになりました。何となく、トミックス製品がC57のスポークを抜いていなかったら、今回も抜かれなかったような気がします。直接バッティングしていない、D51やC56は抜きませんでしたから。
ついでに従輪のスポークも抜かれています。

C57 1号機のコンビネーションレバーが取れかけていたことに今気付いて直しました…。

従台車

一見地味ですが意外に力が入っています。同じKATOのD51とも違います。
特に後部台枠において、実物の違いによる見かけの違いが表現されています。

D51
D51 標準形 外側に開いた後部台枠が、イコライザー裏に密着。
C57
C57 4次形 後部台枠は前端と後端のみモールドで、途中は厚みのあるドローバーがそのシルエットを兼ねています。
KATO C57 従台車

そして、従台車の上部に、模型ではよくある隙間が見えません。

KATO C57 従台車

なんとドローバー上部に、よく追加工作される例のヒレが作られていて、隙間をふさぐようになっています。
上部のダイキャストブロック側には、ヒレに対応するくぼみも作られています。

ユーザーが自分で手を入れてきた/入れざるをえなかった部分がどこなのか、ひとつひとつ検討して、入念に潰しているようです。
今までの構造で流用できそうな部分までも、そのつど徹底的に改良している様子が伝わってきて、恐れ入りました。

テンダー下部

でもそろそろ、このATS車上子?を何とかしても、バチは当たらないと思うのですが。

動輪裏側

動輪の底板には、C56と同様にブレーキ引き棒などのディテールが追加されました。

底板

真横から見たときに、これがちゃんと透けて見えるよう、底板の形が工夫されています。
また台枠の軸受けの切り欠きが動輪の丸穴と重なる瞬間があり、向こうがチラチラと見えたりします(頻度は少ないですが)。

実は最初、C62の資産を利用して合理的に (KATO的には「手際よく」)作った模型だろうと思っていたのですが、まったく違いました。新規設計品として相当に力が入っています。


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