Nゲージ蒸気機関車2021年のメモ>2021.2.12

Nゲージ蒸気機関車のプラキット−D51(クラウンモデル)

クラウンD51

9mmゲージのD51のプラ模型としては、フジミとともに有名でした。しかし、その内容はまったく異なります。
相変わらず大変格好いい箱絵です。配色も素敵です。


同じクラウンモデルのC51を先にご覧いただいていると、類似点や相違点がわかりやすいかもしれません。

中身

箱の側面

このシリーズにはいくつかのバリエーションがあり、少なくとも飾り用のレールが含まれているものといないもの、説明書が箱のふたに印刷されているものと別紙になっているもの、そして透明なボトル型の飾りケースが付いているもの(ボトルトレイン)がありました。

D51に関しては、私はボトルトレインしか組み立てたことがなく、単体のキットはこれが最初です。しかし中身の機関車部分はどちらもまったく同じでした。

箱の中身

今回組み立てたのは、説明書が別紙でレール付きのキットです。

黒成型のランナーが3枚と、チューブ入りの接着剤が入っています。特に変わったところのない構成です。

ボイラー

接着を前提としたキットで、ボイラーは左右2分割です。

煙突・ドーム・安全弁・発電機も半分ずつ左右に分かれています。
ふつう片側に寄っている発電機は、中央に移設されている格好です。このほうが成型上は無理がなかったのでしょう。

ランボード

フジミと同様、ランボードはデッキ部も一緒の1枚になっており、ボイラーに後付けする構成です。

説明書の誤字

説明書に目を通してみると、あっ、また!

発音ムズカシイ(笑)。

組み立て

気を取り直して組み立てにいきます。

動輪

最初は下廻りです。

車輪は低価格のプラ模型としては結構しっかり成型されていて、組み立てやすいものです。

動輪のカウンターウェイトが、実物とは逆の凹表現になっています。これはちょっと珍しいですね。

車輪の取り付け

車輪を軸受けにはめて、底板で留めたところです。

残念ながら台枠の幅と車輪の幅がギリギリで、車輪の回転がとても渋い感じでした。もともと飾り用なので、回転は意識しないことにしました。

ロッド

バルブギヤーは省略されており(スチーブンソン式かもしれませんが)、動輪に取り付けるのは一体化されたメイン+サイドロッドのみです。
このクラスの模型で、特に車輪を回転させようとするのなら、この程度でよさそうです。

ボイラー接着

左右のボイラーを接着しました。

そんなに悪くないような気がしますが、キャブの後部妻板の形を見ると、屋根のRが妙に深そうなのがちょっと気になるところ…。
C51では屋根を接着すると、窓の上が広すぎてかなり妙だったのですが、これはどうでしょう。

キャブ屋根ー

やっぱりそうだった

屋根と側板の分割位置を、もう少し上げていただければと思うのですが、この位置が良かったんですかね。

ランボード取り付け

C51ほどではありませんが、ランボードはやっぱり幅が広くて、キャブからけっこうはみ出しています。
下手に切り詰めると、前方のデフの取り付けやシリンダーの幅に影響が及ぶので、このまま組み立てました。

デフ取り付けの説明

ところでこのデフの取り付け図、大きさ・位置・向き、何一つ合っていません。
がんばって…!

従台車バネ

従台車はバネ部分のディテールのみ別パーツになっていて、表から接着するようになっています。

ちょっとデザイナーさんの印象に残った部分なのかもしれませんね。

コンプレッサーと給水ポンプ

この2つ、一方が複式コンプレッサーを、他方が給水ポンプを主張しているのですけども、これじゃあどっちでもいいような気がするのでした。

テンダー下廻り

テンダー台車はボギーではなく、4軸がひとつの台枠に収まっています。

台車枠はシンプルな表現ですが形はD51らしいと思います。中村精密のホワイトメタルキットと同じく、これを床板に直接差し込んで固定しますが、中村精密では前後の台車枠が1枚につながっていました。

テンダー

このテンダーの独特な造形も、何か見覚えがある…。

テンダー部品構成

しかし前後の妻板が別パーツになっているなど、C51と同一品ではありませんでした。

後部妻板にステップが付いているのは細かいです。

レール

レールはこげ茶色に成型されており、ちょっとした道床の表現があります。童友社のレールを茶色成型にしたような感じです。

しかし、長さは機関車ギリギリです。

完成

ヒー

D51完成

特に難しいところもなく、昭和40年代のプラ模型としては部品の合いが極端に悪いところもなく、スムーズに進みました。
何だか得体のしれないバランスになっているところもありますが、当時の100円程度のプラ模型としては、十分これはD51の形をしていると思います。

1974年当時、これを組み終えたときの印象は特に残っていないんですけども、組み立て中に点いていたテレビのドラマが何とも鬱な展開でして、そっちのほうを覚えています(笑)。

●箱絵と

箱絵
箱絵

完成品
完成品

最終的なスタイルは組み立て前には想像できません。一体どうなってしまうのか、部品を付けるたびにハラハラ、ドキドキの連続という楽しさです。

●フジミのD51と

同じ時代に存在したフジミのプラ模型と並べてみました。

クラウン

クラウンモデル
9mmゲージ、縮尺表示はありませんが大体1/150です。
同じシリーズのC51に比べると、はるかに実物寄りのデザインです。

フジミ フジミ
こちらも9mmゲージで1/150スケールと書かれています。
スタイルはD51そのものです。
(ナンバープレートはNゲージ用を拝借)
クラウンモデル フジミ
クラウンモデル
がっしりした端梁、コンパクトな給水温め器で独特な遠近感です。
フジミ
いたってフツーな感じで、当時のプラ模型としてこのたたずまいは貴重です。

100円プラ模型ということで考えますと、クラウンモデルの外観表現が特別珍しいとは思いませんが、フジミは別次元です(価格は倍以上違います)。
ただクラウンモデルは車輪のタイヤにある程度の厚みがあり、フランジもしっかりしていて、レールに載せやすく扱いやすい点は気楽です。つまり遊びやすいんですよね。フジミはその逆でした。

同じころ童友社からも9mmゲージのディスプレイ用D51が発売されていたことになっていますが、当時しょっちゅう模型店に通っていたにも関わらず実際に見たことはありません。もしかしたら計画のみで終わったのかもしれませんが、どんなものだったのでしょう。

手持ちの鉄道プラ模型はまだ色々あります。またの機会に。


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