Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>大阪窯業セメント E102号の組み立て(ワールド工芸)
ボイラーを合体したので、後回しにしていたA1-9の前方2個を取り付けました。
(後方2個はボイラーを合体する前に固定してありました)
内側からハンダ付けしようとしましたが、ちょっとのところでコテ先が届きません。
次の要領で、表から付けました。
1. あらかじめ、A1-9の接合面にハンダめっきしました。
2. ハンダごての先端の、余分なハンダを取り除いておきました。
3. A1-9をピンセットでタンク前端の穴に合わせ、合わせ目にフラックスを多めに塗布しました。
4. 合わせ目にコテをしっかり当て、ハンダの代わりに塗布したフラックスで熱を伝える要領で、ハンダめっきを溶かし付けました。
公式側の床下から先に配管を始めました。
1. 空気溜めを取り付け穴に差し込み、固定。
2. 床下の配管(H2-8)を固定。
床下に数か所ある短いピンに載せ、端から順にハンダ付けしました。
今度は非公式側です。
1. 空気溜めを取り付け穴に差し込み、固定。
2. 繰り出し管(H2-5)を側面に固定。前方下端は空気溜め前方に固定しました。
3. 後部の短い配管(H2-6)を固定。
上側に長く伸びている配管H2-5の端は、ボイラーをまたいで公式側に回します。
先ほどのH2-5の配管の先を、ボイラーの上をまたぐアーチ状に曲げ、公式側空気溜めの前端に固定しました。
ここの曲げ具合は何度か試行錯誤がいりました。
公式側の繰り出し管(H2-4)を側面に固定し、先端はコンプレッサーの穴に、後端は空気溜め後部の穴に差し込んで固定しました。
これで配管は終わりです。
1. 前端梁H2-12を折り曲げて要所を貼り合わせ、デッキ前端に固定。
カプラー解放てこも一体です。
2. ステップ+排障器のパーツ(A2-7)を折り曲げてデッキ裏に固定。反対側のA2-6も同様に付けました。
端梁とデッキの裏にある小穴にきちんとはまるようになっているので、取り付けがとても簡単でした。
3. ステップの中段(A2-10)を固定。
これはワールド工芸のキットに付属しているつかみ棒です。
真鍮挽物で、根元にフランジがあるため左右の高さが不ぞろいにならず、安定して取り付けができます。
好きなパーツなのでちょっとご紹介しました。
1. つかみ棒を左右両側に固定。
2. エアホースを固定。
デッキ中央の穴には、M1.2タップを立てました。カプラーの取り付けネジが入ります。
後部端梁(H2-13)を折り曲げ、後部タンク下に固定しました。
タンク後部は斜めにせり出しているので、カプラー解放てこのてこ受けの部分は、それに合わせて少し曲げておきました。
左右のステップも端梁と一体です。
1. 後部の排障器兼カプラー取り付け座(A2-8)を折り曲げて固定。
2. エアホースを固定。
後部にもカプラー取り付け用のM1.2タップを立てました。他、動力を取り付けるためのM1.4タップを2箇所に施しました。
上廻りのハンダ付け作業の最後に、ホワイトメタル製のサンドドームを固定しました。
これでおそらく上廻りは生地完成です。
公式側フレーム(H1-1)を組み立てました。
ほぼ、1枚の板を折り曲げて形作るようになっています。
組み立てたところです。
何だかフラックスがあちこちに回って表面が汚いですね…。次の工程に移る前にしっかり洗って、手も洗いませんと。
裏側から見るとこんな感じです。
1. 大きく2つ折にして、ハンダ穴からハンダを流し張り合わせ。
2. 上部や前後の突起部分を直角に起こしてハンダ固定。
3. 小ギヤのスペーサー(H1-8)を重ねてハンダ付け。
4. 数か所あるネジ留め用の穴にM1.4タップを立てました。
今度は反対側のフレーム(H1-2)です。
2つ折りにしてハンダ固定し、下部の突起の穴にM1.4タップを立てました。
今のキットは組み立て後も動輪が抜き取れるように改良されているので、下から車軸を押さえるための車軸押さえ板(H1-3,H1-4)があります。
軸受けの部分を折り重ねてハンダ付けしました。
モーターベースも1枚の板(H1-6)を折り曲げる構造です。キャブ下のステップも一緒になっています。
底部にM1.4タップを立てました。この部分はあとでフレームに密着させてネジ留めし、通電します。
先台車(H2-17)・従台車(A2-3)と、それぞれの車輪押さえ(A2-1,A2-11)を折り曲げました。
先台車はリン青銅製ですが、従台車は真鍮製なので、ハンダ補強しないと左右の折り目が弱いです。
モーションプレート台座(H1-5)を折り曲げて組み立てました。
左右にはあとでラジアスロッド部をネジ留めするための穴があります。ここだけM1.0タップを立てました。
スライドバーの部品(F1-1)を折り曲げ、曲げ部分には内側に補強ハンダしました。
片側上下2本のスライドバーのうち、上のスライドバーにクロスヘッド上端の穴が通ります。
シリンダーブロックの取り付け座(A2-2)を折り曲げ、スライドバーの部品の中央に固定しました。
A2-2の穴に、シリンダーブロックを差し込んでハンダ付けするのですが、
勢い余ってピンセットまで一緒に付きました(笑)。
ステンレス製のピンセットなので、普通のハンダ付けで部品を軽く押さえる程度なら付かないのですが、理想的にくっついてちょっとショック。
ともかく付きました。
このあとシリンダーブロック上部の突起をヤスって平らにしました。
以上で下廻り金属部の準備は終わりです。
塗装前に全体をチェックし、塗装の必要な部品を並べて確認しました。
いくつかのハンダのキサゲ忘れを修正し、引っ掛けて曲げてしまう恐れのあった配管の固定を強化したりしました。
水性塗料のアクリジョンで黒塗装しました。
あまりハードな取り扱いをすることもなく、今までアクリジョンがはがれたことはないので、ここ数年下地のプライマー処理は省略しています。やったほうがいいとは思いますが。
塗装は30分では終わらず、準備や後片付けも含めて1時間半くらいかかりました。
1. ライトに銀色を入れ、レンズを微量の木工用ボンドで付けました。
きれいに銀色を入れるのはいつも難しいです。いい方法はないでしょうか。
2. 安全弁と汽笛に金色を塗りました。
3. 透明プラシートで窓ガラスを作り、ゴム系接着剤で接着しました。
私はこのクラスのタンク機のキットでは、窓ガラスを省略することがよくあるのですが、今回は目立つ側面と後面のみ入れました。
1. 後部ライトにも銀色を入れ、レンズを貼り付け。
2. 後部の窓にも窓ガラスを接着しました。
ナンバープレートは赤で塗装したあと、400番→800番くらいのサンドペーパーで縁などを磨き出し、さらに透明な旧メタルプライマーでクリアコートしました。
時代によって違うナンバープレートを再現できるよう、いくつかの種類が付属しています。
煙室扉・キャブ左右・後部の4箇所にナンバープレートを貼り付けました。
ボディーはこれでいったん終了で、動力部との合体まで少しお休みです。