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E10 その2

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フロント周辺

トレインショップ
トレインショップ
こちら側が後位の仕様のため、カプラーは連結可能です。ライトはダミーです(炭庫側は点灯式)。先輪はプレート輪心がついています。
マイクロエース E10 2 マイクロエース E10 1
マイクロエース E10 2
トレインショップと少し表情は違いますが、雰囲気は出ていると思います。先輪の輪心パーツはついていません。
マイクロエース E10 1
煙突の誘煙板とナンバーが違うのみです。誘煙板を取れば左のE10と同じになりますが、この部品が外せるものかどうかわかりません。
マイクロエース E10 3 マイクロエース E10 5
マイクロエース E10 3
テールライトに赤が入りました。ライトはLEDに変更されました。
マイクロエース E10 5
首付きライトの首の部分に、架線注意の小さい印刷があります。

ドーム周辺

トレインショップ マイクロエース
トレインショップ
加減弁やタンク上手すりなどの立体的な表現は、金属製品ならではです。
マイクロエース E10 2
ドームや砂箱のフタはシンプルですが、前後のステップには網目表現があります。

トレインショップ製品

E10 1 白線なし 2001年

トレインショップ キャブ側前位

E10 1 白線なし
2001年 (拡大写真)

キャブ側のライトは点灯式になっています。
このほか、白線入りの製品もあります。

トレインショップ 煙室側前位
(拡大写真)

2001年6月に発売されました。C12・C56・4110に次ぐ同社第4弾で、製造は韓国の今は無きSamhongsaです。
プロトタイプがユニークなことも幸いし、同社の蒸気機関車では最高の出来ではないかと思います。 プロポーションが整っていますし、見れば見るほど細部の凝ったつくりや表現が目に飛び込んできます。手にとって眺めているだけでも飽きないでしょう。

実物同様、シリンダ側から第3・第4動輪がフランジレスになっていて、滑らかに動きます。しかし、高いので走らせるのがもったいないですね。

ボイラーと台枠の間 コールバンカ付近
動輪の上部がちゃんと向こうに抜けています。ピストン尻棒も添付されています。マグネ・マティックカプラーは、煙室側端梁に標準装備されています。 キャブ下のステップはユーザー取り付けとなっていますが、ネジ1本で簡単に取り付けられます。ナンバープレートの4隅には留めネジの表現まであります。

2018年現在、トレインショップの日本型蒸機シリーズの最終製品となっていますが、それだけのことはある出来栄えです。
細かい部品を膨大な工数を経て、手作業でハンダ付けして作られた手作り製品ですから、1両1両に違いがあります。自分の模型と人の模型がまったく同じでないと嫌という場合には、こうした金属手作り製品は向いていないかもしれません。 もっとも、プラ完成品も組み立ては手作業ですから、すべてが完全に同じということはありませんね。


マイクロエース製品

●初期製品(2001年・2005年)

A7701 E10 2 2001年

マイクロエース E10 2 公式側

A7701
E10 2

2001年 (拡大写真)

4110と同時発売で、貨車1両付きでした。

マイクロエース E10 2 非公式側 (拡大写真)

A7703 E10 1 金沢機関区 2005年

マイクロエース E10 1 公式側

A7703
E10 1 金沢機関区

2005年 (拡大写真)

再び4110と一緒のバリエーション追加となりました。

マイクロエース E10 1 非公式側

(拡大写真)

後方の違いは、ライトに銀が入れてあるかどうかという程度です。

4110と同様、トレインショップとバッティングしています。狭い市場でこういう形式を同時に出す意味も薄いように思えましたが、今では製品の競合など特に不思議な出来事ではなくなりました。

製品自体は同社の中では良いと思います。特に穴の小さい独特のボックス動輪の形状は目を引きます。

最初に発売された2号機(A7701)では、貨車を1両付けて、値段を同社の他の蒸機と同じ8,600円に揃えたようですが、4年後に発売された1号機(A7703)では機関車のみとなりました。値段は変わりません。

モーターも新しいものに変わっていますが、見かけは煙突の誘煙板がついたぐらいで、ほとんど同じです。

第2・4動輪は共用のため、トレインショップと違い、フランジレスなのは第3動輪だけです。これは量産品なのである程度仕方ないかもしれません。

ケース裏のイラストはちょっと下手すぎかも…。A7701ではコピーを繰り返したような画質で、A7703では車輪がフリーハンドで描いたようにいびつです。でも、製品のどこかに何かしら素人っぽさが残っているのが、この時期のマイクロエースの味わいでした。ある意味、人間くさいです。

フロントを横から 前面付近
先台車上部のダイキャストブロックにバネの表現があります。 マイクロエース製品の中では印象が良い模型だと思いますが、ライトは一風変わった首付きです。これは次の2018年製品でも変わりません。

マイクロエースの蒸気機関車を集めている方は、ひとつは欲しくなる形式かもしれません。

●2018年製品

前回のE10 1の発売から13年が経過し、久々に2種が追加されました。
マイクロエースは2013年を最後に、蒸気機関車の発売自体が途絶えていたため、両方の意味で久々です。

A7706 E10 3 庭坂機関区 2018年

マイクロエース E10 3 公式側

A7706
E10 3 庭坂機関区

2018年 (拡大写真)

キャブ側面に「進駐軍の命により乗車を禁ず」と印刷されているのが目立つ特徴です。

マイクロエース E10 3 非公式側

(拡大写真)

A7707 E10 5 米原機関区・白線 2018年

マイクロエース E10 5 公式側

A7707
E10 5 米原機関区・白線

2018年 (拡大写真)

ランボードの白線がきれいに入っています。各所に「架線注意」の表記も見えます。

マイクロエース E10 5 非公式側

(拡大写真)

共通の仕様として汽笛が金色になり、テールライトに赤色が入り、各種印刷表記が追加されています。
各部ディテールや組み付けの様子は前回の製品と変わらないのですが、つや消し黒の塗装もきめ細かくなり、第一印象としては一段精密になった感じです。

動力部はダイキャストブロック一体型に変わり、第2・第5動輪の軸受けにスプリングが追加されるなどの構造的な変更があります。
また、何かの事情でモーターの左右が手作業的に削られているようです。これは個体差があるかもしれません。

ライトは電球式からLED式に変更されました。前回まで含まれていた重連用カプラー(煙室側カプラー)は付属していないので、製品のままでは煙室側を前にした運転となります。

こちらでもご紹介しています。→マイクロエースE10 2018年製品


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