2011.4.19
鮮やかなRed thunderのEF510にも、北斗星色やカシオペア色が仲間入りして賑やかになってきました。
穏やかな前面スマイルはそのままです。
2010年のKATO製品を始めとして、この1年でマイクロエース、トミックスからも次々と製品化されました。
断片的な写真からは実際の模型の良さはわからないと思いますので、気になる点は店頭で実際にご覧ください(違いを全部書いているわけでもありません)。
何か悲惨な間違いがありましたらご指摘いただけると嬉しいです。
発売順です。
KATO(拡大写真) 2010年の初回ロットです。既存の赤色塗装の製品からは動力が変更されており、伝達機構が別物になっています。ナンバーはメタル転写シールからプレート式に変更されました。 →新動力 |
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マイクロエース(拡大写真) |
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トミックス(拡大写真) 少し遅れて2011年に発売されました。パーツ類は今までどおりユーザーによる取り付けです。微妙に屋根上が新しくなっています。 |
手持ちのKATO(北斗星)のみ、1エンドの表記が他と反対側になっていました。当たりかもしれません。
KATO | マイクロエース | トミックス |
一度そう見えると、本当にいつもニコニコしているように見えます。
真ん中の人が寝てますが機嫌は悪くはなさそうです。
ライト部分の金帯と、上下の青い部分の幅の比率の違いなどで、表情に違いが出ています。
トミックスに比べるとKATOはライトの位置がほんの少し低く、金帯の幅も少し広くなっています。
マイクロエースは運転台そのものが低くできています。これが実物の寸法によるものなのかはわかりません。語ると長そうです。
KATO ナンバープレート以外のパーツは出荷時から取り付けられています。ヘッドマークは磁石による着脱式です。 |
マイクロエース パーツ類は取り付け済みで、501号機のナンバーが印刷済みです。ステップの最上段はボディー側についています。前面ガラスの隙間がやや大きいです。 |
トミックス 手すりや運転台屋根上のパーツはユーザー取り付けです。ヘッドマークは両面テープなどで貼る普通のタイプです。前面窓のフチをアクセントとして重視しているようです。 |
ライトの発光色はトミックスとKATOが従来と同じですが、マイクロエースはオレンジから白色に変更されています。
窓から見える運転台の成型色にも違いがあって楽しいです。
マイクロエースが薄い黄色、KATOが薄い小豆色、トミックスがグレーとなっています。
こうして見ると、スカート下のステップの形にもそれぞれ結構大きい違いがあります。
KATO |
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マイクロエース |
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トミックス(北斗星色) |
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トミックス(RED THUNDER) |
KATO 屋根の両端部分だけ、ザラザラのランボード状に表現されているのが他社と違うところです。 |
マイクロエース 動力の関係で車幅が他より少し広いので、屋根上も少し面積の広さを感じます。 |
トミックス(北斗星色) 碍子のパーツも少し変わっているようで、従来品は頭が丸いのに対し、こちらは平らになっています。でも私の肉眼ではもうわかりません。実物はとても小さいです。 |
トミックス(一般色) |
とても美しいです。ちょっと異常拡大してみました。普通のモニターで実物の3倍〜5倍になっていると思いますが、これだけ拡大してもシャープです。
KATO |
マイクロエース |
トミックス |
KATOのみ印刷の様子が少し違い、印刷部分に厚みがなく、車体と完全に同一平面になっています。もしかしたらすごいことかもしれません。
ちなみに意地悪な光線+異常拡大でディテール・塗装の様子を眺めると次のようになります。
それぞれ、各社の前回品と特に違いはありません。
KATO |
マイクロエース |
トミックス |
KATO | マイクロエース |
トミックス |
トミックスは銀車輪ですが、タイヤの厚みがしっかり取られた表現で、私は割と好きです。
KATOとマイクロエースは車体下部にリン青銅の集電板が見えます。マイクロエースは中間台車部分の集電板が独特な形になっていて、中間台車のフランジからも集電がなされるように見えます。ただ通常の走行でここが接触することはないようです。
トミックスの動力ユニットは前回と基本的に同じ構造のようですが、北斗星色の動力ユニット(写真下)には上面に黒いテープが貼られていて、そこにMADE IN JAPANの刻印があります。 走らせた感じは従来品と変わりはないようです。滑らかに走ります。以前からフライホイール内蔵ですが、最近の製品と違って過走しません。 |
KATOの北斗星色では碍子が白色仕様となりましたが、従来品のような運用中の緑の碍子にしたい人のためにパーツが別売されています。 |
白の碍子も好きですが、試しに交換してみました。(拡大写真) 交換はボディーを外し、屋根も外して行なうので、分解が初めてという方には少し難しいかもしれません。模型の扱いに慣れた人なら、10分もあれば交換は終わります。 セットにはプラ製の碍子一式と、配管の金属線が入っていますが、金属線は元のパーツと同じです。 |
これら3社の北斗星色の値段は、KATOが¥7,350、マイクロエースが¥7,875、トミックスが¥7,140(いずれも税込)となっています。
最後に発売されたトミックスは値段を頑張っていて、一番安く抑えています。いずれも量販店の割引が入ると5,000円台で買えますから、いつもの蒸気機関車に比べるとずいぶん安く感じます。ちょっとしたドレスアップも気楽にできそうです。
●比較した模型について
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